こないだ何気なくTVをつけたら、昔の寺院建築のこと。
とても古くなって大掛かりな修復工事をしたとか。
その話の中で『槍鉋(やりがんな)』というのが出て来た。
パッと目は、まさに槍みたい。
それを上手に使って鉋として使う。かなりの技術が必要らしい。
有名な宮大工さんが、こういうようなことを言っておられました。
「ほらね、今の鉋は真っ平らになるけど、
槍鉋ですると、砂浜の波のような跡が残るでしょ。
ここに光が当たると、柔らかい光になるんですよ。」
――これは衝撃的でした。
鉋が無い時代だから、かなりの習得が必要な槍鉋でするのだと思っていた。
そういうことでなしに、
槍鉋でしか出来ない仕上がりになる――
もしかしたら、人もそうかもしれないね。
いわゆる障害とか あったりしても、
それだからこその味が出てきたり
現実的には、
ナカナカむずかしい、って感じることも。。
それでも、
なんか、ちょっと救いの手がのべられたような、
そんな感じで心に残ってるんです。