minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

最近の吹奏楽部って・・・

2006年05月25日 | 家族の日常
 遼介の誕生日を朝、すっかり忘れていた。しかも今日はサムタイムでまったく会えず、家にもどったらミッキーのマグカップとタオル・・・なんだろうと思ったら<先輩からもらった>というメモが・・・。やるじゃん。先輩ってお・ん・な??

 遼介にとって今、吹奏楽部は天国らしい。「母ちゃん、教室の窓から気持ちいい風が入ってきて、野球部やバスケ部がランニングしてるのを眺めながら練習するのって最高だね。」「あは、私も船の上からイルカの大群眺めながら練習して最高に幸せ~!って思った事があったな。親子だな。」って言ったら「そんな事、聞いちゃいないよ。」だって。母には冷たい・・・。

 それにしても、入部してまだ一ヶ月たたないのに、もうコンクールの課題曲を練習している。運動会の3曲はこなしてしまったらしい。次々に新曲を持ってきては私にちょいちょい、と習ってさくさくと曲をこなしていく息子よ、しっかり基礎練習とかしているのか?とちょっと不安になるが、ま、楽しく演奏していればそれはそれでいいか。

 同じ歳の姪っ子が隣の中学のブラバンに入部し、やはりサックスを希望したのだが、先週やっとアルトサックスになれたそうだ。一ヶ月も希望楽器を触らせてもらえなかったなんて。でもよかったね~ってお祝いに私の真っ赤なストラップとメトロノームをプレゼントしたのだけど、おととい会った時に「どう、ブラバンは?」と尋ねると「ぜんぜん面白くないの。毎日基礎練習ばっかりなんだもん。」

 そっか、姪っ子の中学はコンクールで毎回優勝するようなレベルだから、基礎練習もみっちりやらされるんだな。沢山お金使ってコーチも呼んでいるらしい。でもそれで音楽が楽しくなくなってしまうのは本末転倒。指導する方も大変だと思うけど、楽しく、しかもきっちりと・・・プロを目指す訳でもないのだから、中学生は楽しんで楽器に挑む、っていうのが本当はいいのじゃないかしら?

 自分の頃はどうだっただろう?コンクールバンドといっても優勝経験もなく、バリトンサックスもなかったようなブラバンだったから、好き勝手に私はソプラノサックス買って自分で譜面作ったりして、しかもオーボエ奏者が同じ学年にいたので今から考えるとめちゃめちゃな編成だったけど、それなりにハーモニーができていたのでコンクールで初めて優勝したり・・・。

 指導して下さった音楽の先生は大の歌好きだった。あの先生が音楽の楽しさを私たちにみっちり叩き込んでくれたんだと思う。基礎練習は自主的にはやっていたと思うけど、コーチが来て一ヶ月ロングトーンばかり、なんて事になっていたらきっと私には耐えられなかったかも。沢山のマーチやクラシックの曲を演奏し、あらゆる学校行事で演奏する機会を与えてもらえて人前で演奏する喜びも味わったおかげで今があるんだ。中学生のブラバン指導にあたる方々、そこんところをよ~く考えてくださいね。決して優勝する事が目的ではないと思いますよ~、音楽は勝ち負けではないんだから・・・と言いつつも所ジョージの「吹奏楽の旅」を観て感動している私って・・・?

 さ~て、いよいよ明日からツアーだ。体調も回復しつつなんとか頑張って来ます。旅先の報告をできるだけ書きますね。そして地方の方々、御会いできるのを楽しみにしてま~す。