minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

そばにいるよ。

2011年03月15日 | ライブとミュージシャンたち
日一日と現実から逃避したくなるような出来事が起こっている。だからこそ、今ここにいて学校を早めに帰って来た息子と一緒にsaxを練習したり、家族で食事をしたりと平々凡々な生活を送っていられる現実に感謝の気持ちで一杯になる。

余震があまりに多くて、明日はどうなるんだろう・・・という不安も一杯だけど、そんな中で仙台の友人からメールが来た。

「私も家族も怪我もなく無事に生きてます。~中略~家族の有り難さや友達のあったかさが本当に身に染みています。 そしてそして応援してくれるみんな 心配してくれるみんな本当にありがとうございます!!そのおかげでがんばれるよ-- また元気に会えるのを楽しみにしています!待っててね!

追伸:早く紗知さんのサックスが聴きたいです。永田さんのベースも。ラジオから流れてくる音楽で癒されています。。音楽って本当に素敵ですね。ありがとうございます」

彼女は今も病院まで2時間半を徒歩で通って、入院患者の為に一所懸命働いているそうだ。頭が下がる。しかも、相馬市のジャズクラブの方たちもご無事だと彼女からの報告。本当に良かった~。被災地の人から励まされるメールをもらうなんて・・・(涙)。

私たち音楽家も音楽を通してみんなにお返しできる日がいつか来ると思う。その日まで頑張らねば。

また海外からも沢山のメッセージをいただいた。今もFace Bookを開けるとアルゼンチンのパパたちが心配してチャットしてくるので有り難いけど(チャットはスペイン語ですぐに返事を書かなくてはならず大変なのだ)怖くてFaceBookがなかなか開けない状態だ(苦笑)。

それでもみんなが日本を応援してくれているのが解る。フェローンのFaceBookの壁紙写真は日本地図になっていた。そして、この映像を日本のみんなへ、とアップしてくれていたのだ。

2年くらい前に流行った「Stand By Me playing for change」だけど、今、こういう状況でもう一度見ると・・・一層感激する。「いつもそばにいるよ。がんばってね。」というフェローンの気持ちが本当に心に沁みて・・・・もう涙腺がボロボロ。やばいっす。

今、世界は一つになっている。









今こそ元気を!

2011年03月15日 | ライブとミュージシャンたち



この非常事態で、一方的に垂れ流される報道に振り回され、電気もストーブもつけないように頑張って、じっとニュースに齧りつきながら家にいたらやはりサックスを吹きたくってウズウズしてきた。今は音楽しか自分を救う手段はないのだ。

余震が来る度にドキドキし、原発の動向に一喜一憂。買い物に行けばすっからかんになった棚、棚、棚。こんな異常な光景に一層の危機感が煽られる。

被災地で働く自衛隊の人たち、海外救助隊、そして原発関係者・・・多くの方がこの大変な状況の中、被災地で頑張ってくれている。私たちの分まで。本当に有り難い事だと感謝しています。自分の命を危険にさらしながら・・・人間って凄い。本当に。どうか気をつけて一人でも多くの方々を助けてあげてください。

被災地でお亡くなりになった方、未だ行方不明の知人や家族のいらっしゃる方々などは本当にいてもたってもいられないと思う。そんな人たちの事を考えるだけで不安と哀しみで心が折れそうになる。

だからこそ、自分に喝を入れて、サックスを吹く。誰に聴いてもらいたいからでもない。自分の元気を取り戻すため。自分勝手な、と怒られるかもしれないけど、今の自分にはそれしかできないのだ。

昨日はバレルハウスのそんちゃんの42歳のバースデイ(震災のために当日は休業になってしまい、1日遅れだったけど)で気心の知れた仲間たちが集っていたので、サックスを持ってでかけた。到着してすぐに演奏を!と言われてさっそく演奏開始。あとからトシキもやってきて・・・・やはり音楽っていいなあ。みんなの笑顔で嫌な事もすっかり忘れて楽しい一時を過ごさせていただいた。みんな、本当にありがとう。そんちゃん、おめでとう。来年のバースデイはもっと沢山の人たちとワイワイ楽しいお酒が飲めますように・・・・。

これから一日一日をどうやって過ごして行けば良いのだろうか。明日の事は明日にならなくちゃわからない。最悪の事態も覚悟しつつ、今できる事をやって行かなくては。とにかく明日を信じて精一杯生きなくちゃ。明けない夜はないのだから・・・。



今週の土曜(19日)にバレルハウスで本田珠也君とトシキとのトリオのライブがあるけど、もちろん生音で節電状態の中で演奏します。もともとPAイラズの私ですから関係ありません(苦笑)。トシキも「ベースアンプなくったって大丈夫!」という意気込みであります。元気な音を精一杯出して行きますのでよかったら気分転換に遊びにいらしてください。お待ちしております。


映像はだいぶ前にアップしたTom Waits[Take care of all of my children]。みんな神様の子供たち。神様、どうか子供たちをよろしく。