minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

自然に遊ばせてもらう

2011年03月27日 | ライブとミュージシャンたち
冷たい風が吹いて日だまりが恋しい陽気だったけど、元気に木蓮、沈丁花たちが咲いています。自然の恐ろしさも優しさもひしひしと感じる今日この頃・・・。

昨夜の池袋Apple Jumpは予想外に(!)満員御礼、有り難うございました。SteveさんはNYへ帰ってしまい、急遽minga3のみの演奏になってしまったのでお客様がいらっしゃるのかな~~~と非常に不安な気持ちでしたが、沢山の方々が寒い中を来て下さって・・・「元気をもらいました、ありがとう!」と言われたけど、こちらこそ元気を沢山いただきました。有り難うございます。

Steveからも帰宅後にメッセージが届いていた。

「時計を見たら、Apple Jump の仕事が終わったと思います。どうでしたか?僕はいたかったなあ。
毎日 新聞でもラジオ、テレビを 見て、気分が もっと落ちます。大好きな日本の辛い め を見て 
そして友達の大変な事情 を考えて ますます悲しくなっています。 その上に、自分の個人的な がっかり を含めて
毎日が 不幸 です。福島の人と比べれば、僕の がっかり は ささいな事 とよく分かります。 
けれども、押えられません。子供 みたい ですね。申し訳 ありません。 お体ご自愛下さい。」

海外の人たちが日本の事を心配し嘆いてくれている。励ましのメッセージや歌の贈り物も沢山世界中から届く。
日本は今、世界中から暖かいパワーをもらって復活しようと頑張っているのだ。だから・・・大丈夫。Steveにも返事を書いた。

「ここから脱出できないし、するつもりもないけれど、私たちが強く強くなって一日も早く復興できるために頑張ります。東京も平常心を少しずつですが取り戻しています。Steveも安心して日本にやって来られる日が一日も早く来る事を願っています。またその時は競演して下さいね!」

「辛い日本にいるあなたから 励まされて 涙が 出そうです。僕は毎日 日本の早い回復を祈ります。みんなに宜しく!」


また、先日静岡の友人がDVDを送って下さった。ヨットマン白石康次郎君の出演したNHKの「こころの遺伝子」という番組を録画したもの。私たちの愛した多田雄幸さんの話と康次郎のこれまでの記録を端的にまとめた素晴らしい番組だった。さすがNHK。昨年の放送時に見逃してしまい、本当に見たくて堪らなかった、とこのブログで書いていたのだが、ちゃんと憶えていて下さって「こんな時期ですが、ようやく息子にダビングしてもらったので送りますね。」おお、なんて嬉しいプレゼント(嬉涙)!!

この番組の中で康次郎が多田さんから学んだ事は・・・「自然に遊ばせてもらう」という事だった。どんなに過酷な状態になっても悠々とヨットの上でお酒を飲んで平然としていた多田さん。「俺たちは自然に遊ばせてもらっているんだよ。そう、あせりなさんな。」と多田さんはいつもひょうひょうと語っていたっけ・・・。

本当にその言葉を実感。災害のような辛い経験も含めて自然の中で生きている、遊ばせてもらっている人生なのだ。もっと自然と仲良くつきあっていく方法を考えるべき時がきているのだろう。