月曜から突然ぽかぽか、桜日和に。なんだかウキウキして買い物気分で早めに銀座到着。仕事以外で銀座行くのはずいぶん久しぶりだな~。街も様変わりして、Dior、プラダなど高級品店ばかりでNYの五番街のようだった通りも、今やユニクロ、gu、Zaraなど私がいつも通うような庶民派の店舗がとなりに並び・・・中国人観光客の多さにもびっくりw。
巨匠たちの写真展、という事で銀座のアップルストアまで。Steveや吉田桂一君と待ち合わせをして、みんなでコルトレーンの動くカラー映像を見たり、マイルス、ロリンズ、ジャコ、と蒼々たる巨匠たちの写真を楽しい解説付で見れた。業界関係者もミュージシャンも沢山の人たちが詰めかけていた。
DUGの中平穂積さんはコルトレーンの死ぬ前の年、初めてニューポートジャズフェスに行き、写真を撮らせてもらったそうで、当時でたばかりの八ミリカメラも持って行き、カラーのショートムービー、テープで録音、そしてスチールと大忙しでコルトレーンを追いかけた。冒頭でその貴重なフィルムを紹介しつつ、もう一度コルトレーンの死後に訪れた自宅映像も公開。不法侵入さながら、誰もいないコルトレーン邸の庭で撮影していると、小さな男の子たちがアリスと車で戻ってくる。怒りもせずに、優しく出迎えるアリス・コルトレーン。そしてつぶらな瞳でカメラを見つめる可愛い3人の男の子たち・・・・その中の一人がラビ・コルトレーンだった。
「なぜ音がないのかしら」なんて不思議に思ったけれど、そうだ、あの当時のビデオは音は録音できないのであった(汗)。それでも動く映像はとても貴重。今は当たり前にiphoneでもライブが撮れてしまう時代・・・・。一枚一枚入魂で写真を撮る。決して無駄にシャッターを押さない。これが中平さんのモットー。しかも依頼されて写真を撮ったわけではなく、ジャズが好きだから、ジャズメンの写真を自分の店に飾りたかったから写真を撮り出したそうで、その姿勢は今も変わらない。しかも1,2枚いいのが撮れた、と思ったらもう写真を撮るのをやめて演奏を聴く。根っからのジャズファンなのだ。
セロニアス・モンクも亡くなる一年前にNYでライブ直後に撮った汗だくスーツの有名な写真があるのだけれど(この写真(上)はスピルバーグの『ターミナル』という映画に使用されてる)「中平さんに写真撮ってもらうと翌年死んでしまうんだな~、気をつけなくっちゃね。」なんて笑えない冗談が・・・w。このほかにも、サッチモの後ろでピアノを弾いている黒人が写っている写真があったが、「この人、実はホームレスが勝手にリハーサル中にあがりこんでピアノ弾いていたんですよ。あとでつまみだされてしまいました。」ええええ?そうだったのか~~~(爆)。とにかく、写真からその時の演奏の音が伝わってくるようなライヴ感があった。
そして、『マイルスに間に合った』内山繁氏の写真も素晴らしかった。中平さんと一番違うところはプロのカメラマンとして仕事をうけ、その後ミュージシャンに気に入られてプライベートまで密着して写真を撮らせてもらっているところ。ステージ、楽屋だけでなく、マイルスの水着の写真やら、なんたら島の豪邸での写真の数々。人間の本質までえぐり撮っている感じ。ベースの神様、ジャコ・パストリアスのプライベート写真も面白かった。新宿で待ち合わせをして地下鉄に乗って銀座まで行く姿を撮っているのだけれど、手ぶらに裸のエレクトリックベースを担いでいるジャコ。やっぱり変な人だったのね~~~w。丸の内線とジャコの取り合わせがミスマッチで素敵だった。現在アメリカで?ジャコの映画を制作しているらしく、プライベート写真を何枚か内山さんが提供しているとのこと、今から楽しみだ。
NYの現在をデジカメで1000枚以上も一度に撮るという常磐さんは「写真は数うちあたるってもんじゃないんだ。」と厳しいお言葉をもらいつつも現在のミュージシャンたちを撮り続けている。「ロリンズには間に合ったのでよかったです。もう、巨匠と言われる人たちは残っていないのでは・・・」って言ってましたが、オーネットもまだいらっしゃいますよ~w。
一ジャズファンとして、そして職業として・・・写真家たちの苦労、ミュージシャンたちとの交流。もっともっと聞いて、写真も見たかった。いやはや貴重な、そして面白いトークショーを堪能いたしました。またぜひやってください。
巨匠たちの写真展、という事で銀座のアップルストアまで。Steveや吉田桂一君と待ち合わせをして、みんなでコルトレーンの動くカラー映像を見たり、マイルス、ロリンズ、ジャコ、と蒼々たる巨匠たちの写真を楽しい解説付で見れた。業界関係者もミュージシャンも沢山の人たちが詰めかけていた。
DUGの中平穂積さんはコルトレーンの死ぬ前の年、初めてニューポートジャズフェスに行き、写真を撮らせてもらったそうで、当時でたばかりの八ミリカメラも持って行き、カラーのショートムービー、テープで録音、そしてスチールと大忙しでコルトレーンを追いかけた。冒頭でその貴重なフィルムを紹介しつつ、もう一度コルトレーンの死後に訪れた自宅映像も公開。不法侵入さながら、誰もいないコルトレーン邸の庭で撮影していると、小さな男の子たちがアリスと車で戻ってくる。怒りもせずに、優しく出迎えるアリス・コルトレーン。そしてつぶらな瞳でカメラを見つめる可愛い3人の男の子たち・・・・その中の一人がラビ・コルトレーンだった。
「なぜ音がないのかしら」なんて不思議に思ったけれど、そうだ、あの当時のビデオは音は録音できないのであった(汗)。それでも動く映像はとても貴重。今は当たり前にiphoneでもライブが撮れてしまう時代・・・・。一枚一枚入魂で写真を撮る。決して無駄にシャッターを押さない。これが中平さんのモットー。しかも依頼されて写真を撮ったわけではなく、ジャズが好きだから、ジャズメンの写真を自分の店に飾りたかったから写真を撮り出したそうで、その姿勢は今も変わらない。しかも1,2枚いいのが撮れた、と思ったらもう写真を撮るのをやめて演奏を聴く。根っからのジャズファンなのだ。
セロニアス・モンクも亡くなる一年前にNYでライブ直後に撮った汗だくスーツの有名な写真があるのだけれど(この写真(上)はスピルバーグの『ターミナル』という映画に使用されてる)「中平さんに写真撮ってもらうと翌年死んでしまうんだな~、気をつけなくっちゃね。」なんて笑えない冗談が・・・w。このほかにも、サッチモの後ろでピアノを弾いている黒人が写っている写真があったが、「この人、実はホームレスが勝手にリハーサル中にあがりこんでピアノ弾いていたんですよ。あとでつまみだされてしまいました。」ええええ?そうだったのか~~~(爆)。とにかく、写真からその時の演奏の音が伝わってくるようなライヴ感があった。
そして、『マイルスに間に合った』内山繁氏の写真も素晴らしかった。中平さんと一番違うところはプロのカメラマンとして仕事をうけ、その後ミュージシャンに気に入られてプライベートまで密着して写真を撮らせてもらっているところ。ステージ、楽屋だけでなく、マイルスの水着の写真やら、なんたら島の豪邸での写真の数々。人間の本質までえぐり撮っている感じ。ベースの神様、ジャコ・パストリアスのプライベート写真も面白かった。新宿で待ち合わせをして地下鉄に乗って銀座まで行く姿を撮っているのだけれど、手ぶらに裸のエレクトリックベースを担いでいるジャコ。やっぱり変な人だったのね~~~w。丸の内線とジャコの取り合わせがミスマッチで素敵だった。現在アメリカで?ジャコの映画を制作しているらしく、プライベート写真を何枚か内山さんが提供しているとのこと、今から楽しみだ。
NYの現在をデジカメで1000枚以上も一度に撮るという常磐さんは「写真は数うちあたるってもんじゃないんだ。」と厳しいお言葉をもらいつつも現在のミュージシャンたちを撮り続けている。「ロリンズには間に合ったのでよかったです。もう、巨匠と言われる人たちは残っていないのでは・・・」って言ってましたが、オーネットもまだいらっしゃいますよ~w。
一ジャズファンとして、そして職業として・・・写真家たちの苦労、ミュージシャンたちとの交流。もっともっと聞いて、写真も見たかった。いやはや貴重な、そして面白いトークショーを堪能いたしました。またぜひやってください。