minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

PollockとJazzの関係

2012年04月26日 | 映画、本、芝居関係
Jackson Pollock生誕100年という事で国立近代美術館まで友人と行って来た。小雨模様の平日のせいか、がらんとした美術館に嬉しい驚き。いやはや、ゆっくり、じっくり好きなだけ観ていられるなんてシアワセ。

私の友人はとても絵画に熱心なので、毎回必ず展覧会の入り口で音声ガイドを借りてじっくり説明を聞きながらメモをとって絵を観ている。

私はヘッドホンが苦手な事もあるので、自分で説明書きを読んだり、絵を感覚だけで観るのが好き。でもこの静かな空間がちょっと息苦しくなった。

何かが足りない・・・と思っていたら奥の部屋からFree Musicが聴こえてきて・・・Pollockが絵を書いている様子が撮影された映像と音だった。そっか、ここにJazzが流れていたらもっと素敵なのに。Pollockの激しい、スピード感のある絵にはオーネットコールマンがきっと似合うだろう・・・。

どんな絵画展にもやはり音楽があると格段に素敵になる、と思うのは私が音楽に携わる人間だからだろうか?大きな展覧会場がいつも静寂なのは何故だろう。PollockもJazzが大好きだったようだし、画家たちはその時代その時代に常に音楽と寄り添いながら絵を書く人も多いのではないかしら?それがクラシックであろうと、民謡であろうと・・・。

展覧会でその画家が好きだった、影響を受けたとされる音楽などをBGMで流してくれたらもっともっと面白くなるに違いない。会場の入り口で貸し出してくれても構わない。

次回から自分のヘッドフォンを持って行って音楽を聴きながら展覧会を鑑賞しようと思ったのであります。(でもヘッドフォンは嫌いなのですがw)。

そして、Pollockが透明アクリル版に絵をどんどん描いていく映像も圧巻。あれを観ると自分も書いてみたい~~~っ、と展覧会の外に出ると・・・「あなたもPollockのような絵を描きませんか。」という絵の具セットが。ブラスティックの小さなボトルに入った6色の絵の具と細い筆が木箱に入って。こんなんじゃ、ポロックが怒るぞw。



これは実際にポロックが使用していた絵の具たち。


ポロックの絵はがきも買おうと思ったけど、あのダイナミックな作品とゴツゴツした感じを観たあとでは小さい作品(しかも印刷)を買う気になれなかった。やはり、映画やライヴと同じ、迫力を味わうためにはこちらから足を運ばねば。


ちなみに上の写真は出口にある、「ポロックのアトリエの床」の写真であって、作品とは違います。展覧会は5/6まで。