minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

コルトレーンの笑顔

2012年04月28日 | 環境
私にとって、やはりジャズサックスとの出会いはなんといってもJohn Coltrane。いろいろなところに書かせてもらってますので、ご存知の方も多いでしょうが。神様、仏様、コルトレーン様・・・。

高校1年でソプラノサックスを持っていたが為に(中学の時に何故か楽器屋の陰謀でカタログ観ただけで買ってしまった・・・汗)大学ジャズ研のお兄様たちからひっぱりだこ。私がじゃなくて、ソプラノサックスが。当時はそれくらい珍しかったのだ。しかも「太陽に吠えろ」のテーマ曲がソプラノ・・・。みんなあれが吹きたかったようでw。

そして、そのお返しに、と貸してくれたのが「My Favorite Things」。どっぷりブラバン少女だった私に衝撃を与えてくれた、コルトレーンの太い太いソプラノの音色とこの曲。「なんだ、なんだ、この凄い音楽は???これがジャズなの???こんなふうに演奏できたら死んでもいい!!」と私のジャズ人生は始まった・・・。

余談だけど、出会いが「My Favarite Things」で本当に良かったと思う。大学時代、私がコルトレーン、コルトレーンと熱をあげていたので友人がどんなもんかいな、とコルトレーンのレコードを買ってみて・・・「俺にはさっぱりわからねえ。」とジャズ嫌い?になってしまった。その人が買ったレコードは「クル・セ・ママ」だった。いきなりPollockの「黒の時代」を観ちゃったようなもんだからなあ・・(苦笑)。



さて、今日は連休初日の吉祥寺。高校時代の友人がサムタイムに家族揃って遊びに来てくれた。当時からダンディなお父様が、湯布院から娘と一緒に上京していたので、●十年ぶりに再会できたのだ。あの頃小学生だった妹さんたちもすでに可愛い男の子のお母さんになって・・・時の流れをつくづく感じた。

しっかし、お父様は80歳とは思えないほど昔のまま。当時フジテレビ系のプロカメラマンで、今でも写真展を東京で行ったりする大谷英治さん。

「今日は見せてあげようと湯布院から持って来たんですよ。」一冊のファイルを開くと64年のコルトレーンが来日した時の写真、モンク、マイルス・・・・・今は亡きジャズの巨人たちの写真が次々と。この大谷さんがジャズメンたちの写真を沢山撮っていらしたなんて・・・。うわ~~うわ~~~、と感動していたら「好きなものを差し上げますよ。」

なんと有り難きお言葉(涙)!!コルトレーン、モンク、キャノンボールの写真をしっかり頂きましたw。

中でもコルトレーンのアップのくつろいだ顔が優しくて素敵(上の写真)。コルトレーンの写真っていつも難しい真剣な顔ばかりだからこれはかなり珍しくて貴重なものですね。息子のラビにはこんな顔で接していたんだろうな、って感じの一枚。額縁に入れて大切に飾らせていただきます。本当に有り難うございました~~~!!

当然サムタイムでは「My Favorite Things」を急遽演奏。コルトレーンの演奏とはほど遠いけど、まだまだ死ぬ訳にはいきませんからいいんですw。

明日は下北沢でCD発売記念ライヴ、コルトレーンパワーで頑張るぞ。楽しみだあああああ。

コルトレーンの写真:大谷英之氏