minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

TReSの夏休みvol.3@小値賀編(後編)

2018年07月27日 | 
天国に一番近い島、小値賀の2日目。今日も朝からカンカン照り。ちゃんぽんを食べに来る食堂でいっぱいの、忙しく働くベベンコの車を借りてドライブ。白浜海岸というのを見つけて行ってみると・・・・だ〜れもいないプライベートビーチ。



またここにもクラゲがいましたが(涙)、あとで島民に聞いたら「あの海岸、刺す虫がでよっと、誰も泳がんたい。遊泳禁止じゃろ。」とのことでしたw。


太古(フェリー)に乗って当日入りした上五島で漁師をやっているドラマー、尾崎一雄ちゃんを迎えに港へ。





おと家に一雄ちゃんも来たのは初めてだそうで、さっそくみんなでリハーサル。終わっておと家の2階でライブ直前までまったり外を眺める至福の時。





たくさんの島民たち、そして長崎からもお客様が来てくださいました。今回はビール箱じゃなくてちゃんと椅子とテーブルがあってよかったねw。




ご機嫌な一雄ちゃんは演奏中に吠えまくる・・・w。


「ここは本当に素敵な場所ですね。一番天国に近い島だと思います!」と私がMCで言うと、すかさずベベンコが
「一番天国に近い人たちがたくさん来てくれています。」ドッと客席が湧く・・・うまいこというなあ。ベベンコのMCも冴え渡る、笑いあり、涙ありのベベンコビッチとの1年に1度のコラボレーションもあっという間に終わり。





演奏後に「生まれて初めて『ジャズ』の生演奏を聞いたけど、ジャズって音楽は自由なんだね〜。」

と言ってくださるおじさまがいてびっくり。こういう感想がめちゃくちゃ嬉しい。

この島の人たちは耳や頭で聞くのではなくて本当に体で反応してくれる。そういえば、途中でトシキのバラッド「Abyss」を演奏したときに、なんだか歌いたくなってメロディをみんなに歌わせてしまったけれど、すぐに歌声が一つになって・・・・とっても素敵な曲にしあがったのは大感激でした。こんなの初めてです。

いや〜、またまた素晴らしい出会いができました。小値賀の人たちに大きな勇気をいただき、また上五島に戻ります。ありがとうございました!!!!また来年もお会いしましょう!ありがとう、ベベンコ&ヒロミちゃん。


TReSの夏休みvol.2@小値賀編(前編)

2018年07月27日 | ライブとミュージシャンたち
小値賀にベベンコビッチが移住するようになって、3回目の夏。福江島、上五島と五島列島の中の2つの島で演奏させてもらったけれど、五島の中でもここ小値賀は別世界だ。コンビニもスーパーもない。それでも人々がみんなあったかくて、よそから来た人にでも子供から大人までがみんな笑顔で挨拶をしてくれる。

ベベンコビッチもそんな小値賀の人たちに魅せられて移住を決意。1回目は事務所と自宅を一緒にしたところでビール箱を椅子代わりに島民たちがやってきて楽しいライブを行った。2回目に来た時にはベベンコビッチの夢だった民宿(高級ホテル?)、1日一組限定の隠れ家的宿「オヂカノオト」を作った。宿の目の前に広がる海、もうほかには何もいらないという贅沢な空間にしあがっていた。






オヂカノオトの2階から眺める海

オヂカノオトのお風呂からも海が。


そして3回目の今回は港に面した場所に「おと家」という食堂を完成させた。有言実行の男、ベベンコビッチ。

しかもベベンコが改良に改良を重ねて作った「ちゃんぽん」が絶品なのだ!ほかにもちゃーはん、皿うどん、美味しいかき氷、ミルクセーキ(懐かしい)などなどが一工夫されていてどこにもない絶品ばかり。こんなにベベンコは料理が上手だったなんて・・・。











食べ物の話ばかりで恐縮ですが、この島民たちは差し入れをしてくれるのが当たり前になっている。スイカをまるごと持ってきてくださったり、魚獲れたよ〜、と大きな真鯛、キジハタ、シイラ・・・・びっくりするくらいの量の魚を持ってきてくれたり。本当に豊かな島なのがわかります。







前日入りした私たちは美味しいチャンポンをいただき、さっそく柿の浜海水浴場でひと泳ぎ。(もうクラゲがでていたのにはびっくりでしたが)夜は美しい月がでている海を見ながら夢のような時間を過ごさせていただきました。さあ、明日はいよいよ「おと家」の初ライブです。(つづく)