ルーズヴェルトゲーム

日曜夜のTV番組、今夜９時から２回目ですね。
さすが池井戸潤さん、初回から面白かった。
野球部のある会社、社員食堂もあるし…。
企業のトップの苦悩と共に、銀行との駆け引きも面白い。

製造部の契約社員が、野球に対する気持ちを抑えきれずにボールの匂いを嗅ぐシーン、ジーンときた。
匂いによって思い出す事ってあるなぁ。
グランドの砂ぼこりやユニフォームの汗くさい臭い、わかる。



若かりし頃を思い出す。
匂いで思い出すのは、異常に大きなFAXのインクの独特の匂い。
ロール紙交換するのも、息を止めてたっけなぁ。
テレックスで、本社宛に穴あきの『マタライシュウ』を流し、手のひらのテープの匂いを嗅ぎホッとした。
会社の運動会まであったし、もちろん野球の試合もあり応援に行ったりした。
福利厚生も充実してて、ゴルフ大会や釣り大会もあってトロフィーや賞状を用意するのも仕事。
宿直室の和室でお茶や活け花のお稽古も参加せねばならなかった。

年功序列は当り前で、新入社員は一時間早く出社して掃除するのが慣例、一年間続いた。
当時は土曜日半ドンだったが、午後からは次週のウイークリー銘柄を話し合う勉強会もあった。
一般的な会議というものであっても、支社長や本社からのエラいさんと肩を並べて意見が言える場があった。


成果主義が主流になってるが、若い人材を育てる昔のやり方も見直されてもいいんじゃないかと思う。
ドラマを観ていろんな思いを馳せるような年になったもんだ。