━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【週刊】企業理念 Vol.246 エーザイさまから学ぶ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。
★今週の質問★
【 我が社は、お客様の課題を体感しているだろうか? 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日、「知識創造経営」について
学ぶ機会がありました。
知識創造経営というと、何かむずかしく感じますが、
その起点は、頭で考えるのではなく、現地・現物・現実を
体感することであるということを知りました。
今回は、事例研究として取り上げられた
エーザイさまから学ばせていただきます。
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
【企業理念】
患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を考え
そのべネフィット向上を第一義とし
世界のヘルスケアの多様なニーズを充足する
(出所 http://www.eisai.co.jp/company/mission.html 2010/01/11)
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━
【学び】
○理念を「hhc」(ヒューマン・ヘルスケア)という一言に集約している
○未だ満たされていない医療ニーズの充足を使命としている。
○会社の使命は、患者様満足の増大であり、
その結果として売上、利益がもたらされ、
この使命と結果の順序を重要と考えている。
○そのために、
患者様とそのご家族、生活者のベネフィット向上のために何をなすべきかを
着想し、それを試し、実証し、世界に発信している。
○医療ニーズの発見のために、多くの社員が介護施設を訪れ、
そのお手伝いする活動をしている。
○「知創部」というナレッジマネジメント専門部署を設けている。
http://www.jaist.ac.jp/ks/labs/umemoto/ai_km.html
http://www.bri.or.jp/br/pdf_f/925_p12.pdf
【コメント】
<エーザイの知識創造プロセス>
http://www.nkri.or.jp/Rep97minato.pdf
■Socialization:共同化
エーザイの社員は、
日々の営業活動や医療現場でのボランティア活動を通じて、
お客様(医師と患者)のニーズを把握、また、お客様ホ
ットラインを通じて暗黙知を取り込む。
■Externalization:表出化
次に、お客様から得た暗黙知を検討会などの場で分析・検討する。
すでに社内で共有されている形式知や、
個々の社員が持つ暗黙知と結合して、新たな形式知が創造される。
■Combination:連結化
形式知化されたアイデアは、
開発・製造・マーケティング各部門で検討され、
新製品や改良品へと結実する。
■Internalization:内面化
さらに、お客様へ製品が届けられることで、
また新たな発見につながり、知識創造プロセスが回転を続ける。
-------------
お客様から課題を聞き出すのではなく、
お客様の現場に「棲みこみ」、お客様の課題を体感している。
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━
┃
┃ 我が社は、お客様の課題を体感しているだろうか?
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます