![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/93/caa6edc0c0c2aa27a9d825b7b3ff47e4.jpg)
伝説のサルサ歌手エクトル・ラボーの半生を描いた映画。
6月に「サガン」を観た時に流れた予告で気になっていました。
父親の反対を押し切って、プエルトリコからニューヨークへやって来たエクトルは
瞬く間にスターの座を獲得したのに、成功すればするほど堕落していき
お酒や薬物に溺れていく。自殺未遂、絶縁状態の父への思慕、息子の事故死、
HIV感染。彼の晩年に降りかかる不幸は見ていて、とても辛いものがありました。
今月に入って芸能ニュースは元アイドルの覚醒剤取締法違反の話ばっかりで
ちょっとうんざり。その前には合成麻薬を使用したとして逮捕された俳優の事件も
ありましたよね。この2つのニュースを見て、人との出会いって色々あるけれども、
男女の出会いもその後の人生を左右することもあるんだなあとしみじみ感じてしまいました。
エクトル・ラボーの場合、運命の女性プチに出会い結婚するわけですが、そこが分岐点
だったんじゃないかな。何でも仕切りたがり、高圧的な彼女にがんじがらめになってしまった
というか。プチに惹かれ始めているエクトルに彼女のお兄さんが「生半可な気持ちで妹に
手を出すのは止めておけ。」と言っていたことは間違っていなかったのかも。
それにしてもエクトルの歌に聞き惚れてしまいました。演じているマーク・アンソニーは
有名なサルサ歌手だそうなので、上手いのは当たり前なのかも知れませんが。
題名にもなっている「エル・カンタンテ」はもう一回じっくり聞きたいなあって思います。