Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

「重力ピエロ」と「ホノカアボーイ」

2009-10-31 19:26:21 | 映画
先月、連休に東京に遊びに来ていた母が『紀の善』の抹茶ババロアを食べたいというので、
飯田橋に出かけたついでにギンレイホールで観ました。
どちらも既にDVDが発売されていてです。この間、といっても3月とか5月に映画が公開
されたかと思ったら、もうDVD化。早いですね。
私のお気に入り「私の胸の思い出」は、待てども全く日本版DVD出る気配なしで寂しい。
「重力ピエロ」公式サイト
連続して起こる放火事件と、現場近くに必ず残される奇妙な落書き。
その謎は、幸せそうに暮らす、奥野一家の24年前の哀しい過去へと繋がっていく…。
伊坂幸太郎の原作を読んだこともなく、映画を観るのも初めてだと思っていましたが
昨年観た金城武の「Sweet Rain 死神の精度」も伊坂幸太郎の作品だったようで。

遺伝子研究をする兄・泉水。弟・春からの電話に必ずと言っていいほど「どうしたの?」って
出るところが、ちょっと意味深で、見ているこっちが落ち着かなくなってしまいました。
ストーリーが進むにつれて、弟をいたわるような、様子を気遣うような感じになった背景が
分かってくるのですが、それまでは「何かあるぞ、何かあるぞ」とそわそわしてしちゃって
まあ、そういう意味では一見ぼーっと人のよさそうなお兄ちゃんに見えるけれど、実は鋭い勘と
行動力を発揮する、という泉水を演じる加瀬亮の演技が光っていたってことなんでしょう。
主人公の兄弟の子供役を演じた子たちが、現在を演じる俳優と顔が似通っていて違和感なく
凄いキャスティングだなと思いました。
悪の哲学めいたものと共に自分の過去の様々な悪行を自慢げに話し、楽しんでいる葛城を
渡部篤郎がほんと憎憎しく演じ、ひょうひょうとした泉水や春の父親を演じた小日向文世も
いつもにこやかで何も気づいていなさそうで、実は子供たちが何をやっているのか全てお見通
しなのにそんなことを全然感じさせず、淡々としていながら凄みがある最強のお父さん。
小日向文世の演技が本当に良かったです。今日公開された「サイドウェイズ」も観てみたい
作品のひとつです。

春が小さい頃に絵画で賞を取った展覧会のシーン。
子供の一言の残酷さに胸が痛くなりました。大人が何気なく話している会話の内容が
そのまま子供にダイレクトに伝わり、人を判断する基準になってしまって、怖い場面でした。

「ホノカアボーイ」の方は、澄み渡る青い空と果てしなく広がる海。
ホンカアののんびりした雰囲気はいいんだけれど、最後まで何が言いたいのか
分からずじまいでした。
恐らくのんびり癒し系の作品なのかな?でも見ている方は今ひとつ何を表現したいのかが
分からないものだから、ただダラダラと時間が流れる感じで退屈でした。
「重力ピエロ」の後の2本目だったからか、お尻も痛いし、何度もあくびは出るし、辛かったです。

老女ビーの作る料理や話し方を見て
いたら、ふと「かもめ食堂」を思い
出してしまい、意識がスクリーン
から逸れてしまったのも話が分から
なくなってしまった理由なのかも
知れません。




レオに気づいて欲しくて、だんだん
可愛らしいデザインの服装を身に
着けるようになるのが、いじらしい
といいますか、切ないというか。
「年取ったからって、やっちゃいけ
ないことなんか、ないんだぜ。」
っていう劇中のセリフを反芻して
しまいました。

公式サイト
コメント
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