ヴォーグの編集長アナ・ウィンターと雑誌編集を密着したドキュメンタリー映画。
どうしても観たくって、久々に1800円で観に行ってしまいました。
邦題「ファッションが教えてくれること」、原題は正にそのまま「9月号」。
年に一度の特大号である9月号の制作中の編集部内にカメラが入り、どんな風に誌面が作られて
いくのか、リアルに垣間見ることが出来ました。撮影された2007年9月号は840ページ
しかも重さは約2㎏で、これまでに出版された雑誌の中でも最大の部類に入るのだとか。
ページ数もさることながら、そのうち727ページだったか大半は広告に充てられていたようですが、
さすがに今だとそんなに広告は掲載されないんでしょうね。。。
アナ・ウィンターが米国版ヴォーグの編集長になったのは丁度、私の年齢の時。
トレンドに対する鋭い感覚、若いデザイナーを発掘する先見性そして何と言っても全体を見渡して
ばっさばっさと容赦なく切り捨てていく決断力。自分が考える形を絶対に妥協せずに追い求めて
いく姿は見てて気持ちいいけれど、一緒に仕事をする人たちは本当に大変ですよね。
服装はフレアスカートや女性らしいソフトな感じのワンピースとかだし、笑顔がチャーミングで
可愛らしい感じなんですが、仕事は厳しい。
アナはもちろんですが、一緒に働いている人たちも相当タフです。
彼女の容赦ない言葉に負けずに譲れないところは異見する強さと、常に必要とされる存在で
いつづけるように努力する姿勢、スタッフ皆がプロの集団で勉強になりました。
現場のコーディネートに携わる、アナの戦友グレイス・コディントンが手がけた20's特集ページ、
スクラップしたいくらいにどれも素敵でした。アナはあっさり没にしてたけれど。
アナはロンドン、グレイスはウェールズと2人ともイギリス出身なんですね。
アナの生活の内幕も面白かったけれども、グレイスのインタビューやモデル時代の写真など
見逃せないものが満載で、もう一度観たい気分です。
「プラダを着た悪魔」も面白かったけれど、こっちの方が断然面白いです。
あの映画のセットはちゃんと似せて作ってあったんだな、と編集部内の貴重な映像を見ながら
確認してしまいました。
「ファッションを軽蔑したり、悪く言う人がいるけれど、自分がクールなグループに属していない
ことを恐れているんだと思う。」とインタビューで話しているアナに対して、映画の途中で彼女
の娘は「ファッション命の人たちを見てると面白いけれども、自分が進む道ではない。法律を
勉強するつもり」ときっぱり言い切ったところがなかなか面白いなって思いました。
それでも表紙の写真について母親に意見を求められると色々コメントしていて。
壁に掛けられたボードに雑誌の誌面となるファッション写真をはめて、ページの順番をイメージ
したりしながら精力を傾けてひとつ号が出来上がると、さっさとそのボードを取っ払い次の準備
に取り掛かる。常に先を見ている、そんなアナ・ウィンターはやっぱり格好いいなと思いました。
公式サイト
どうしても観たくって、久々に1800円で観に行ってしまいました。
邦題「ファッションが教えてくれること」、原題は正にそのまま「9月号」。
年に一度の特大号である9月号の制作中の編集部内にカメラが入り、どんな風に誌面が作られて
いくのか、リアルに垣間見ることが出来ました。撮影された2007年9月号は840ページ
しかも重さは約2㎏で、これまでに出版された雑誌の中でも最大の部類に入るのだとか。
ページ数もさることながら、そのうち727ページだったか大半は広告に充てられていたようですが、
さすがに今だとそんなに広告は掲載されないんでしょうね。。。
アナ・ウィンターが米国版ヴォーグの編集長になったのは丁度、私の年齢の時。
トレンドに対する鋭い感覚、若いデザイナーを発掘する先見性そして何と言っても全体を見渡して
ばっさばっさと容赦なく切り捨てていく決断力。自分が考える形を絶対に妥協せずに追い求めて
いく姿は見てて気持ちいいけれど、一緒に仕事をする人たちは本当に大変ですよね。
服装はフレアスカートや女性らしいソフトな感じのワンピースとかだし、笑顔がチャーミングで
可愛らしい感じなんですが、仕事は厳しい。
アナはもちろんですが、一緒に働いている人たちも相当タフです。
彼女の容赦ない言葉に負けずに譲れないところは異見する強さと、常に必要とされる存在で
いつづけるように努力する姿勢、スタッフ皆がプロの集団で勉強になりました。
現場のコーディネートに携わる、アナの戦友グレイス・コディントンが手がけた20's特集ページ、
スクラップしたいくらいにどれも素敵でした。アナはあっさり没にしてたけれど。
アナはロンドン、グレイスはウェールズと2人ともイギリス出身なんですね。
アナの生活の内幕も面白かったけれども、グレイスのインタビューやモデル時代の写真など
見逃せないものが満載で、もう一度観たい気分です。
「プラダを着た悪魔」も面白かったけれど、こっちの方が断然面白いです。
あの映画のセットはちゃんと似せて作ってあったんだな、と編集部内の貴重な映像を見ながら
確認してしまいました。
「ファッションを軽蔑したり、悪く言う人がいるけれど、自分がクールなグループに属していない
ことを恐れているんだと思う。」とインタビューで話しているアナに対して、映画の途中で彼女
の娘は「ファッション命の人たちを見てると面白いけれども、自分が進む道ではない。法律を
勉強するつもり」ときっぱり言い切ったところがなかなか面白いなって思いました。
それでも表紙の写真について母親に意見を求められると色々コメントしていて。
壁に掛けられたボードに雑誌の誌面となるファッション写真をはめて、ページの順番をイメージ
したりしながら精力を傾けてひとつ号が出来上がると、さっさとそのボードを取っ払い次の準備
に取り掛かる。常に先を見ている、そんなアナ・ウィンターはやっぱり格好いいなと思いました。
公式サイト