これも3月の連休中に読みました。
キリスト教の成り立ちや歴史、ローマ・カトカトリック、東方正教会、プロテスタントの違い、
教会建築について、それから旧約・新約聖書を分かりやすく要約したものなど、まさに入門編。
買って手元に置きたいなと思いました。
カトリックは馴染みはあるものの、東方正教会やプロテスタントについては世界史で習った
程度しか知らなかったので勉強になりました。お恥ずかしいことに聖公会が英国国教会から
始まっている教派であることも初めて知りました。
旧約・新約聖書に出てくる話を元に描かれた絵画の解説を交えながら聖書を読み解く章も
面白く良かったです。美術館で絵を観るのは好きで、旅先でも美術館に足を運ぶこともあります。
今まで絵画の解説書を読むことがなかったので、とても新鮮でした。
題材になっている聖書の話は知っていても書いた当時の画家のエピソードなど、その他諸々を
知ると、また違った角度で絵を鑑賞出来て楽しいなと。
この間「(原発の事故は)バベルの塔なんだよ」と言っている友人がいましたが、
この本の中にもピーテル・ブリューゲルが描いた「バベルの塔」が載っています。
塔というか、アンバランスなコロシアムのような建物の絵。ウィーンで観た時には
本物を目の前にしていることに感動し、絵葉書を買って帰ってきました。
天に届く程の塔を建てようとした人間の傲慢な態度と愚行を表し、人間の能力
過信を警鐘している「バベルの塔」の絵。
「世界で唯一の被爆国」だった日本が今は放射性物質を大気や海水へ放出したまま、
打つ手なし。私たちも知りたいと思っている正しい情報は自国からは得られないみたい。
今回のことで世界が日本を見る目は変わるのかな?それとも昔と変わっていないなと思うのか。
私は戦争を経験していませんが、太平洋戦争の頃の日本政府は今と同じような感じだったのかな
とあれこれ考えたりするこの頃です。
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