今朝目が覚めたら10時を回っていました。
みゆき座が終日上映でホント良かった

。
モノクロですが、全然古さを感じませんでした。
クリスマスシーズンにぴったりの心温まる話で涙、涙で観てました。
あ~、こんな素敵な作品を何で今まで知らなかったんだろう。
ラスト、天使クラレンスのジョージへのメッセージ「友ある者に敗者はいない。」には

でした。
ジョージは人のために尽くす誠実な分、貧乏くじを引いてしまう人でした。それでも真面目に働き、
困っている人にはお金を差出し、つつましい生活を送っています。そんな中、最悪の事態が起こり
人生に絶望して自殺をしようと思うのです。「生まれて来なければ良かった」と。
自分という人間が存在しなかったら、周りの人たちはどうなっていたのだろう?
自暴自棄になっているジョージにクラレンスは、ジョージの生まれて来なかった世界を見せます。
幼い頃、真冬の池に落ちた弟を助けたために左耳が聞こえなくなったジョージ。そのジョージが
いない世界では弟ハリーは亡くなっていました。アルバイトをしていた薬局の主人が息子を亡く
したショックで誤って劇薬をカプセルに入れたのに気付き、ジョージは主人の言いつけを守らず
配達せずに戻ってきたことがありました。その薬局の主人は子供を毒殺したことにより20年刑務所
に入っていました。
別の世界をジョージに見せ「一人の命は多くの人生に関わっている」とクラレンスは言います。
ジョージがいつも貧者の側に立ってやってきたこと、彼の誠実な行いの積み重ねによって
自分の窮地から救われることになるのです。善良な人は損をすることが多いし、人生はいろんな
苦難があって主人公のように上手くはいかないでしょう。
それでも観終わった時に、頑張ってみようと生きる希望がもらえました。