帰宅後、梁朝偉の「大魔術師"X"のダブル・トリック」を見ながらブログ更新しています。
監督はイー・トンシン。ドタバタ活劇で劉青雲や周迅、秦沛(チョン・プイ)らが出ていて、
なかなか面白いです。激闘アクション月間としてWOWWOWシネマでジェームス・ボンドや
スパイダーマンなどのヒーローが活躍するアクション映画やアジアのスター出演作品を
放送していて、20日は「アイアム ブルース・リー」と「ドラゴン危機一髪」、21日はドニー・イェン
&金城武の「捜査官X」そして昨日は劉徳華の「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」
を見ていました。「王朝の陰謀」は監督の徐克、劉嘉玲、梁家輝と懐かしい俳優の名前に
公開当時、観に行こうか迷った作品でした。期待していなかったのですが意外と面白く、
則天武后の側近を演じた李冰冰が良かったです。「捜査官X」は怖かったけれど、話がよく
練られていて、事前に予想していた以上の作品でした。先入観はよくないってことですかね。
さて王家衛監督自らオリジナル版に修正・再編集して映像と音声をデジタル・リマスターした
「楽園の瑕 終極版」ですが、“あれ?こんなに分かりやすい映画だったけ。。。”と拍子抜け
するくらい、シンプルになっていたように思いました。
初めて映画館でオリジナルを観た時は難解で訳が分からず、レーザーディスクを買って何回も
見たから全体の流れは頭に入っているわけで、余裕を持って鑑賞できたからなのかな?
登場人物たちの辛い心の痛みがすんなり、腹落ちできました。
張國榮への追悼ということで彼の出演シーンを増やしたことで、歐陽峰の台詞を通して、
登場人物の入り組んだストーリーが整理されて分かりやすくなったのかも?知れません。
映画の冒頭シーンが終わりの方でも出てきて、話が繋がる形になっているし。
今改めて観ると黄薬師の方が張國榮向きな役かもと思ったら、そもそも撮影がスタート
した時は梁家輝が歐陽峰を張國榮が黄薬師を演じていたとか。それが撮影が長引き、途中
「恋する惑星」の撮影が入ったりで中断され、撮影が再開された時にはキャストが逆になった
らしいです。「欲望の翼」のヨディのようなキャラクターをこの作品でも見たかったかも。
それにしても張國榮、梁朝偉、張曼玉、林青霞、張學友、梁家輝、劉嘉玲と豪華キャストを
スクリーンでまた見れて、嬉しいひとときでした。
東邪西毒 終極版Ashes of Time Redux (2008)
監督・脚本・・・王家衛(ウォン・カーウァイ)
撮影・・・・・・・クリストファー・ドイル
美術・・・・張叔平(ウィリアム・チャン)
歐陽峰<西毒>・・・・張國榮(レスリー・チャン)
黄薬師<東邪>・・・・梁家輝(レオン・カーフェイ)
盲剣士・・・・・・・・・・梁朝偉(トニー・レオン)
洪七 <北夷>・・・・・張學友(ジャッキー・チョン)
燕/媛・・・・・・林青霞(ブリジッド・リン)
桃花・・・・・・・・劉嘉玲(カリーナ・ラウ)
歐陽峰の兄嫁・・・・・・・張曼玉(マギー・チャン)
村の娘・・・・・楊采妮(チャーリー・ヤン)