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やっと回ってきました。
勝手にハードカバーかと思い込んでいました
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厚さ1㎝弱の単行本であっさり読み終わりました。
在学生あるいは学校関係者に向けて書かれている
学内の『~便り』といった類をまとめた感じで、
学生時代の聖書の授業を彷彿とさせる内容でした。
『ヨハネによる福音』の中の一節
「一粒の麦が地に落ちて死ねば大きな実を結ぶ」や
『コリント人への第一の手紙』の一節
「あなたがたを耐えられないような試練に会わせる
ことはないばかりか、試練と同時にそれに耐えられる
ように逃れる道も備えて下さるのである」など、学生の頃は折に触れて繰り返し言われる度に
ウンザリしたものでしたが、久しぶりにそれらの言葉に接すると感じ入るものがありました。
ベストセラーだそうですね。
ただカトリックに馴染みのない人には違和感を感じる部分もあるではないかと思いました。
9歳の時に2.26事件に遭遇し、青年将校に襲撃され目の前で命を落とした父親について
書かれたぺージなど、幾多の苦難を歩んできた著者だからこそ発する言葉に何か響いてくる
ものがあるのかなとも感じました。
「現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる」
「どうしても咲けない時もある。そんな時は無理に咲かなくてもいい。その代わりに、
根を下へ下へと根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。」
思うようにいかなくて苦しいことも多いけれど、前を向いて生きていかなきゃと思います。
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