緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

久しぶりの更新

2019年05月21日 | 野鳥
訳あってブログの更新が滞っていました。
色々とあったのですが、野鳥の写真をアップします。

ゴールデンウイークに一人で大阪城公園に行き、野鳥の写真を撮りました。
大阪城公園は観光客でいっぱいで、正直、それだけでウンザリ。
でも今年の大阪城公園は当たり年で、渡りの途中の野鳥の写真が撮り易かったみたいです。

私もすぐにカメラを持った人だかりに気づき、行ってみるとコマドリの雌が藪の中にいました。


















コマドリさんに石碑の字が読めるのか(笑)
このコマドリさんも、今頃は信州辺りで繁殖に入っているのでしょうね。

今年の大阪城公園は特にサンコウチョウの当たり年で、朝早く行けばサンコウチョウの乱舞が見られたそうです。
もちろん、大阪城公園でコマドリやサンコウチョウが見られるのは渡りの時期だけです。

さて、ゴールデンウイークも終わって5月も半ば頃、いつものバードウォッチングのグループと箕面公園に行きました。
朝の9時に阪急箕面駅で待ち合わせ。
箕面駅ではたくさんのツバメが子育て中でした。

駅から歩いて10分ほどでオオルリのお出迎え。
枯れ木のてっぺんをソングポストにして囀っていました。
遠くて今一つ綺麗に撮れません。

箕面大滝に向かう途中、川ではカルガモのカップルに出会いました。(カルガモはその二羽だけ。)
リーダーが手前が♂とか、あっちが♀とか説明するのですが、私はカルガモの雌雄の違いをどこで判断するのか分からず、判別のポイントを聞いてみました。

基本的には尾羽の付け根辺りの羽の色の濃さが濃ければ♂、薄ければ♀とのことでした。
言われて私もいつもは熱心に見ないカルガモをジックリと観察。










写真を一枚一枚見れば、尾羽の付け根の色の濃さよりも、一羽がもう一羽をしっかりと見守り、ガードしているのが分かる筈。
そして見守っている方が♂なのです。
♀の方はひたすら餌をあさっていました。
雌雄の違いはそれ以外にも、♂の方が少し大きく、全体の色もはっきりとしていて、嘴や足の黄色も美しかったです。

カルガモは時期的には雛がいてもおかしくない頃、なぜか繁殖が遅れ気味のカップルの♀は、ひたすら食べて卵を産む準備に余念がない様子。
そして♂はそんな♀をガードしているのでした。
見ていても分かる♂の必死さにちょっと感動。

その後、写真は撮れなかったのですが珍しい光景を見ました。
♂のキビタキを見つけて、それを双眼鏡で見たりしていた時です。
(カメラのファインダーに入れることはできませんでした。)
突然、オオルリが闖入してきたのです。

キビタキとオオルリを同時に見ることはレアケースと言っていいことだそうです。
それで見ていた私達もちょっとした騒ぎになりました。
キビタキが囀っている場所に、なぜ、オオルリがやってきたのか、ちょっと分からないのです。
この二者、♂の場合、ふだんいる場所が違うのです。
オオルリは先のソングポストの写真でも分かるように抜けるような空が見える場所、キビタキは生い茂った森の中です。

そして私は目撃しました。
地上付近で茶色い鳥が二羽、一羽が一羽を追いかけまわしていました。
二羽の茶色い鳥はおそらくオオルリかキビタキの♀だったと思います。
キビタキとオオルリの♀は似ているので、飛んでいるところを見ても区別がつきません。
地上近くで、♀同士で何らかの争いがあって、オオルリ♂の乱入となったのか。
詳しいあらましは分かりませんが、何か滅多に見ることができないドラマがあったようです。

とまあ色々あって、ようやく箕面大滝に到着。
そこでランチとなりました。
でもそこで嫌な場面に遭遇。
観光客の一人が、あろうことか鷹を連れてきていたのです。
どうやら自分が飼っている鷹のようです。

鷹を飼ってはいけないという法はないですし、鷹を戸外に連れ出してはいけないという法やルールもありません。
ですから何にも言えないのですが、鷹はカモも含めて小鳥達の天敵です。
ムクドリやドバトの被害で悩む場所に、わざわざ鷹を連れてきてムクドリやドバトを追い払うこともあるくらいです。
そんな鷹を、繁殖期の小鳥達でにぎわう山中に連れてくることは小鳥達に途方もないほどの脅威を与えるのです。
下手をすれば巣の放棄に繋がりかねないことなのです。
でも鷹の飼い主にはまったく想像がつかない事柄のようで、まるで犬の散歩のような感覚で鷹に話しかけていました。

動物を飼う時は、どのような飼い方をすべきなのか、なにがNGなのか、しっかりと勉強をしてから飼ってほしいものです。
というか、知識を得て、本当に鳥が好きなら、鷹なんて飼おうとは思えないのです。
最後はちょっと腹が立った一日でした。