緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

ピンポイントで暴風に

2022年03月29日 | 旅行
先週末、皆生温泉に行ってきました。
友人が蟹を食べたいというので蟹懐石旅行です。

蟹と言っても今期の冬は蟹の不漁で、シーズン当初の去年、テレビで宿泊業の人が予約のお客様に電話で事情を話し、料金を上げて貰っているのを見てました。
その事は友人にも話し、諦めるかと思っていたところ、「蟹を食べさせてくれる安い宿みつけたから」と友人からの電話。
蟹を食べる旅行の話はもともと承知していたので『大丈夫かな』と思いつつも行くことになり、宿の手配は友人に任せました。

この旅行、なんともトラブル続きとなりました。
友人の話によれば、米子駅に着いたら宿が車で送迎してくれる筈だったのですが、実際には送迎バスの発車時間が5分ほど早く、宿からタクシーか路線バスに乗るように言われたとのこと。
友人も「カタログに送迎有と書いてあったし、少し待って欲しい」と交渉したらしいのですが「他のお客さんの迷惑になるから」と断られたらしいです。

それで諦めてタクシーに乗ったところ、もう直ぐ宿に着く頃に宿から携帯に「車で迎えに行っている」という話。
迎えを寄越すのならなぜもう少し早く電話しないのか。

宿の施設もあまり良くなかったのですが、肝心の蟹懐石もどうやら冷凍ものを使っているみたいでした。
冷凍ものであれ何であれ自分の為に死んでくれた蟹さんなので有難くいただきました。
ただ、食事中、用事で仲居さんを呼んでもあからさまに無視をされることが二度ほど。
人手が足りなかったのでしょうか。

皆生温泉、私は若い頃に一度訪れていて、小さな漁師宿みたいな所に泊まりましたが、その時に次から次へと運ばれてくるお魚料理が美味しくて、ちょっと忘れられなかったのです。
蟹にこだわらず、また観光旅館みたいな宿でなく、あまり宣伝もしない質の良い小さな旅館なら良かったのかもしれません。

温泉の方は普通でした。
ただお部屋の方は色々問題ありでした。
一晩中エアコンの音がカタカタとうるさいし、布団は変な匂いがするし・・・。
友人は部屋のトイレに入って出られなくなるし。

トイレの件は友人が悪いのかもしれません。
お一人様ツアーでも、同行の高齢者が部屋のドアが開かないと言って、隣室の私がよく開けてましたから。(お年寄りはよくそういうことがあるのです。)
少なくとも私がトイレに閉じ込められることはなかったです。

翌日は米子観光する予定でした。
米子市観光協会に、古い城下町である米子の街並み歩きをガイド付きで予約していました。
朝はゆっくりしてチェックアウトし、早めにランチして、12時半から2時間観光し、3時の高速バスで返る計画を立ててました。

ところが当日は米子市に暴風警報が出てました。
行けるのか、9時に観光協会に電話すると「お客様の要望しだい」と言われました。
ただ時間的にちょうど町歩きの時間、米子は暴風のピークで、まさにピンポイントで最悪の時間に街歩きすることになり「苛酷な観光になります」と言われました。

これはもう諦めざるをえません。
なんか、祟られてるなと思いました。
後は高速バスの会社に電話して1本早い時間に予約を変更し、早々に帰りました。
実際、外は凄い風で、友人は付けているウイッグが飛ぶと頭を押さえたきりでした。

天候は運ですが、旅館の良し悪しは、身も蓋もない言い方をするとお金次第です。
今回の旅行は、費用的には普段行っている旅行の半分にも満たないものでした。
その分、色々と問題がありました。
若い頃のビンボー旅行はそれなりに楽しかったのですが、この齢になると『なんだかなぁ』です。

     
             


暖かくなったので庭のお花がたくさん咲いてます。
紫のクリスマスローズ


房咲水仙


黄色のラッパ水仙


パンジーは今が盛り









押し入れで嘘寝のハッピー。
写真に撮られることに緊張しています。



年度末です。

2022年03月18日 | 日記
3月も後半に入り、いよいよ年度末です。
町内会の地区担当の役目も終わりで、ホッとしてます。
公民館の茶道教室の会計は次年度も引き続きやることになりました。

シニアの学校も修了式を終えました。
コロナで日帰りの修学旅行は中止になりました。
色々と残念な成り行きになりましたが、4月からは家庭園芸を学ぶことになります。

庭の梅の花、少し前の状態。今は終盤です。





抜かないで置いてある野生のスミレは今が花盛り。


スミレの絨毯。

お正月に合わせて作ったプランターの花キャベツの寄せ植えも、蕾が付いて本当に花が咲きそうです。


豆苗を買ってスープを作ったり。

台所のテーブルの上に置いていたら猫達に少し食べられました。
今は2度目の収穫を待っています。

いかなごのくぎ煮も作って送りました。
作るのに砂糖を計らなければならないのですが、箱に入れて箪笥の上に置いてあったキッチンスケールを猫が落として壊してしまいました。
で、新しいキッチンスケールを購入。
色々と考えてアナログ式のを購入しました。

結局、アナログが便利です。

暖かくなって猫達も活発になってきました。
ラッキーの最近の習慣はレースのカーテンに隠れてお庭を見ること。


コロナ、年配のご夫婦で、ご主人が透析を受けているので検査したところ、夫婦とも陽性だったと聞きました。
二人とも無症状で、透析を受けていなければ検査もしていなかった筈です。
結局、無症状の患者が多くいて出歩いているみたいです。
私も知らずに罹っていたかもしれません。
こういう状況では行動制限は無意味で、制限の緩和も必要かもしれません。

コロナが下火になっても遠い国の戦争が世界に暗雲をもたらしています。
ウィルスではなく、人間のやる事が春の憂いの原因です。
次年度は心安らかに過ごしたいものです。



逸翁美術館へ そして猫・・

2022年03月09日 | お出かけ
先日、茶道仲間の一人に誘われ、逸翁美術館に行ってきました。
今、逸翁美術館では「千家と十人の職方 -逸翁コレクションより- 」という催しをやっています。(3月13日まで)
お勉強の為、行ってきました。

一緒に行った方、行く前に「みどりさんも着物着てきてね」と一言。
お稽古でも着物で来られる方なのです。
というわけで私も頑張って着物で行きました。



「千家と十人の職方」、一般に「千家十職」と言われています。⇒詳しい話はココ
「茶道三千家に出入りし、千家の流れを汲む茶道具をはじめ歴代の御家元様の御好道具を代々にわたり制作する十の『職家』を表す尊称」だそうです。

そういうのが今も存続しているわけで・・。
今回は逸翁のコレクションのそれを見に行ったわけです。

行く前に茶道の先生に行くことを話したところ「大した物無かったよ」と言われました。
先生、そういうののチェックは怠らず、しかもはっきりと物をおっしゃる(笑)。
でも私は千家十職についてイメージも漠然としていましたから、とにかく勉強の為に行きました。

二人で一つ一つ丁寧に見ていって、すっかりお腹が空きました。
前に逸翁美術館に行った時はオムライス半強制お持ち帰りのお店に入ったのですが(ココ)、今回はスマホで美味しい食べ物屋さんを検索。
目当てのお店を探したのですが、行けども行けども行き着かない。
その場所の筈なのに存在しない。

「もう、どこでもいいやん」ということになり、適当なお店に入りました。
サラダとスープ付きのサーモン丼を食べました。
そのお店、オーナーが猫好きなのか、猫の置物やら猫のトリックアートやらがいっぱい。



それにつられたのか、ご一緒した人も猫好きで、猫が飼いたいのに猫ダメのマンションで猫が飼えない悩みを話されました。

猫と茶道は関係ないので、私は選んでそんな茶道教室に入ったわけではありませんが、茶道仲間は先生からして猫好きで、猫の話題ではいつも盛り上がってしまうのです。

先生は少し前、飼っていた猫がまだ若いのに突然死し、かなりガックリときた様子でした。
80代の一人暮らしですので猫は慰めだったみたいです。
息子さんが、何かあったら自分が猫を引き受けるから、また猫を飼ったらと言ってくれたらしいです。

家に元気な猫が2匹もいる私は恵まれた人間なのだとつくづく思います。


いちま人形は恐い?

2022年03月05日 | 茶道
ちょうど3月3日、雛の節句の日に茶道の稽古が先生のお宅でありました。

3月はいつも長板に皆具のお点前を習います。

長板というのは黒い板のことで、皆具と言うのは水指・杓立・建水・蓋置の4つのセットを指すらしいです。
写真のは九谷焼とのことです。

お茶碗も、使ったうちの一つは皆具と揃いの物を使いました。
他はひな祭りらしくお雛様の模様の入ったものでした。


茶釜は羽釜と呼ばれるもの。
釜の横に二つの金属製の羽を差し込めるようになっていて、それを炉縁に引っかけて置けるようになってます。
3月にもなると炉に灰が溜まり、五徳の上に茶釜を置くのではなく羽釜を使うんだそうです。
羽の下に板を置いて釜の位置を高くしています。
もちろん、羽釜を使うのは絶対ではありません。

先生の家では、4月になると釣釜といって、天井から吊り下げるタイプの茶釜になります。
釣釜はユラユラ揺れて扱いにくいんですけど、そこに風情を感じるのが茶人というものらしいです。
私には一生到達することのない境地でしょうけど。

皆でお稽古しながらのおしゃべりで、3月3日らしくお雛様の話になりました。
雛段を飾ったとか、それはもうしないとか。
古いのをやっと処分したとか。

私が幼い頃、母方の祖父母から貰ったガラスケースに入った3段ほどのお雛様は天袋にしまったままです。
あれも処分しないといけないです。(それとも、私が忘れているだけでもう処分しているか・・)

お雛様は女の子が生まれると母方の実家から贈られるのが通例なのでしょうが、二人目の女の子とか、場所をとるから要らない場合にいちま人形が贈られることもあるようです。
ところが皆さんが言うには、娘さんからいちま人形は要らないから返すと言われるんだそうです。
その理由が、恐いし、気持ち悪いから。

髪が伸びてくる、血の涙を流す・・・。
もう笑ってしまいました。
変なテレビ番組の見過ぎですね。
意外と気にする人がいるみたいですが、なんだかお人形さんがかえって可哀想な感じです。