緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

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ONE GYMNASTICS FESTA(オージーエフ)を観た

2022年12月27日 | 男子新体操
この記事は4つ前の記事「旅先で現金難民になる」の続きです。
そもそも宮城県の白石まで出掛けたのは “ONE GYMNASTICS FESTA(以下オージーエフと称します)”を観るためです。

オージーエフは男子新体操に特化したイベントです。
といっても東北振興の意味もあったみたいで、チアチームの東北ゴールデンエンジェルスのような男子新体操ではない、でも多少は縁がある仙台付近のグループも幾つか出てました。

新体操のイベントだと、大抵、女子の新体操選手も出場するのが倣いなのですが、今回は男子新体操に特化したイベントです。
でも、全く女性が出場しないのもおかしいと考えての女子集団のチアチームの参加だったのかも。
とにかく女性の出場は東北ゴールデンエンジェルスだけでした。

このイベントの大きな特徴は、大抵の競技会では禁止される写真・動画撮影を許可していただけでなく、#オージーエフのタグを付けて、sns等でどんどん拡散してほしいと主催者から言われていたこと。
ですから写真・動画撮影は、フラッシュを焚かないことのみ条件に、ほぼ自由でした。
(もちろん人が見ているのを邪魔するとか、常識レベルのマナーに反したらダメでしょうけど。)

会場だった白石市の体育館、ホワイトキューブに入ると、選手たちは本番前の練習中で、すでにお客さん達が選手達の練習の写真をマットの傍まで行って撮ってました。
そこで私もカメラだけ持って、他の人の邪魔にならないように一箇所に陣取って撮影しました。

写真の方は家に帰って見て、愕然とするほど上手く撮れませんでした。
我慢して見て下さい。

練習していたのは岡山県立井原高校男子新体操部の選手達。
たぶん、一番ファンの多い学校。

井原高校名物、I字バランスです。

この状態のまま、見ていてほとんど分からない程の微かな反動をつけて反転し、頭を上げます。


このI字バランス、何気ないようだけど男子でこれをやれる人はあまりいないみたい。
井原高校の男子新体操ではそれを全員でやります。
かつてのロシアのフィギアスケーター、ユリア・リプニツカヤ選手が、この姿勢でスピンしてキャンドルスピンと呼ばれてました。



上の3枚の写真を、親しい茶道仲間の人達が見たいというので見てもらいました。
一人は学生時代に体操をやっていて、フィギュアスケートも習ったことがある人、もう一人は娘さんがバレエを子供の頃から習っていて、今はプロのコンテンポラリーダンサーだという人でしたが、二人して「柔らかい!!」「柔らかい!!」と何度も言い合って、驚いていました。

見る人が見れば分かる、まさに驚異の柔軟性です。
でも新体操の美しさは、ただ柔らかいとか、同調性が優れているだけじゃなくて、手先からつま先まで美しくあるべく神経が張り巡らされているということだと思います。
以下の写真でも、肩上にいる選手は足の甲をしっかりと反らしています。





タンブリングです。高さがあります。


これは見出しにも使用した写真ですが、井原高校が練習している奥で次に練習する佐賀県立神崎清明高校の選手達が見ています。
井原高校と神崎清明高校はバチバチのライバル関係です。
さしずめお蝶夫人と加賀のお蘭みたいな、といっても分かる人いないかな(笑)


これは神崎清明高校のタンブリングです。
6人揃っての3連続バク転、その後に伸身、だったかな。




私も詳しいことは分かりませんが、柔軟の井原、タンブリングの神崎清明と言われています。

演技が始まって、私は席で3脚を立てて撮影しました。
その方が動画が撮りやすいのです。
その代わり3脚がついているので写真が撮りにくかったです。
カメラを2台持って来れば解決しますが、無茶苦茶荷物が重くなります

鹿児島実業高校のコミカルな演技。


鹿児島実業高校はお笑いの鹿実と言われていて、観客の笑いを取ることに特化した演技で人気があります。
でも今年はお笑いを封印し、真面目な演技で勝負してインハイで3位を受賞しました。
実力はあるのです。

仙台出身歌手の天道清貴さんと男子新体操のプロパフォーマー集団のBLUE TOKYO。


プログラムをすべて終えてからは選手の方々のお写真タイムでした。


鹿児島実業の選手達。
白のスーツ姿の選手はオッサンじゃなく高校生です。
前日の夜に坊主にしたとか言ってました。


神崎清明高校の選手達、1年生と2年生のチームだそうで、あどけない顔をしてますが、皆さん驚異の身体能力の持ち主です。


この子達は地元の宮城県立名取高校の選手達。
名取高校、スタイリッシュな演技で有名。私も2019年、2020年の演技は何回見ても見飽きません。
三つ子の佐藤三兄弟はこの高校の出身。


その日に出場した個人の選手達です。大学生が大半。

私自身の写真や動画の撮影という面では反省点が多々ありました。
何事も経験なので次に生かすしかないです。

主催者が写真・動画の撮影を許可、推奨したのはひとえに男子新体操の認知度向上と普及を考えてのことだったと思います。
選手達も嫌がらずによく応えてくれてました。
正直、演技は写真を撮ることを考えず、それだけに熱中して見てみたいと思いました。

それにしても宮城県までよく行ったと我ながら感心します。
来年はどうなることか・・・。


家庭園芸科、今年は終了

2022年12月18日 | 庭の植物
家庭園芸の講座、今年は終了で次回は来年です。
ちょっと休めるのでホッとしてます。

最後の講義はクリスマスの寄せ植えがテーマで、各自一つ作りました。
持って帰った寄せ植えです。

知っていたこと、知らなかったこと、先生から色々とお話を伺いました。

午後からは圃場で今年最後の収穫・農作業です。
私達の班で収穫したもの。


その内、私の分け前。


右から大根、蕪、カリフラワー、ミニ白菜(上から見たところ)、ザルに入れてあるのはほうれん草と手摘みブロッコリー、菜花。

家庭園芸科、楽しいのですがちょっと疲れました。
来年度はシニアの学校には行かず、1年お休みする予定です。


月下美人の差し芽

2022年12月12日 | 庭の植物
通っているシニアの学校の家庭園芸科で、先生から差し芽用の月下美人をいただきました。



500mlのペットボトルの上部を切り取り、切り取り口をテープで保護して持ってくるように言われてました。
テープで保護するのは手を傷つけないためです。
私は手持ちのマスキングテープで保護しました。

その日の講座は宿根草でした。
最後に月下美人の葉っぱをいただき、育て方の詳しい説明を聞きました。
細かいコツが色々とあるようです。
それでも失敗しやすいようです。

特によくないのは季節。
12月に差し芽しても・・・。
本来は5,6月頃が一番つきやすいのだそうです。
先生曰く「私はこの学校で力が弱いから、望む日がとれなかった」んだそうです。

家庭園芸科、毎回テーマが異なりますし、講師の先生も異なります。
言い分が通らない先生もいるようです。
とばっちりは受講生で、これから寒くなる12月に差し芽です。
まあ、不可能ではないらしいです。
上手くいけば喝采ものです。

細長いペットボトルを使ったのは葉っぱが細長いので、倒れにくいように。
昼間は暖かい窓際、夜は冷気に当てない為に家のなかほどと、日に何度か移動させなければなりません。
月下美人は3度以下になると枯れるそうです。

3月半ばに植木鉢に植え替え、外に出します。
それまではお世話が大変です。
『めんどくさい物を貰ってしまったなあ』というのが正直なところ。
先生の話によれば、花が咲くのは3年後、上手くいけば2年後。

咲いた月下美人の花は翌朝には萎れますが食べられるのだそうです。
珍味で媚薬だそうです。
サッと湯がいてポン酢でいただくのだそうです。
この齢で媚薬だと言われても・・・。
茶道の先生が毎年花を咲かせているので、教えて差し上げることにします。



こちらは圃場で育て、収穫した落花生。
乾かして炒って食べます。
普通のピーナッツのお味でした。



マイナポイントの手続きに行ってきました。

2022年12月08日 | 日記
昨日、マイナポイントの手続きの為に市役所に行ってきました。
私の場合、すでにマイナカードは持っていたので、健康保険との紐づけだけになります。

ブロ友のにゃんころりんさんから、そういう場合、セブンイレブンで手続きできると教えていただいたので、セブンイレブンで手続きしようとすると、途中で意味不明な文言が出てきて挫折。
スマホで手続きしようとしてもデバイスが対応していないとかで出来ない。
結局、市役所に行くことになりました。

二度手間になるのはいやなので持っていく物等聞くため、市役所に電話しようとしても繋がりません。
仕方なく昼ご飯を食べ、要りそうな物を持って昼過ぎに家を出て、1時頃市役所に着きました。
ごった返していました。

なんとか受付に行って、あれこれ説明して番号札をもらいました。
その時に言われたこと。
時間(午後5時半)がきたら閉めます。待っている人が多いので、今日中に手続きできないこともある、それでも良いのなら待っていてください。

私は待つことにしました。
結局、私の手続きが終わったのは午後4時40分頃。
3時間40分待ったことになります。
私の手続き自体は5分少々だったかな。

待っている間はスマホでも見るしかない。
トイレには3回行きました。
3時近くになると受付そのものが閉まりました。
その時点から待っても間に合わないと分かっているから。

その頃にやってきたオッサン、激怒して係の人をボロカスに言い始めた。
気持ちは分からないではない。
せっかく来たのに3時くらいで閉まるとは誰も思わないですから。

係の人は黙って耐えていたみたいだけど、いきなり反撃が始まりました。
「殺すぞはないんじゃないですか」って言っている。
罵倒中に「殺すぞ」という言葉があったらしい。
私はちゃんと聞いていなかったので聞き逃したみたい。
確かに「殺すぞ」と言ったら、言葉だけでも犯罪です。

市役所の中で、マイナカード関係の手続きをしている人達は、市役所の職員ではなく、市役所が委託した事業所の人達です。
それも正規の社員ではなく、多分、期間限定で雇われた人達だと思います。
今は公的機関で受付のような仕事をしている人達の大半はそういう非正規労働者で、いわゆる官製ワーキングプアです。

私もそういう仕事をしていて、それが分かっているから、そんな人達に怒りをぶつける気にはなりません。
実際、現役最後の頃には色んな経験をしてきました。
公的機関に来た人達は「お前ら税金でメシ食って、首にもならず安泰や」と言って、高圧的な態度を取ることもあるのですが、誤解も甚だしい。
世の中のこと、何も分かってないとしか言いようがない。

私の後ろでは高齢者に娘さんらしき人が説明している。
マイナポイントでは健康保険証と銀行の口座を紐づけ、ポイントが受け取れるキャッシュレス決済サービスを決めて申し込むのですが、高齢者は銀行の口座にポイントが現金として振り込まれると勘違いしているみたい。
「じゃあなんで銀行の口座が必要なん?」ってことらしい。

それは緊急の給付金等、公金の受取口座をあらかじめ決めておくという意味があるのですが、娘さんの説によると違うらしい。
そうやってその人がどれ程の資産を持っているか国が調べる為らしい。
なんか笑っちゃいそうになった。
普通預金の口座一つ教えたくらいで、個人の資産なんて分からないもん。

もう一組の親子は、待っている間に娘さんらしい人が「もう一度試す」と言ってスマホで頑張り始めました。
途中で「通帳貸して」とか言ってましたが、うまくいったらしく「できたわ」と言って待たずに帰りました。
私、内心、『私のもやってほしい…』。

色んな人がいると思った一日でした。



旅先で現金難民になる(´;ω;`)ウッ…

2022年12月06日 | 旅行
最近、予定が立て込んでいて、ブログをupするひまがありません。
ブログネタばかり溜まっていきます。
写真の整理もできないです。
人に読まれなくても、記録代わりに書き残しておきたいこともあるので、ちょっと焦っています。

取り敢えず、順番に11月12日に宮城県白石市で催された“ONE GYMNASTICS FESTA (オージーエフ)2022”に行ったことから。
遠いので、私はその前日に白石市に入り、観光したのですが、そこで散々な目に合いました。
現金難民になってしまったのです。

私としては、せっかく宮城県まで行ったのだから白石の観光もしたいし、温泉があれば入りたい、だから白石の温泉旅館に宿を取りました。
“ONE GYMNASTICS FESTA”自体、東北を盛り上げたい、観光もしてほしいという趣旨があったようです。
それで行く前に一応ネットで白石観光について調べたりしていきました。

ところが、いざ行くと、駅から観光地や温泉のある場所に行くバスの便がほとんどない。
仕方なく、移動はタクシーを使ったのですが、支払いの段になって分かったことはカードが使えないということ。
使えるのは現金かペイペイだけでした。
誤算でした。

私、旅行等のお出掛けで現金を使うことはあまりない人なんです。
だからいつも手持ちの現金は少ないのです。
今回は特に1万円札が新札しかなくて、それに折り目をつけたくなくて、新札ではない5千円札と千円札を持っていきました。
手持ちはだいたい8千円くらいでした。

私は茶道を習っている関係上、新札は貴重なのです。
月謝等はすべて新札でなくてはならないからです。
両替はタダではなくなったし、新札は使いたくなかった。

当初はバスがあるだろうと高を括っていました。
ところがバスの便が極端に少なくて、結局、移動はすべてタクシーになりました。
しかもカードは使えない。
そんな場所もあるのですね。

取り敢えず、バスの便がないということなので、タクシーで行ったのは白石城でした。










お城の内部の飾り物。



白石城、地震で修理していて、ほんの数日前までは入れなかったみたいなのですが、私が行った時は入れました。
天守閣からの白石市内を見渡す景色です。



こちらはお城の一部、城門です。


白石城、昔からそのままあるお城ではなくて、明治の廃城令で壊され、平成7年に復元されたお城でした。
なんだか私の地元の尼崎城と似ていますね。
尼崎城も明治の廃城令で壊され、平成31年に復元されました。

でも復元までの流れはまったく違っていて、尼崎城は旧ミドリ電化(現エディオン)の創業者である安保詮氏から12億円の寄付を貰って、足らない分は市民からの一口城主と言う名の寄付で建てられました。(税金は使われていない。)
そもそも市も市民も尼崎城の復元など考えていなかったのですが、安保氏の思い付きで復元に至りました。
白石城の方は市当局の政策(通称ホワイトプラン)の一環で、ということは税金で建てられたみたいです。

今回の旅の目的の“ONE GYMNASTICS FESTA ”が開催される場所も、東北新幹線の白石蔵王駅のすぐ近くの「ホワイトキューブ」という名のおしゃれな体育館でしたので、お城の復元も白石市の街の活性化の一環だったのかもしれません。
それで観光客を呼びたいにしては、バスの便が少ないことといい、タクシーでカードが使えないことといい、何をやりたいんだろうという感じです。

白石城の周囲も少し散策。
武家屋敷や古い神社があります。





一通りの観光を終え、後はタクシーを呼んで予約済みの鎌崎温泉まで行きました。
が、タクシーの運転手さんが・・・・。
鎌崎温泉の、今は潰れた旅館の幽霊やらお化けやらの話を熱心にするのでした。
私、一人旅だし、一人で部屋で寝るし、そんな話聞きたくない。
それで聞きたくないと言ったんだけど「そうですか」と言って、その話を続けるのでした。

泊まった旅館は歴史を感じさせる古い旅館で、趣もありました。
でも、部屋に案内されて、女将みたいな人が挨拶にきたのですが「お連れ様はのちほど来られるのですか」と聞かれビックリ。
予約の段階で分かっている筈。

後で考えたのですが、女性の一人旅自体、想像もつかないことだったのかもしれません。
タクシーでカードが使えないことといい、白石ではありそうなことでした。
泊まるのなら観光などせず、新幹線白石蔵王駅の駅前のビジネスホテルみたいな場所が正解だったみたいです。

お料理は不味くはなかったけれど東北らしい濃い味付けで、白ご飯が進みました。
お風呂も悪くはなかったです。
問題は人でしょうか。
翌朝、宿の人にバスの便を聞いて、初めて駅前まで行くバスが12時までないことが分かりました。

“ONE GYMNASTICS FESTA ”は11時開場で12時開始でした。
座席は予約制でしたので私はゆっくりしていました。
タクシーで行くしかありません。
その時点で現金が4000円くらい。
宿の人が言うには駅前のホワイトキューブまで行くには4000円くらいとのこと。
足りるのか。

カードでキャッシングしようと思いましたが、コンビニ等キャッシングする所もないという話。
私が困っていると宿の人がタクシー会社に電話して、正確なタクシー代を教えてくれました。
3000円くらいとのことでした。
それで何とか行けました。

実は白石蔵王の駅構内の観光案内所でバスのことを聞いた時から薄々思っていたのですが、係の人の対応がおざなりというか、心ここにあらずというか、よそよそしいというか、サービス業ぽくない。
宿の人も、バスを待つなら旅館のロビーではなく近くの喫茶店に行ってくれと言うし、旅館でのコーヒーやおみやげの代金も、渋々のようにカードを使わせてあげるという態度。
私、そんなヤバイ客に見えたのか。

“ONE GYMNASTICS FESTA ”だけでなく、私は東北には興味があり、あちこち旅行もしたいと思っていましたが、今回の経験で、一人旅で行くところではないと思いました。
旅行会社のツアーの一員だったら、不快な思いも、心配もなかったかもしれません。
9月末に行った岐阜などともまったく異なる対応です。

女性の一人旅は今時珍しくもなく“ONE GYMNASTICS FESTA ”にもたくさん来ていたようでした。(私みたいに観光までする客は少なかったかも。)
お題目として観光を掲げるのでなく、そういう人達をどうもてなすのか、まずは意識改革する必要がありそうです。
外国人観光客が大阪の暖かい雰囲気を好んで大阪に来たがるというのもよく分かりました。

とにかく、地方に行く時は最低でも現金を3万くらい持っていくのが良さそうです。