緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

口腔外科へ

2015年06月29日 | 健康
先週は例の耳下腺の不調で鬱陶しい一週間でした。

食べなければ腫れないし、腫れも引いていくのですが、食べないわけにはいかないし、食べるとまた腫れての繰り返し。
と同時にドライマウスがひどくなって、夜中に何度も起きて水を飲んで、というか水で口の中を潤してやりすごす状態になりました。

金曜日に耳鼻科にもう一度行くつもりだったのですが大雨で止めにしました。
その代わり、かかりつけの歯科医に予約をいれました。

私が掛っている歯科医は普通の歯科医と違っていて、先生は口腔外科の専門医です。
長く大学病院の口腔外科にいたとのことですが、今は町の歯科医で口腔外科もなさっているという先生。口腔外科の設備も整っているので、そちらに代わることにしたのです。

症状の方も変化して、ある時、口の中に塩辛い液体がドパーッと出ました。
血かと思ってその液体を見ましたが無色透明。

そういうことが最初は1日に1回くらいだったのが、すぐに何度も繰り返されるようになって、終になんだかいつも口の中に塩の味のする液体が出てるような感じになりました。

ただそれで、痛みも腫れも引くので、溜まっていた唾液が出ているらしいのは分かりました。でも塩辛いのは気になりました。

そして今日、予約を入れた日。

症状を話すと、先生は、まず唾液が出ているかどうか確認し、出ていると判明。

次に石がつまっているかどうか確認するためにレントゲンを撮りました。
結果、石は確認されず。先生の指でなぞって確認しても確認されず。
ただ、唾液が出る部分が赤く炎症を起こしているので、抗生物質を3日分処方されて、飲み終わったらもう一回来院するように言われました。

先生は唾石症、つまり唾液が出る腺に石が詰まる病気を疑ったらしいのです。でも石は確認されず唾液もでているので様子見ということになったのです。

私が思うに、ドパーッと塩味の液体が出た時点で詰まっていた腺が開通したように思います。何が詰まっていたかは結局不明です。

「このまま治りますか?」と訊いたところ「それは何とも言えない」という堅実な答え。
このまま治ればメデタシ、メデタシです。

我ながら、妙な病気になったものです。




夏風邪? 耳下腺炎?

2015年06月25日 | 健康
この10日ほど、何だか体調不良です。

ちょっとお出かけしても、疲れて帰って、寝てしまったり。要するに倦怠感が凄いのです。
その上、頭痛がしたり、頭がふらついたり。
お腹の調子まで悪くなって、これは夏風邪かもと思い、明日病院に行こうかと思ってました。

で、午後の3時頃、何気にリンゴジュースを飲んだ瞬間。

あっ痛、痛、痛たたた

右耳下に激痛が、・・・。

酸っぱくて、美味しい物を食べた時、耳の下あたりが痛むことはよくあるのだけれど、今回はちょっとレベルが違う痛さ。どうやら耳下腺炎みたい。

夕ごはんは作ってはみたものの、痛くて半分も食べられない。右耳下辺り、腫れています。

これは病院に行かなくてはならないと思いましたが、夏風邪っぽい症状もあるし、内科がいいのか耳鼻咽喉科がいいのか、よく分からない。
そもそも夏風邪と耳下腺炎は関係があるのでしょうか。

翌朝、風邪なら耳鼻咽喉科でも診てもらえるだろうと思い、行きつけの耳鼻咽喉科に行きました。

最初に全般的な体調の話をし、次にリンゴジュースを飲んでこうなったという話をしました。すると先生は「リンゴジュースは関係ない」と断言。
私は「えっ?」っていう感じ。

その後も全然話が嚙みあわない。

私が何度も「違います」と言っているのに「嚙むときに痛いんでしょ」とか「飲み込むときに痛いんでしょ」と言う。

痛いのは味が分かる時、唾液が分泌される時なんです。先生には全く理解できない様子。
しまいには、それでよく耳鼻咽喉科の医者ができるもんだなあと思いました。

そういうば、30代半ばである病気で入院していた時、ごはんが痛くて食べられず、それで初めて耳の下が腫れているのに気付いた時がありました。
あの時は嚙んだり飲み込んだり口を動かすことが痛かったような。
あの時の耳下腺炎とは種類が違うのか。

耳下腺炎で腫れる理由は何らかの菌に感染している場合と、耳下腺に石が詰まって唾液の出が悪くなっている場合など色々あるらしいのです。

取りあえず感染を疑って、抗生物質を3日分処方されて様子を見ることになりました。

でも抗生物質が効いたという感じはしなくて、少しずつ良くなっていく感じ。
ネットで調べると通常は3日から一週間で自然に治るらしい。

そういえば、30代の頃の耳下腺炎は、担当医は薬も処方せず治った記憶があります。

夏風邪のような症状があったのは疲れていたからかもしれず、ここ数日は昼間もゴロゴロして家でゆっくりしてました。

耳の下は押さえるとまだ痛いけれど、一時よりは良くなった感じ。このまま治ればラッキーです。

でも1.5リットルのボトルで買ったリンゴジュースはそのまんま。

飲むのは、恐怖です。


森の中でボランティア

2015年06月21日 | ボランティア
単発のボランティアに行ってきました。

私が10年くらい前から入会している自然保護団体があるのですが、そこが行政からの委託を受けて行っている自然関係のボランティア活動が幾つかあり、その内の一つです。

関西にある、かなり広い都市公園の生物調査のお手伝いです。

今回の調査対象は昆虫全般。

私もこんな経験は初めてで、どんな作業をするのか分からなかったのですが、だいたい以下のような感じです。

生物調査も、トンボだけとか、チョウだけの調査もあるのですが、昆虫全般の場合、公園内に十数か所の特定地域をロープで囲むように決めて、1か月毎に、その中にどんな昆虫がいるか探していくというもの。
要するにどんな昆虫が棲息しているか定点観測しているわけです。

ボランティアの仕事は昆虫を探すことです。決して捕まえるわけではないのです。
人数は10人足らずで、男女は半々。先生以外、シニアで、男性は半世紀前は昆虫少年だった様子の人達。女性は自然好きな人達。皆さん、以前から継続して携わってらっしゃる様子。

探す時間は、一つの場所で10分と決められていて、昆虫を見つけると同行している昆虫専門の先生に報告します。昆虫の名前が分からない場合(というか、私にはほとんど分からない)は、先生を呼んで種の同定をして貰うので、昆虫に詳しくなくてもできます。
(このボランティアを続けていると自然と昆虫に詳しくなるとのことです。)

探す場所はたいていは森の中なのですが、そんなに簡単に入られる所ばかりではありません。
薄暗い藪の中みたいな所が多く、覚悟して、細い草木を踏み倒すようにして入って、昆虫を探します。

昆虫は意外といません。朽ちた葉が積もっている森だと、足元には森林性のゴキブリがワンサカいるのですが、そういうものは真っ先にチェックされてしまうので、それ以外の昆虫を目を皿のようにして探します。

と、ここまで読むと虫嫌いの人はドン引きだと思いますが、たぶん、このボランティアは虫嫌いな人は無理というか、虫嫌いの人にとっては拷問です。
私は自然観察が趣味ですし、虫は平気で、多少の興味はありますが、入れ込むほどではありません。

昆虫は、地味で無害なハバチかカメムシの仲間が多いのです。
ほとんどが知らない昆虫ばかりで、最初のうちは、昆虫を見つけると「先生!ここに変なもんがいました」などと、しろうと丸出しで叫んでました。

『変なもん』は、さすがに専門家の前で言ってはいけないと思いますが、本当に『変なもん』と言いたくなるような昆虫もいます。

例えばこれ。



葉っぱの真ん中にいる白いものですが、クサカゲロウの幼虫だそうです。
虫だと分かりづらいのはゴミを背負っているから。

クサカゲロウは、卵は優曇華(うどんげ)の花と言われて吉兆とされ、成虫は透明な羽が美しい繊細な虫ですが(ここまでは私も知ってました)、幼虫時代は背中にゴミを背負って暮らしているのだそうです。
昆虫好きの人にはたまらなく興味深い知識だと思います。

リーダーの女性には、団体が7月以降もこの仕事を請け負うことが決まったので、来てもらえないかと打診されましたが、暑さに弱い私には体力的に無理といわざるをえませんでした。
10月になったらまた屋外活動もできるのですが、昆虫のハイシーズンは気温が体温近くなる夏なのです。

活動はそんなにきついものではなく、池や小川など、よく整備された公園内を見て歩く楽しみもあります。

ハンゲショウです。群落のようになっていました。



池に突き出た木の枝に、モリアオガエルが泡に包まれた卵塊を産み付け、卵が孵化して泡と一緒にオタマジャクシが池に落ちる場面に出くわしました。中央少し上の白っぽいものが泡。矢印の先の部分からポタポタと落ちます。



落ちても池に届かず、途中の枝に引っかかってしまう泡+オタマジャクシもあります。
時折、雨が降る日だったので、そのまま乾いてしまうことはなく、無事に池に行きつくと思います。
手を伸ばして途中の枝に引っかかった泡+オタマジャクシを採ってみたのですが、小さなオタマジャクシはピチピチと、とても元気でした。

これはキツネノエフデでしょうか。キノコの一種であることは確かです。



珍しい経験をした一日でした。


コオニユリが咲きました。

2015年06月16日 | 庭の植物
毎年、冬には、ユリネが安売りしていないか、スーパーとかで探しています。
食べるわけじゃないです。
植えるんです。

今年は、宝塚市の清荒神に初詣に行った時、長ーい参道の、ズラーッと並んだお店の一つでユリネの安売りを見つけました。一山6個で400円くらいだったと思います。
買って帰りました。

庭のあちこちに植えました。
すくすく育ち、花が咲き始めました。

一個の球根から一本の茎が伸び、蕾は9個から10個付きます。
そして、下から順に咲いていきます。

3個まとめて植えた所の写真です。



こんなふうに花を咲かせてしまうと、溜め込んでいたエネルギーを使い果たしてしまうんでしょうね。球根(ユリネ)は期待できないです。

コオニユリの花は、その年限りのものと思い、存分に花を楽しんでます。


湯の峰温泉 ほっこり一人旅 ③

2015年06月14日 | 旅行
二日目は熊野本宮大社に行くつもりだったので、宿のご主人に本宮行のバスの時刻表を聞いたところ、「お姉ちゃんの車に乗せていってもろたらええ」という返事。

お姉ちゃんというのは、同宿のAさんのこと。もちろん知り合いではありません。ただのお客さん同士の関係です。

内心、『えーっ!』と思い「いいんですか」と何度か念押しして聞いたところ、Aさんは屈託のない様子で「いいっすよ」という返事。

というわけでAさんの車で熊野本宮まで行くことになりました。

宿を出る時、Aさんの提案で宿の玄関前で写真の撮りあいをしました。

宿のご主人と私です。


Aさんは大阪の方で、仕事で和歌山に来ていたのだそうです。
レンタカーを借りて仕事を終えられた後、観光で熊野を回っているとか。

Aさんとは、熊野本宮大社近くでお別れしました。彼女はこれから速玉大社と那智大社に行かれるとのことでした。

熊野本宮大社です。

お参り後、熊野本宮大社の瑞鳳殿で美味しいお茶とお菓子をいただきました。350円でほっこり、です。


次に向かったのが大斎原(おおゆのはら)です。
大斎原は元々熊野本宮大社の社殿があったところ。明治22年の大水害で社殿が流され、今の場所に社殿が移されたとのことです。

大斎原の鳥居で日本一の大きさだそうです。


大斎原には八つの社が石祠としてお祀りされています。
大斎原は現在の熊野本宮大社のある場所より聖地としての雰囲気が感じられます。

少し時間が余り気味になりましたが、その辺りをのんびりと歩き回り、お昼にはうどんと目張り寿司のセットを食べ、12時50分発の紀伊田辺行のバスに乗車しました。

紀伊田辺までバスで2時間あまりかかります。途中でトイレ休憩あり。
面白いのは、言えば途中の温泉旅館の前でバスが止まること。まったくの途中でも言えば降ろしてくれるらしい。途中には川湯温泉があり、バスの中から川の中の温泉が見えます。

紀伊田辺までの道は熊野古道の中辺路と重なるところがあるらしく、古道歩きらしい人達がバスに乗り込んできたりします。やはり欧米系の外人観光客が多いです。
今度、熊野に来る時は、温泉に泊りながら古道を歩いてもいいなあと思いました。

紀伊田辺に着いたのは15時。15時39分発のくろしお26号に乗り、17時32分に天王寺に着きました。

久しぶりの一人旅、やさしい人達との出会いにも恵まれ、楽しく豊かに旅することができました。


感謝、です。