茶道ですが、流派を替えて公民館で続けています。
月に2回なので楽です。
最近、先生から、先生の自宅の方の教室でも習わないかお声がかかりました。
『この人は続きそう』と思われたのでしょうか。
まだ返事はしていません。
それともう一つ、茶事にも誘われ、行ってきました。
茶道では、茶事が本来の正式な茶会なのですが、行きたくても簡単に行けるというものでもなさそうです。
やはり縁がないとだめみたいです。
茶事が終わって、先生に挨拶をした時「茶事が経験できて嬉しかったです」と私が言うと、先生も「茶事は誰もが経験できるものではない。あんたはラッキーや」と言われました。
実は私、茶道には興味が元々あったのですが、習ってみたいと思ったのはNHKのETV特集で「おんな一人 70歳の茶事行脚」というドキュメンタリーを見たからです。
番組案内はココ。
半澤鶴子さんという女性。日本で数少ない茶事の出張料理人だそうです。
番組は、70歳を過ぎて、茶事を極めようと一人で車を運転し、時に野宿しつつ全国を行脚された2年間の記録です。
旅で出会った見知らぬ人を茶事に誘い、その土地の食材で料理し、茶を点てる、そんな普通にできることではないことをされた方です。
この番組、私は偶然見たのですが、私だけでなく、その生き方で多くの視聴者に衝撃を与えたようです。
その茶事ですが、どの茶道の教室でもやっていることではないようです。
前に習った流派の教室の場合、大寄せの茶会でさえ1年に1度足らずで、延々と稽古だけの茶道教室を開いていたようです。
今度の先生は公民館の茶道教室も引き受けながら、自宅で本格的な茶道の教室を開いています。それで公民館の教室と両方習いに行っている人もいるようなのです。
自宅の教室の方に私を誘われた時、先生曰く「自宅の教室では公民館のように気楽な雰囲気でなく、一からビシッと全て教えます」との事でした。
他の生徒さんに聞くと、茶事も、最近熱心に行うようになったとのことです。
何でも、先生は自分の知っていることを全部伝えておきたいとのことらしいです。
今回、私が初めて経験した茶事は朝茶事と呼ばれる茶事ですが、本当の朝茶事は朝の6時か7時に始めるらしいです。
先生曰く「でも、それじゃあ来る人が嫌がるやろ」ということで11時開始でした。(朝早くじゃ先生も嫌だと思う)
本来、朝茶事では供される懐石は朝ごはんらしくあっさりとした物らしいのですが、その日出された懐石は時間を昼近くまでずらしたこともあったのか、最初に御膳が運ばれ、その後も次から次へと大鉢で料理が運ばれてきて、堪能できるものでした。
朝茶事は夏の間、朝早くの涼しい時間に茶会を楽しむように設えられています。
お料理もまた夏らしい鯛の刺身の和え物や鱧のお吸い物、賀茂茄子の田楽など季節の食材が使われていました。
茶事の懐石は、いわゆる懐石料理の元である料理で、当然一つ一つも美味しいものでした。
お酒もふるまわれ、客同士の会話が弾むよう工夫されていましたが、私は初めてで、周りもほとんど知らない人ですので緊張しっぱなしでした。
懐石は、先生の妹さんも茶道の先生で、一緒に教えておられるのですが、妹の先生が作られたお料理であるとのことでした。
もちろん全員着物で参加です。
私はこういういで立ち。
6月ですので単衣でしたが、月末でしたので紗でも良いと言われていました。
でも茶事に着ていくような紗の着物を持っていませんのでこれにしました。
写真ではグレーに見えますが、実際には薄いブルーで、いわゆる伝統色の「甕覗き」です。
高価なものではなく、Amazonで買った中古の着物で、中国製のポリエステルです。
私の場合、大変な汗かきなので、夏場はザブザブ洗えるポリエステルの方がよいのです。
懐石の後、主菓子と呼ばれる見た目も美しく涼し気な和菓子が出され、頂きました。
その後、中立ちと言って、一旦、茶室から出て寄付とか待ち合いと呼ばれる別の部屋に行きます。
茶事では、客が最初に入って身なりを整える部屋でもあります。
そこには懐石を頂いている間に、衝立に客の人数分の花入れが掛けられていて、衝立の横にはたくさんの花々が置かれていて、中立ちで待つ間に客が自由に花を活ける趣向です。
銅鑼がなって後半が始まります。
もう一度茶室に戻り、濃茶と薄茶を頂く流れです。
お茶碗をはじめとしたお道具類も夏らしくベネチアングラスや薩摩切子など、亭主の趣向が凝らされていました。茶道が総合芸術と呼ばれる所以です。
もちろん、あらゆることに決まり事があり、日頃のお稽古がものを言うのですが私は場所が変わったこともあり何が何やら(◎_◎;)
特に着物を着ての立居振舞、私は全然です。
蹲(つくばい)で手を洗ったりするのですが、狭い場所での所作はなんか苦手・・・。
反省点ばかりの茶事でした。
で、茶道の稽古を今後どうするのかですが、正直、両手拇指CM関節症もあり、できるのかどうか分からないのです。
その事も先生にお話して、それでも構わないなら秋から先生の自宅でのお稽古も行ってみようと考えています。(秋になると年齢的に年金が丸々もらえて経済的に楽になるし。)
なんか、今の先生は色んなことが学べそうなので、興味は津々なんです。
今回の茶事も、客をもてなす亭主やお手伝いする半東、客の中で一番重要な正客など、今の生徒さんに役を振り分けていて、とにかく場数を踏ませ、慣れさせようとしています。
続けてみれば厳しいながらも面白いように思いました。
月に2回なので楽です。
最近、先生から、先生の自宅の方の教室でも習わないかお声がかかりました。
『この人は続きそう』と思われたのでしょうか。
まだ返事はしていません。
それともう一つ、茶事にも誘われ、行ってきました。
茶道では、茶事が本来の正式な茶会なのですが、行きたくても簡単に行けるというものでもなさそうです。
やはり縁がないとだめみたいです。
茶事が終わって、先生に挨拶をした時「茶事が経験できて嬉しかったです」と私が言うと、先生も「茶事は誰もが経験できるものではない。あんたはラッキーや」と言われました。
実は私、茶道には興味が元々あったのですが、習ってみたいと思ったのはNHKのETV特集で「おんな一人 70歳の茶事行脚」というドキュメンタリーを見たからです。
番組案内はココ。
半澤鶴子さんという女性。日本で数少ない茶事の出張料理人だそうです。
番組は、70歳を過ぎて、茶事を極めようと一人で車を運転し、時に野宿しつつ全国を行脚された2年間の記録です。
旅で出会った見知らぬ人を茶事に誘い、その土地の食材で料理し、茶を点てる、そんな普通にできることではないことをされた方です。
この番組、私は偶然見たのですが、私だけでなく、その生き方で多くの視聴者に衝撃を与えたようです。
その茶事ですが、どの茶道の教室でもやっていることではないようです。
前に習った流派の教室の場合、大寄せの茶会でさえ1年に1度足らずで、延々と稽古だけの茶道教室を開いていたようです。
今度の先生は公民館の茶道教室も引き受けながら、自宅で本格的な茶道の教室を開いています。それで公民館の教室と両方習いに行っている人もいるようなのです。
自宅の教室の方に私を誘われた時、先生曰く「自宅の教室では公民館のように気楽な雰囲気でなく、一からビシッと全て教えます」との事でした。
他の生徒さんに聞くと、茶事も、最近熱心に行うようになったとのことです。
何でも、先生は自分の知っていることを全部伝えておきたいとのことらしいです。
今回、私が初めて経験した茶事は朝茶事と呼ばれる茶事ですが、本当の朝茶事は朝の6時か7時に始めるらしいです。
先生曰く「でも、それじゃあ来る人が嫌がるやろ」ということで11時開始でした。(朝早くじゃ先生も嫌だと思う)
本来、朝茶事では供される懐石は朝ごはんらしくあっさりとした物らしいのですが、その日出された懐石は時間を昼近くまでずらしたこともあったのか、最初に御膳が運ばれ、その後も次から次へと大鉢で料理が運ばれてきて、堪能できるものでした。
朝茶事は夏の間、朝早くの涼しい時間に茶会を楽しむように設えられています。
お料理もまた夏らしい鯛の刺身の和え物や鱧のお吸い物、賀茂茄子の田楽など季節の食材が使われていました。
茶事の懐石は、いわゆる懐石料理の元である料理で、当然一つ一つも美味しいものでした。
お酒もふるまわれ、客同士の会話が弾むよう工夫されていましたが、私は初めてで、周りもほとんど知らない人ですので緊張しっぱなしでした。
懐石は、先生の妹さんも茶道の先生で、一緒に教えておられるのですが、妹の先生が作られたお料理であるとのことでした。
もちろん全員着物で参加です。
私はこういういで立ち。

6月ですので単衣でしたが、月末でしたので紗でも良いと言われていました。
でも茶事に着ていくような紗の着物を持っていませんのでこれにしました。
写真ではグレーに見えますが、実際には薄いブルーで、いわゆる伝統色の「甕覗き」です。
高価なものではなく、Amazonで買った中古の着物で、中国製のポリエステルです。
私の場合、大変な汗かきなので、夏場はザブザブ洗えるポリエステルの方がよいのです。
懐石の後、主菓子と呼ばれる見た目も美しく涼し気な和菓子が出され、頂きました。
その後、中立ちと言って、一旦、茶室から出て寄付とか待ち合いと呼ばれる別の部屋に行きます。
茶事では、客が最初に入って身なりを整える部屋でもあります。
そこには懐石を頂いている間に、衝立に客の人数分の花入れが掛けられていて、衝立の横にはたくさんの花々が置かれていて、中立ちで待つ間に客が自由に花を活ける趣向です。
銅鑼がなって後半が始まります。
もう一度茶室に戻り、濃茶と薄茶を頂く流れです。
お茶碗をはじめとしたお道具類も夏らしくベネチアングラスや薩摩切子など、亭主の趣向が凝らされていました。茶道が総合芸術と呼ばれる所以です。
もちろん、あらゆることに決まり事があり、日頃のお稽古がものを言うのですが私は場所が変わったこともあり何が何やら(◎_◎;)
特に着物を着ての立居振舞、私は全然です。
蹲(つくばい)で手を洗ったりするのですが、狭い場所での所作はなんか苦手・・・。
反省点ばかりの茶事でした。
で、茶道の稽古を今後どうするのかですが、正直、両手拇指CM関節症もあり、できるのかどうか分からないのです。
その事も先生にお話して、それでも構わないなら秋から先生の自宅でのお稽古も行ってみようと考えています。(秋になると年齢的に年金が丸々もらえて経済的に楽になるし。)
なんか、今の先生は色んなことが学べそうなので、興味は津々なんです。
今回の茶事も、客をもてなす亭主やお手伝いする半東、客の中で一番重要な正客など、今の生徒さんに役を振り分けていて、とにかく場数を踏ませ、慣れさせようとしています。
続けてみれば厳しいながらも面白いように思いました。