緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

ソール・ライター展を観に行く

2021年03月26日 | 写真
最近、写真をサボっています。
野鳥の写真を撮っても、我ながら工夫が足りません。
以前行っていたカメラ教室のOBによる撮影会もコロナで流れてばかり。
刺激を受けることも無くなりました。

そんななか、先日、JR京都の伊勢丹内にある美術館「えき」KYOTOに「永遠のソール・ライター」展を観に行きました。
きっかけはブロ友の森生さんのブログ「林住記」の記事にソール・ライターの写真が紹介されていたこと。
私はソール・ライターが紹介されていた日曜美術館は見ていませんでしたが、記事で興味を持って、京都で展覧会が開催されると知って見に行きました。

ソール・ライター(1923-2013)はアメリカ合衆国の写真家です。詳しくはここ
彼は若くしてファッション写真の世界で成功するのですが、制約の多いファッション写真の世界に嫌気がさし、1981年に自分のスタジオを閉めてしまいます。
以降も自分の表現を求めて写真を撮り続けていたようですが、社会から顧みられることはなかったようです。

彼が再び脚光を浴びたのは彼自身が80歳を超えてから。
カラー写真のパイオニアとして世界中で高い評価を得ます。
代表的な作品の多くが1950年代のものなのですが、その構図や色使いの斬新さに瞠目させられます。

1950年代というと、私が生まれた頃です。
私が幼い子供だった頃、私の父は写真を趣味としていて、家に暗室を作って現像したりしていたようです。
当時は今のデジタル写真と異なり、写真を撮るというのは大変なことだったと思います。
そうした時代背景を考えてソール・ライターの写真を見ると、その革新性・オリジナリティは真に驚愕ものです。

展覧会での説明文を読んで、彼が高名なユダヤ教の聖職者だった父親からまったく理解されなかったこと、やさしさに欠けた家庭で育ったこと、唯一の理解者だった妹のデボラは後に心を病んで施設で亡くなったことなどを知り、痛切な思いを持ちました。


ところで、私はJR京都駅は今までほとんど利用したことはありませんでした。
この日も阪急で京都まで行き、烏丸から地下鉄で京都駅に行きました。
ランチは伊勢丹内のレストラン街で食べました。
帰り、ソール・ライターの写真には遠く及びませんが、有名な京都駅の大階段を撮りました。










写真展に行きました

2020年06月22日 | 写真
今日は暑さ慣らしと足慣らしを兼ねて大阪は本町、富士フィルムフォトサロンまで行って来ました。
帰って、スマホの歩数計を見ると8550歩でした。
ちょっと遠出すると、それなりに歩数が稼げます。

目的は写真の展覧会です。
カメラ教室の時の知人が、所属するグループの展覧会に出展するというので、それを見に行きました。
知人の作品は2点だけですが、他のグループの展覧会も同時に開催されていて勉強になりました。







数多くの写真が展示されており、思わず『オオッ』と声に出さないまでも唸る作品、人のことは言えないのですが『なんでこんな写真を???』と首を傾げたくなる作品、色々でした。

実は私もカメラのサークルに入りたいとは思っているのですが、遠い場所は不便だし、検討中なのです。

カメラ教室のOB会には、去年末から名を連ねているのですが、2月末に開かれる筈だった撮影会はコロナで中止。
家の近くの公民館には一つ、そこで活動しているカメラのサークルがあって、見学に行こうかと思っていたのですが、それもコロナで公民館自体が閉館されていました。
今日行った展覧会も、本当は3月開催予定だったらしいのですが、コロナで今になったそうです。

サークルに入ると色々と刺激を受け、勉強になりますが、どこも1年に1度くらいは展覧会を開きます。
そこに作品を出品するのは正直気が重いです。
印刷とか額の装丁とか、カメラ教室の時に経験して、ちょっと大変でした。
私の場合はブログで作品(というほど大層なものではない)を見て貰い、当然、文章と組み合わせるスタイルで、展覧会に出品するような写真とはちょっと違うというのもあります。

友人で70才を過ぎて絵を描き始めた人がいるのですが、それを私ではない別の友人に言ったところ「今さらゴミ増やしてどうするの」と言われたとか。
額に入れた大層な作品にしてしまうと、確かに始末に困るのです。
(私の場合も、はっきり言ってゴミにしかならない)
その点、ブログに載せるだけの写真は物理的に嵩張らないという利点があるのです。

もちろん、本当に凄い写真は額装してもゴミにはならないのですが、そんな写真を自分が撮るのは夢の又夢です。
ただブログなどをやっていないカメラ趣味の人は、やはり展覧会にこだわるようです。
カメラに関しては、今後どうするか、色々と考え中なのです。


中之島中央公会堂 プロジェクションマッピング

2019年12月26日 | 写真
以前にも書きましたが、私はイルミネーションで街中を飾ったり、建物を背景にしてのプロジェクションマッピング等々、あまり好きではありません。
ついでに書くと花火も好きではありません。
そういうものの写真を撮る気もないのです。

ところが例の「シニアの為の健康と医療の講座」で、クラスの忘年会の帰り道、同じ班の人に御堂筋のイルミネーションを見に行こうと誘われました。
それもまあ、御つきあいかと思い、行って写真を撮ってきました。

御堂筋と言っていたのが、結局淀屋橋まで地下鉄で行き、中央公会堂のプロジェクションマッピングを見ることになりました。

地下鉄淀屋橋の駅を上がって、大阪市役所の正面です。

水上バスも光をまとっています。

公会堂までの道。


やっと到着、始まるのを待ってます。
最初は読書の勧めのような・・。


いよいよ開始です。





























































































結構長く続いたような気がします。
ストーリーは多分あるんでしょうけど分かりません。
随分と凝ったものでした。

満足して帰り道。


家に帰ると待っている子達。


やっぱりこの子達が一番です(。・ω・。)♡


背割桜と松花堂庭園、正法寺

2019年04月11日 | 写真
吉野の桜が空振りだった翌々日、去年も行った背割堤に写真教室の仲間と行きました。⇒去年の記事はここ

当初、背割堤は去年の台風の被害が大きいとのことで、行く予定ではなかったのです。
ところが、同じ八幡市の松花堂庭園でつばき展が開催されており、また松花堂の近くの正法寺というお寺でも庭園が特別公開されているということで行くことになったのです。

やはり背割堤の桜の被害は酷かったです。
生々しく伐られた切り株です。

残っている桜も傷んだ枝を伐採したためにスカスカ。




一本一本、台風で傷んだ枝を伐採し、手当したみたいですが、寂しい眺めとなっています。

それでも名高い背割桜のこと。人出は多かったです。
去年は見なかった結婚式の前撮りのカップルを何組も見ました。






この日は冷たい風が吹いていて、花嫁さん達は寒かったと思います。
背割堤は二つの大きな河の真ん中にある堤だから、いつも風が抜ける場所なのです。
去年の台風では、どれほど強い風が吹いたことか・・。

仲間とお弁当を食べた後、背割堤を後にして、八幡市の駅からタクシーで松花堂庭園に行きました。

松花堂というのは、石清水八幡宮の社僧だった松花堂昭乗という人の草庵の名前であるとのことです。
もともと石清水八幡宮のある男山にあったものを明治期の神仏分離政策の流れで今の場所に移築されたそうです。

松花堂昭乗は江戸時代初期を代表する文化人の一人で、茶の湯・書・絵画を能くしたとのことです。
松花堂については、気になる松花堂弁当との関連も含め、詳しいことはここを見て下さい。

私達の目的は松花堂庭園で催されていた「つばき展」でした。
松花堂庭園は22000㎡あり、40種を越える竹や300本を越える椿、それ以外にも桜や梅、馬酔木などの木が植えられています。

つばき展の為に、椿を使った様々に工夫した拵えものがありました。
ただ申し訳ないのですが、私にはそういうものより、普通の庭園の景色の方が良くみえました。

































この日の最後の目的地、正法寺の特別公開は午後3時で終了ということで、とても間に合いそうになく諦めていました。
ところが、寺の外からの景色も良いとかで、歩いて行くことになりました。

そこでは桜と寺のコラボを楽しむことができました。
正法寺です。











正法寺からはバスも来ず、タクシーも拾えず、駅まで歩いて帰りました。
疲れていたせいか、駅前で入った店の名物、走井餅と桜餅のセットがとても美味しく感じられました。
写真仲間と「2万歩は歩いた」と言い合って帰った一日でした。


伊丹酒蔵通りと昆虫館の蝶

2019年03月10日 | 写真
久しぶりに写真教室の仲間たちと撮影会に行きました。
お天気は良かったのですが花粉は最高。鼻をグジュグジュ言わせながら歩きました。

JR伊丹で集合。全員で5名でした。
まず駅前の有岡城跡に行きました。
有岡城、信長に反旗を翻した荒木村重の城で、黒田官兵衛が幽閉されていたことでも有名です。
でも、ほとんど残っていないのですよ。

ちょこっと残っている石垣や礎石。
この石垣も阪神淡路大震災の時に崩れ、築き直しています。


見て感心するようなものは無いのですが、戦国時代末期の歴史を偲ぶことはできます。
その後、酒蔵通りへ。

酒蔵通り周辺、おしゃれなお食事処やお菓子のお店など、新しいお店がいっぱい。
町全体の統一感もあってなかなか良い雰囲気。
白雪のお店のショーウインドウです。

酒蔵らしい町並み。
伊丹は清酒発祥の地で昔は酒造りで栄えましたが、江戸末期には清酒を直ぐに船積みできる灘に押されて衰退しました(伊丹は内陸になります)。清酒は船で全国に流通していたのですね。
今では酒造会社は二社のみ残っています。
酒造りで栄えた古い町家や醸造所も保存され見学できます。







レストラン「長寿蔵」の2階は酒造博物館になっていて、そこでのフォト・スポット。
騙し絵になっていて床に絵が描いてあるだけなのですが、大きな酒樽の上に立っているみたいに見えます。
写真を撮ってもらいました。


お昼からは市バスに乗って昆陽(こや)池まで移動。
そこにある昆虫館で撮影です。

昆虫館の名物は何と言っても蝶の観察館。
屋根がドーム状でガラスでできていて、常時八百数十頭の蝶が放たれています。
蝶の食事用のお花も咲き乱れ、所々に蜜皿も置かれ、蝶が舞っていました。
温室になっていますので、とても暑かったです。

以下、蝶と花の写真を楽しんで下さい。




















































昆虫館ですから他の昆虫もいます。
他の昆虫は放し飼いではなく、ガラス越しでの観察です。

カマキリとナナフシの写真。苦手な人はスルーして下さい。




昆虫館の昆虫は野鳥に比べてはるかに撮りやすいです。
それだけにセンスが問われますね。

花粉で大変な一日でしたが、かつての仲間達と楽しい撮影会でした。