緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

夜の訪問者

2021年09月27日 | 日記
夜、自分の部屋で何気に天井近くを見ると何かがいる。

近づいて、よくよく見るとヤモリでした。
まだまだ小さな子供のヤモリです。

私が見ているのを察知して動き始めました。

ヤモリって、可愛いんだよね。
つぶらで大きな瞳、ぷにゅぷにゅした感じの吸盤のついた足。

我が家では、使っていない植木鉢をベランダに重ねて置いてあるのですが、その中によくいます。
家の中でも窓ガラスに張り付くようにたまにいます。

以前、飼っていた猫のスズちゃんはヤモリ獲りの名人でした。
いつも私が逃がしてやっていました。

私の部屋にいるのを見たのは初めてです。
ヤモリがいるのを見ると幸運がやってくるそうで、特に金運アップだそうです。

なんか良いことあるのかな


大阪市立美術館「聖徳太子」展に行く

2021年09月25日 | お出かけ
大阪市立美術館で、千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」が開かれていましたので行ってきました。

天王寺にある大阪市立美術館に行くには、私は県境を越える必要があります。
阪急電車に乗って県境を越えたのですが、私の前に一人分の席を開けて座っていたむさ苦しい感じのお爺さん2名。(他人同士です)
なぜか二人とも鼻出しマスクで、しかも痰の絡んだ咳払いをやたらする・・・。

内1名はクシャミまでしましたが、なぜかクシャミをする時に慌てた様子でマスクを外します。
2回クシャミをして2回ともマスクを外す・・・。
私、内心『席変わろっかなぁー』と思いましたが、私の席は凄い換気がされていて風が吹きまくり。
その内に梅田に着きました。

これだから外出は恐いんですよね。

JR環状線の天王寺の駅を降りて、てんしばの横を通って行きます。
てんしばです。


大阪市立美術館の表玄関を下から臨んだ所。


反対側には通天閣が見えます。

こうして見ると美術館は高台にあることが分かります。

階段を上って玄関です。



パンフレットです。
童子姿の聖徳太子。
岸田劉生の麗子像を連想してしまったのですが麗子像より恐い。

中は撮影禁止ですので写真はありません。

聖徳太子に関する展覧会は、千四百年御聖忌ということもあって、大阪市立美術館だけでなくあちこちで展覧会が開かれているみたいです。
大阪市立美術館では、聖徳太子の絵伝や宝物など、様々な展示物がありました。
すぐ近くには聖徳太子と縁の深い四天王寺もあり、四天王寺も主催者の一つとなっています。
(四天王寺、謡曲の大連吟でお世話になり、通常は入れない中まで入らせてもらったので親しみがあります。)

展示されているのは美術品として聖徳太子に関連するもの。
聖徳太子は超人的能力を持った人物として各時代の人々の想像力を刺激し、信仰の対象になった人です。
一方で、聖徳太子は実在しなかったと主張する人もいて・・・。

前期と後期に分けて、展示物の入れ替えもあるのですが、私が行ったのは前期です。
後期には少女マンガ家の山岸凉子作「日出処の天子」の展示もあるみたいです。(原画の展示か?)
山岸凉子の「日出処の天子」は傑作ですし、現代における太子の描かれた作品としての展示でしょうか。
ショップには「日出処の天子」のクリアファイルなども売られていました。

9月下旬とはいえ暑い日で、汗びっしょりになって帰りました。
暑いけれど、大阪方面に行くのは完全防備が必要かも。

掛軸、どう扱う

2021年09月22日 | 茶道
今時、床の間のある家なんて少ないかもしれません。
我が家にはあります。
60年近く前に建てた家ですので。

当時の木造一戸建てには、床の間のある和室は珍しいものではなかったのです。
我が家が珍しいのは、そういう和室が未だにリフォームもされず、そのまま残っていることです。


こうやって写真に撮って見るとかっこいいですね。
実はあちこちボロボロなんです。

掛軸は、近寄って見るとこんなの。

表千家の永田宗伴宗匠の瀧直下三千丈という文字です。
中古品をネットで買いました。(プチプラです(-_-;))

でも下に置いている置物が多すぎ。
他に置き場所がないもんですから 💦

置物はともかく、問題は掛軸です。

公民館の茶道教室で先生から軸飾りの説明を受けました。
茶の湯では掛軸が主役のお茶事があるらしくって、その時の作法を簡単に習いました。
何か由緒のある掛軸が手に入った時などに、人に見て貰う手順なんですが、掛軸をどう扱うか学んだわけです。

本格的な軸飾りは床の間に巻いた掛軸を立て掛けておいて、亭主と客のやり取りがあって、亭主が客の前で掛軸を掛けます。
でも、私がそんな機会にあずかることは、亭主の立場であれ客の立場であれ、一生ないです(断言!!)。

というわけで、茶道では軸飾りというものがあるということだけ覚えておいて、お勉強したのは掛軸のかけ方と外し方、そして掛軸の巻き方です。
一応、我が家には床の間もあることだしね。

家で練習です。
とりあえず掛けてあった完全に季節外れの瀧の掛軸を外しました。

上の写真は外した掛軸を畳の上に置いたところ。

掛軸を掛けたり外したりする棒のことを矢筈(やはず)というのですが、矢筈を持つとなぜかそのまま掛軸を外したくなります。
でも待って! そこは我慢。
矢筈は掛軸の横の床の間の壁に立てかけておくんだそうです。

矢筈は立てかけておいたまま、まず両手を使って掛けてある掛軸を下から巻いていきます。
写真くらい巻き込んだら、左手で巻いた掛軸を持ったまま、やっと矢筈を右手に取り掛軸を外し、そのまま床に掛軸を置くのです。それが上の写真の状態です。

やり方を知らない頃は掛軸を巻かないまま外し、バッサバッサと音を立てながら掛軸を床に置いてました。
そんなことをすれば掛軸が傷むの当たり前です。
必ず、ある程度巻き上げてから、外さなければならないみたい。
外して床に置いた後、最後まで掛軸を巻いていきます。

そこからも正しいやり方があるんだそうで・・。
風帯の処理です。
ところで風帯って何? ですが、上から下がっている2本のビラビラのことです。
そもそも掛軸は中国から入ってきたもので、中国では屋外に掛軸を掛けることもあり、風帯は元々は鳥除けだったそうです。
今では飾りという以外完全に意味のないものです。


まず右側の風帯を上に上げ、左側の風帯を折り込んでいきます。
心配しなくても風帯に折り型が付いているのでその通り折ります。
ただ、この時も、風帯を手で無遠慮に持ったり触ったりしてはいけない!!

風帯の先端に短い紐が少し出ているので、そこを持って扱うんだそうです。
風帯の裂地が傷まないようにする為だそうです。

風帯の裂地は、掛軸がそれなりに良い物だと掛軸の本紙の上下にある一文字と呼ばれる部分と同一の裂地を用いているそうなんです。
我が家の瀧の掛軸も同一の裂地を用いています。
それなりの物だったんでしょうか。

福田美術館に行った時、🐘の柄の織り込まれた一文字を面白いと思ってブログにもアップしたのだけれど、風帯がどうだったか注目しなかった。残念。

掛軸の扱い方に話を戻すと、それからが最難題、紐の巻き方です。

紐は3重に巻きます。1回目は真ん中、2回目は右寄り、3回目は左寄り。
後側に交差した部分が重なるように巻きます。

その後、紐の掛ける部分右側の手前から輪状にした紐を入れ(上の写真の状態)、次に左後ろ側から先の輪状の紐を入れます。

長さを揃え、出来上がりです。
このやり方だと解く時、右の紐を引くだけで綺麗にほどけ、かつ保存時に掛軸が緩むということもなく、紐の見た目も美しいのです。

本式には紐を巻く時に、傷まないように紙をはさみ、そのはさみ方も決まっています。
我が家では、そこまではやりません。
本格的なやり方を知りたい方は「軸飾り」で検索すれば動画で見ることもできます。

外した掛軸の代わりに掛けた掛軸。

伊藤若冲の竹虎図の模倣画です。
兄がどこかの美術館のショップで買ってきた掛軸です。

掛ける時も外す時同様、巻いたまま掛けます。
今までは畳の上に掛軸を広げて、バッサバッサいわせながら掛けてました。
これで私もようやく正しい掛け方を身に付けたみたいです。

茶道教室では、自分ちには床の間はむろんのこと畳の部屋さえないという人達もいました。
先生曰く、利休さんは二畳の茶室も作っている。床の間がなければ壁に直接掛ければ良い。
小さい掛軸もあるので、ちょっとした空間に掛軸を掛けて楽しむことはできる。
色々と工夫してごらん、ということでした。

和風テイストのインテリアとして、家でのお稽古の時に楽しみなさいということだと思います。
万年ビギナーの私も、家では肩肘張らず楽しめばよいと思っています。


耳の痒いの

2021年09月18日 | 健康
前回、一生続く鬱陶しいお体のメンテナンスの話題だったので、今回はスッキリ完治の話題です。

ここ数年、耳の中が痒いのに悩んでいました。
いわゆる外耳道が痒いのです。
痒くてたまらないから、しょっちゅう耳かきで掻いてました。

もちろん病院(耳鼻咽喉科)にも行きました。
単純な外耳道炎と診断され、耳かきで掻くと炎症が治まらず、悪循環に陥るから止めるように言われました。
そして耳の中に薬を塗られたように思います。(ずいぶん前のことだからはっきり覚えていない)

それでも痒くて痒くて、耳の中を搔かずにはおられず、結局、掻いてしまって耳の痒いのが治らなかったのです。
蚊やダニにかまれて痒いのは掻かずに我慢できるのに、なぜか耳の中の痒いのは我慢できませんでした。
不思議と昼間は痒くなく、お風呂上りとか寝る前、寝てる時に痒くなるのです。

最近のことです。
テレビCMでK製薬の耳の痒いのに効く薬の宣伝を目にしました。
どんな薬なのか早速アマゾンのサイトでチェック。
その時、アマゾンでは痒み止めの薬で有名なI社の薬も紹介されていました。

その2社の薬を調べて、どうやら私の症状に合うのはI社のム×ERの方だと思えました。
そして買って使ってみたところ、ビンゴでした。
数回使っただけで痒み消失。

ステロイドが入っていて、外耳道の炎症を抑える効果があったみたいです。
悪循環、断ち切って完治です。
病院で薬を塗ってもらうのではなく、家で痒い時にすぐ使えるのが良かったような。

数回しか使っていないので、たくさん残っているのですが、それは普通の痒み止めとして使えるみたいです。
但し、クリーム状のム×とは異なり、ム×ERは液体なので、使うときには綿棒が必要ですが。

私の場合、耳鼻咽喉科で診て貰い、単純な外耳道炎で、痒みだけで痛みや耳垂れ(液体が滲出する)がない軽いケースでした。
そういうのだと割と簡単に治癒するみたいです。
痛みや耳垂れがある人はまず病院に行くべきでしょうね。

以上、スッキリ治ったお話でした。



こまごまとしたメンテナンス

2021年09月15日 | 健康
お見苦しいものをお見せします。

私の足です。

美しくないことを除けば普通の足ですが、親指をちょっと上から見ると・・・。

親指の爪がアーチ型ではなくて、途中に角ができてL字型になっています。

実は去年の11月頃、歩いていて急に左足の親指が痛くなりました。
帰って見てみると、親指の爪が肉に食い込んでいる状態でした。
当時も、形もアーチ型ではなくL字型だし、おまけに色も親指だけ茶色っぽかったのです。
それで皮膚科に行きました。

医師の話では、爪が食い込んでいる部分に関しては食い込まないように爪を切るように。
L字型というのは問題らしく「う~ん」て考え込んでいました。
今後、いわゆる巻き爪になってしまうかどうか微妙、というところ。

原因は歩き方だそうです。
歩く時、左足の親指の爪に平行に圧力がかかっていないらしいです。
そんなこと言われても、です。
でも、歩く時に親指を若干浮かせ気味にはなっていたような・・。
歩く時、意識して親指を使うしかないです。

治療は、爪が食い込む前に爪の角の部分を切ることと、クリームを塗ってマッサージです。
ビーソフテンという血行促進と皮膚保湿効果のあるクリームが処方されました。
そのクリームを爪の生え際よりさらに1センチくらい上から摺り込んで、爪と皮膚との間部分も含めマッサージすること。
それは親指周辺の血行を良くし、爪の乾燥も防いで、健康な爪が生えるのを促すためです。

食い込まないように爪を切るというのは、ちょっと疑問でした。
というのも、昔、酷い巻き爪だった人から、足の爪はスクエアに、スクエアに切らなくてはいけないと聞いていたからです。
だから私も(巻き爪ではなかったのですが予防的な意味合いで)スクエアに切っていたのでした。
医師は異なることを言ったわけです。

それで様子を見ていたのですが、茶色っぽかった親指の色は良くなってきたようです。
ただ、やはりL字型は治らない。
(それはあまり歩かなくなったからかもしれません。)
それに、やはり時々思い出したように食い込んで痛い。
その度に食い込む爪を切るのですが、あまり切ると深爪になりそうで心配。
足の爪用のやすりは爪を削らず周りの皮膚を削ってしまうし・・・。

私も死ぬまで自分の足で歩いて動きたいので、爪で痛む親指はなんとかしたい。
エクササイズの究極の目的は自分の足で棺桶に入ることだと言ったインストラクターもいたけど、そこまでは考えないにしても足は大事。
そうなると毎夜毎夜の足の親指マッサージは欠かせない。
にしても面倒くさい。

それでなくても、歯のお手入れも大変なんです。
歯間ブラシで歯の間をすべてお掃除するわけですが、乱杭歯の私の場合、歯間のサイズはそれぞれ違います。
だから3種の歯間ブラシを使い分けて掃除してます。
それもこれも死ぬまで自分の歯で物を食べる為。

さらに目の手当は・・などと書いていくときりがないような。
どれもこれも必要だけど、やっていて楽しいことではないのです。
足の爪も、ネイルを楽しむつもりでやれるのならいいけど、私の場合、マニキュアは爪に沁みて使わない方がいいのです。

このこまごまとしたメンテナンス、私だけが苦労しているのでしょうか。