緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

大阪カテドラル聖マリア大聖堂に行ってきました

2023年12月28日 | お出かけ
毎年5月に四天王寺で催される大阪能楽大連吟、本番が終わればその年の末まで活動はオフなのですが、たまに遊連吟と言って、参加は任意で当事者だけの、ちょっとしたイベントがあります。
今回のイベントは大阪カテドラル聖マリア大聖堂に行ってキリスト教文化に触れること。
行ったのはクリスマスの2週間前です。

キリスト教文化といっても大げさなものではなく、説明を聞いて見学しただけです。
希望者は早い目に行ってミサに参加することもできましたが、私は早起きが苦手なのでミサには参加せず。
集合は大槻能楽堂の前で、そこからぞろぞろ歩いて大阪カテドラル聖マリア大聖堂へ。

ミサが終わるまで外で待ってました。
ミサは1日に何度もあって、日本語・ベトナム語・韓国語・英語、と毎回言語が異なるそうです。

大阪カテドラル聖マリア大聖堂、内部の写真は商業目的でなければ撮ることができます。
カテドラルは天井が高く、横側にはステンドグラスの大窓が幾つも並んでいます。







祭壇正面には聖母子の絵、日本風です。
手前にはキリストの磔刑像。




右側には細川ガラシャ、左側には高山右近の絵が飾られています。
これは細川ガラシャ。


カテドラル見学の後は隣にある付属の小学校の中の小さなお御堂に行きました。
実は大連吟の能楽の先生はその小学校の出身なのだそうです。
といってもカトリック教徒ではない由。

そこで私たちは「高砂」を謡いました。
先生「これが我々の祈りの方法です」と言われたけれど、私は隣の人と「いいんですか、これ」「ちょっと違うんじゃあ・・」などと話し合ってました。
「高砂」の神様は住吉明神なんですよね。

大阪カテドラル聖マリア大聖堂には売店もあって、そこで私達はお土産を物色。
私はペンダントトップを買いました。

その後は近くのお洒落なフレンチレストラン「RiRe」に行きランチです。
席は自由だったのですが、私の隣に先生が座ったので私は緊張。
なんか話を振らねばと思い、先生がYouTubeで触れていた能楽のパリ公演を思い出しました。
「パリはいかがでしたか」とお聞きすると「虫に刺されてたいへんやった」とか。
パリのホテルで例の南京虫(トコジラミ)にやられた話をされました。
一緒に行った人達は大丈夫で自分だけ刺されたそうです。

公演自体はうまくいって、パリの人達、能楽を真剣に鑑賞してくれたそうです。
日本みたいに寝る人はいなかったそうです。

お肉のメーンディシュ


デザート



この日で今年の大連吟の行事はすべて終わりました。
来年は1月からオリエンテーション、お稽古が始まります。
頑張らねば。


おもてなし 天国と地獄

2023年12月15日 | 茶道
茶道のお稽古、コロナもほぼ収まって、色んな事が4年ぶりに元に戻りつつあります。
それで私もお茶関係で結構忙しいです。

近所の神社の祭礼のお献茶も4年ぶりに再開。
副席のお茶席のお手伝いにも行きました。
実は私、5年前に客としてそこでお茶をいただいています。
以下はその時の記録です。

献茶式のことなど - 緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

旅行前のことですが、11月から習い始めることになった公民館の茶道教室の方からお誘いを受けて、近所の神社の秋季大祭の献茶式に行ってきました。10月上旬のことです。公民...

goo blog

 

今年はお茶席のお手伝いをする側として行きました。
事前に茶道仲間から「みどりさん、参加したことあった?」と聞かれ、「5年前にお客として行きました」と言うと「おもてなしされる側は天国だけど、おもてなしする側は地獄よ」と言われました。
『怖っ!!』て感じ。

でも、実際にはコロナの4年の間に色々と変化がありました。
以前は同じ副席としてお煎茶席もあったのですが、そのグループの人達が高齢化等の理由でいなくなりました。
結果、以前と比べて準備のための水屋等場所的に余裕をもって使えるようになったらしいです。

お茶席を4年ぶりで設けることになった連絡も積極的にはしなかったみたいです。
先生曰く、「今回は文春もCIAも来ないから緊張しなくていいよ」。
以前は、不首尾があれば後で何を言われるか分からない人達が来ていたのかしら。

それでも準備の日を含め二日間、忙しく立ち回りました。
私はちょうどコロナが治ってすぐの頃でしたから、地獄というほどではないですが、しんどかったです。
5年前はとても暑かった記憶があるのですが、当日は秋らしく涼しくて、着物を着ている身としては助かりました。

次なるイベントは同じく4年ぶりの公民館祭でのお茶席開催です。
これは公民館で茶道を習っている自分達の主催となります。
こちらも規模を縮小しましたが、やはり準備の日を含め二日間かかりました。
立礼でのお茶席です。

設えはこんな感じです。


神社でのお茶席は裏方で、若い人にお点前をしてもらい、自分でお茶を点てることはなかったのですが、公民館の教室には若い人はおらず、着物の人は1回は必ず亭主役になり、お点前することになりました。

立礼でのお点前のやり方を覚えていない人には、半東という亭主を補佐する役の人が側にいて、ささやき女将となって何をすればよいか言ってくれます。
私は亭主役にも半東役にもなったのですが、半東役になって亭主に的確にやることを言うのは難しかったです。

半東はその場の司会役も担い、初めの挨拶やら、掛け軸の説明やら、進行状態に合わせ機転をきかせて客人にお話します。
私が60代を過ぎて茶道を習い始めたのはボケ防止もあったのですが、茶道はお点前の稽古だけでなく、やることが色々とあると知りました。
確かに、こういうことをやっているとボケないかもしれないです。

自分がおもてなしを受けるお茶会もありました。
流派の大阪支部のお茶会です。
こちらは人数も多く、二日間にわたり行われます。
こうした、いわゆる大寄せのお茶会は、多人数なので人数を区切って順番にお茶をいただきます。
濃茶が物凄く濃かったのが印象的でした。
いつもはお稽古で濃茶でも薄めのものばかりいただいていたのかもしれません。

おもてなしを受ける方は確かに天国で、工夫が凝らされた美味しくて綺麗なお菓子を食べ、上等のお抹茶をいただき、珍しいお道具類をたくさん拝見させていただきました。
裏方がどんなに大変だったか、想像にあまりあります。

今年度のお茶の催しは終わりましたが、来年の公民館での初釜、濃茶の担当となりました。
身内ばかりで気楽と言いたいところですが、正座が出来なくなって教室をやめられた方が初釜だけ来られるとか。
あまりいい加減なこともできないのでお正月にかけて練習するしかありません。
それやこれやでボケる暇はなさそうです。