緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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茶道仲間と「畠山記念館の名品展」へ

2021年11月21日 | お出かけ
今、京都国立博物館で「畠山記念館の名品展」が開催されています。
東京・白金台にある畠山記念館が現在改築工事中で、そこの収蔵品の関西で初めての展覧会だそうです。

テーマは「能楽から茶の湯、そして琳派」で、私は興味津々。詳しくはココ
茶道仲間と誘い合って京都までお出掛けしました。


展覧会は新しい建物の平成知新館の方で開催されていました。
古い建物はそれなりに由緒ありげです。
下の写真は旧館の方。


これは平成知新館の内部から撮った風景。


建物に沿って池もありました。京都タワーも見えます。


中は撮影禁止です。
11時に入って、2時間ほどかかって見終えました。
見応えあり過ぎてグッタリ。

行く前は博物館だけでなく、近くの河井寛次郎記念館にも行こうと言い合っていたのですが、すでに芸術品を鑑賞する心身のキャパシティが限界状態。

とにかくランチが食べたいということで歩いていると、卸と小売りを兼ねた茶道具専門店があり、ちょっと覗こうと言うことになりましたが、見ると品物が豊富で安い!!
で、茶道会のお稽古で使う茶道具を買うことになり、茶筅やら茶杓やら、あーでもないこーでもないと言い合いながら購入。
さすが京都、面白いお店があるものだと密かに感心しました。

懐紙や袱紗を入れる数寄屋袋も安い!!
というわけで皆で物色&購入。
完全に関西のおばさんモードに入りました。

私はお稽古で西陣織の良い物を使っていて、もったいないと内心思っていたので交織の安物をお稽古用に購入しました。

これです。

こういうもののお稽古用は、要らなくなった帯を切って自分で作ればいいんですけどね。
作るの、めんどくさいんです (~_~;)

買い物が終わるともう2時。
何でも良いから食べたい気分。

展覧会に行く前に、京都に詳しい茶道の先生に博物館近くに手ごろな食事処がないか聞いていたのですが、あまりないような話しぶりでした。
あっても高いのです。

一つ、にゅう麵の美味しい店があるとも聞いていたのですが、店名が分からず、ネットで探しても分からず、諦めていました。
ところが、たまたま入った店が、どうやらそのお店だったらしいのです。

九条ネギを山盛り乗せたにゅう麵を食べました。


美味しいかどうかは私には微妙でしたが、他の人は美味しかったと言ってました。
九条ネギをたくさん食べたい人にはお勧めです。

そのお店、にゅう麵を食べ終わってもお茶やらお菓子を出してくれ、おしゃべりに花を咲かせることになりました。
その後はどこにも寄ることなく直帰。

お天気に恵まれましたが、たくさんの凄い美術品で少々疲れた一日でした。



講談を聞いたり、柿の実を採ったり

2021年11月15日 | 日記
シニアの学校の総合文化科での講座で講談がありました。
生まれて初めて講談を聞きました。

講談を語ってくれたのは旭堂南龍さん。

(写真はFacebookからお借りしました。)

朝、遅刻ではないけれど、ちょっと遅れ気味に行って、教室に入ると、いつものような机の並びではなく、椅子だけ置かれていて、教室の前は高座になっていました。

南龍さん、もう来られていて待機していました。
教室なので始まる前から見られる場所にいてました。
イケメンなのですが、始まる前だからかどうかピリピリとした表情でした。

この日の講義はいつものように先生が講義するという形でなく、実際に講談を聞くという形。
講談がどういうものか、四の五の言うよりその方が早いです。
それで、2席聞いたのですが、とても面白かったです。

私の講談のイメージは、たぶん昔テレビで少し聞いていて、軍記物や歴史物を張り扇を叩きながら調子よく語るというもの。
取り上げた軍記なり歴史なりに興味がなければ、聞いて面白いものではないと思っていました。

実際、今回取り上げられたのも、一つは山之内一豊とその妻の話。
もう一つは忠臣蔵の外伝。
それ聞いて、講談で聞いてみたいかと言われたら聞きたいとは思わなかった。

でも実際に聞いたら、爆笑につぐ爆笑。
家に帰って兄にちょこっと話したら吹き出していました。
落語より面白かったです。

質問の時間ではやはり、講談と落語は何が違うのかというのがありました。
南龍さんの答えは講談は歴史を取り扱うことだそうです。
落語でも歴史物はあるのですが、それは講談のネタから来ているのだそうです。
その他、違いは張り扇を使うところとかも、あるのでしょうね。

私は知らなかったのですが、今、講談がブームだそうです。
帰ってから調べたのですが、東京で神田伯山という講談師が大人気で、独演会のチケットも即時売り切れの状態だそうです。
彼の活躍もあって、100年ぶりの講談ブームが起きているようです。

質問時間では、今全国で何人の講談師がいるのかというのもありました。
答えは100人ほどで、関東に70人、関西で30人だそうです。
その内半数は女性の講談師だそうです。

講談の歴史的な話もされました。
戦前、人気があった講談がなぜ戦後に廃れたかですが、戦後の日本を占領したGHQの指示が大きかったようです。
講談は歴史物を取り扱うので、仇討ちとか主君への忠義が話の内容になることが多く、それが検閲に引っ掛かったようです。

講談を聞いて気づいたこともありました。
亡くなった父をはじめ、昔の人が話す時のちょっとした言い回しですが、講談の言い回しからきていたことが多かったみたいです。
父だって特に講談を聞いていたわけではなかったですが、話芸として講談は広く聞かれていたでしょうから、影響は自然に受けていたようです。

というわけで、日本人だったら講談は一度は聞いておいて損はないみたいです。
私も機会があればまた聞いてみたいです。


     
               




庭の柿の木の実、ようやく採り終えました。

2回目の収穫です。
まだあるのですが、後は鳥さん達に任せます。

ほとんどに傷があります。
傷の酷いのは捨てました。仕方ありません。

我が家の柿は一つの実に甘い部分と渋い部分がある食べるのに難しい柿。
タワシや小さなブラシを使ってきれいに洗い、ヘタの部分を焼酎で浸し、ナイロンの袋に入れて密封します。

使った焼酎。

段ボール箱に入れて待つこと1週間、渋が抜けます。

熟したものから食べていきますが、いくら私でも一人では食べきれません。
たぶん、柿ジャムを作ることになりそうです。

11月です。

2021年11月11日 | 茶道
11月は茶人のお正月だそうです。
八十八夜で摘んだお茶の葉を壺にいれ、封をして蒸らしておきますが、その封を切ってその年の新茶としていただくのが11月だからだそうです。
それともう一つ、11月には炉開きも行われます。
茶室がすっかり冬仕様になるわけです。

その時に行われる茶事を口切の茶事というのだそうです。

いつもはお花が飾られる床の間に茶壷が飾られています。

先生のお宅でのお稽古の場合、人の稽古も見るので長時間正座する関係上、本来の茶席なら座布団は用いないのですが、足が痛くならないよう座布団が許されています。
ところがその日、座布団を置こうとすると先生に止められました。
口切の茶事のお稽古をするのに、茶壷を転がすので座布団は邪魔になるのでとのことでした。

茶壷を転がすって・・・
どんなことするんやー、って感じでした。

要するに、客として招かれて茶壷を拝見するのに、茶壷を自分の前に置いて、転がすようにして茶壷の景色を見るからでした。
ゴロンゴロンと転がすわけではないのでした。
この日は茶壷の拝見の仕方を学びました。

茶道を習って知ったのですが、茶道における道具を見るということの重要性。
亭主が客を招いた場合、どういう道具で客を楽しませるかが問われるからみたいです。
新しい道具を手に入れて、そのお披露目の為に茶会が開かれたりもするのです。
茶道が総合芸術と言われる所以なのですが、見る時は本当につけつけと見ます。
当然、道具を傷つけたり、汚したりしない拝見の仕方というのが決まっているのでした。
茶壷の拝見の仕方なのですが、それなりに複雑で、もう忘れました(~_~;)

口切の茶事では、客が懐石や主菓子をいただいている間に、中の茶葉を石臼で挽き抹茶にします。
先生の経験によれば、そうやって石臼で挽いたお茶はあまり美味しくないんだそうです。
今ではお茶屋さんが挽いて作った抹茶の方が美味しいらしいです。
昔は亭主が自分が手に入れた茶葉の入日記(納入明細書)を客に見せて、客のリクエストに応じた茶葉を挽くこともあったらしいです。

私も茶道のお稽古が生活の一部となり、茶道に慣れてきた感もあります。
もちろん、お点前の方はまだまだ全然です。
でも、先生宅のお稽古で交わされる焼き物や塗り物の話など、今まで知らなかったことばかりなので、面白く学んでいます。



              




これはミツバアケビの実。
なぜか我が家のミツバアケビの実は開くことがありません。

開いたゴヨウアケビの実は茶道仲間に差し上げたのですが、皆さん玄関に飾ったとの事。
私も玄関に飾ろうと思ったのですが、葉っぱ大好きな方がおり、引きずり降ろしていました。

こいつです。


ヘソ天して誤魔化してもダメ!!


危険ですから写真だけ撮ることにしました。

庭仕事、次はいよいよ柿の実採りです。
なかなかの重労働です。

柿の葉、綺麗なので集めました。

柿落ち葉の掃除もこれから大変です。


フジバカマにハナアブ

2021年11月06日 | 庭の植物

庭のフジバカマ、ツマグロヒョウモンが来なくなったら、今度はハナアブ達の饗宴です。





アブのことは詳しく知りません。
羽が2枚なのでアブだなと分かる程度。
調べたところ、上の写真のハナアブはキゴシハナアブというらしいです。

下の写真はオオハナアブみたい。




下にいる大きめのはシマハナアブみたいだけどよく分かりません。

アブはハエの仲間とのことですが、確かによく見るとハエっぽいです。

フジバカマ、蜜が美味しいのか色んな昆虫を呼び込みます。
アオスジアゲハです。

他にもモンシロチョウも来てました。

庭仕事、何とか進んでいます。
鉢の整理をしようとしたら、こんなのがいました。

オンブバッタです。
上に乗っているのが雄、下の大きいのが雌です。

やっと一つの花壇の植え付けが終わりました。
ユリとチューリップを植えました。
来年が楽しみです。

庭は広いので庭仕事はまだまだ続きます。
ある程度、方が付いたら柿の実も採らなくてはなりません。
今はスズメを始めたくさんの野鳥が実を突きまわしています。

先日、一昨年に行った「シニアの為の健康と医療の講座」のOB会に行ってきました。
そこで、来年度はどこに行くという話になり、私が行く心づもりしていた講座はあまり面白くないよと言われてしまいました。

学校のボランテイアスタッフになった人も来ていて、色々と話を聞き、家庭園芸科に行こうかなと思い始めています。

そのシニアの学校で家庭園芸科があることは知っていましたが、自分の庭でさえ手を焼いているのに、実習で他の花壇の世話までしたくなかったこと。
また夏場の実習は暑さに耐えられそうにないと思い、行くことは考えていませんでした。

ところが話を聞くと、実習は一日30分ほどで、場所は夏でもそれほど暑くはないらしいのです。
座学が中心らしいことを聞き、心が動きました。

行って何を学ぶのか。
私としては手抜きガーデニングの方法を学びたいです。
家庭園芸科の今年のカリキュラムも見てみましたが、そんなにきつくなさそうです。
野菜作りも学べそうでした。(今後、食糧難になったら役に立ちそう。)

申し込んでも、人数が多いと抽選になり、本当に入れるかどうかは分かりません。
取り敢えず、やってみようかなというところです。