映画館で「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」を観てきました。
思えばテレビアニメの「エヴァンゲリオン」を最初に観たのは26年前の話です。
(以下、作品としてのエヴァンゲリオンはエヴァと略)
当時、あるサークルでアニメのエヴァについて熱く語っていた女性がいて、興味を持って観たのが最初です。
当時の印象としては思春期の自意識過剰な人達に受ける内容で、グロい部分もある。
映像は迫力があり、ストーリーは謎だらけでよく分からないといったところ。
たとえば、14歳の少年少女達が、人類を救うために、カッコいいというよりグロテスクな巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り、使徒と呼ばれる化け物じみた敵と戦うという大枠のストーリー自体は、思春期の心象風景として見ると私には分かり易かったです。
父親との確執や、エヴァンゲリオンの乗り手は母親のいない14歳の少年少女に限られていたというような設定もまた・・。
細かなストーリー展開も、そこそこ面白かったのですが、ただ、作り手=監督の庵野秀明の、主たる視聴者であるオタクと呼ばれる人達に対するレベルの低い迎合を感じさせる部分が散見され、それが気になりました。
26年の間には、エヴァは旧劇場版、新劇場版と、劇場版がいくつも作られていて、私が昔見たそれ(一番最初の旧劇場版?)は、ほとんど収拾がつかない程、破綻していて、正直こんな作品をよく映画館で上映できるものだと思うものだったのです。
当然、当時のエヴァファンは脱力を通り越して怒ったり呆れたりの状態でした。
私は全く興味をなくしました。
それでもアニメ版のエヴァが再放送されるたびに新たな人気に火がつき、新劇場版がいくつも制作されたみたいです。
そうした紆余曲折の26年を経て、エヴァは今回で完結ということで、評判も悪くなく、どう収拾をつけたのかも知りたくて観に行きました。
で、感想は「シンジ(主人公)、やっと大人になりましたか~」です。
監督の庵野秀明はこの間、何度もうつ病を病んでいたようです。
ファンを満足させなければならないという、エヴァのプレッシャーがあったみたいです。
当初、謎めいていた設定のストーリーの方も、なんとかかたが付いたみたいです。
でも今回の劇場版を見ただけでは分からず、ネットで色々と調べてやっとオボロゲに分かりました。
それとは別に庵野秀明について分かったこともあります。
たとえば、宮崎駿の映画「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵は、アニメーターだった若き日の庵野秀明が描いていたことです。(他のアニメーターには描くことを断られていた!)
兵器エヴァンゲリオンと巨神兵、その迫力に満ちたグロテスクさは確かにとても似ています。
描き手が同じだったのです。
ところで映画「風の谷のナウシカ」は、私はとても感動してみていました。
訳の分からない所もないし、ストーリーとして完成されているし。
その世界観も感動ものでした。
ところがところが、です。
映画「風の谷のナウシカ」の原作のマンガ「風の谷のナウシカ」には続きがありまして、映画の「風の谷のナウシカ」の、感動したテーマをひっくり返す展開なのです。
それについて、朝日新聞を読むと映画に対する裏切りと捉えた人もいたようです。⇒ここ
私も読んだ時思いました。一体、あの感動は何だったのか・・・。
エヴァンゲリオンにしてもナウシカにしても、監督が本当に自分が作りたいものを作っていたわけではないらしいのです。
制作自体にたくさんの人が関わり、その人達の生活を支えなければならないエンターテイメントのアニメや映画にはそうしたこともあるようです。
庵野秀明による「シン・ウルトラマン」がこの夏公開予定のようです。
また「シン・仮面ライダー」も制作予定とか。
またグロい怪獣が見られるかもしれません。(~_~;)
写真は私が映画を観た「あまがさきMOVIX」のあるキューズモール4階から撮ったJR尼崎の駅前です。
思えばテレビアニメの「エヴァンゲリオン」を最初に観たのは26年前の話です。
(以下、作品としてのエヴァンゲリオンはエヴァと略)
当時、あるサークルでアニメのエヴァについて熱く語っていた女性がいて、興味を持って観たのが最初です。
当時の印象としては思春期の自意識過剰な人達に受ける内容で、グロい部分もある。
映像は迫力があり、ストーリーは謎だらけでよく分からないといったところ。
たとえば、14歳の少年少女達が、人類を救うために、カッコいいというよりグロテスクな巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り、使徒と呼ばれる化け物じみた敵と戦うという大枠のストーリー自体は、思春期の心象風景として見ると私には分かり易かったです。
父親との確執や、エヴァンゲリオンの乗り手は母親のいない14歳の少年少女に限られていたというような設定もまた・・。
細かなストーリー展開も、そこそこ面白かったのですが、ただ、作り手=監督の庵野秀明の、主たる視聴者であるオタクと呼ばれる人達に対するレベルの低い迎合を感じさせる部分が散見され、それが気になりました。
26年の間には、エヴァは旧劇場版、新劇場版と、劇場版がいくつも作られていて、私が昔見たそれ(一番最初の旧劇場版?)は、ほとんど収拾がつかない程、破綻していて、正直こんな作品をよく映画館で上映できるものだと思うものだったのです。
当然、当時のエヴァファンは脱力を通り越して怒ったり呆れたりの状態でした。
私は全く興味をなくしました。
それでもアニメ版のエヴァが再放送されるたびに新たな人気に火がつき、新劇場版がいくつも制作されたみたいです。
そうした紆余曲折の26年を経て、エヴァは今回で完結ということで、評判も悪くなく、どう収拾をつけたのかも知りたくて観に行きました。
で、感想は「シンジ(主人公)、やっと大人になりましたか~」です。
監督の庵野秀明はこの間、何度もうつ病を病んでいたようです。
ファンを満足させなければならないという、エヴァのプレッシャーがあったみたいです。
当初、謎めいていた設定のストーリーの方も、なんとかかたが付いたみたいです。
でも今回の劇場版を見ただけでは分からず、ネットで色々と調べてやっとオボロゲに分かりました。
それとは別に庵野秀明について分かったこともあります。
たとえば、宮崎駿の映画「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵は、アニメーターだった若き日の庵野秀明が描いていたことです。(他のアニメーターには描くことを断られていた!)
兵器エヴァンゲリオンと巨神兵、その迫力に満ちたグロテスクさは確かにとても似ています。
描き手が同じだったのです。
ところで映画「風の谷のナウシカ」は、私はとても感動してみていました。
訳の分からない所もないし、ストーリーとして完成されているし。
その世界観も感動ものでした。
ところがところが、です。
映画「風の谷のナウシカ」の原作のマンガ「風の谷のナウシカ」には続きがありまして、映画の「風の谷のナウシカ」の、感動したテーマをひっくり返す展開なのです。
それについて、朝日新聞を読むと映画に対する裏切りと捉えた人もいたようです。⇒ここ
私も読んだ時思いました。一体、あの感動は何だったのか・・・。
エヴァンゲリオンにしてもナウシカにしても、監督が本当に自分が作りたいものを作っていたわけではないらしいのです。
制作自体にたくさんの人が関わり、その人達の生活を支えなければならないエンターテイメントのアニメや映画にはそうしたこともあるようです。
庵野秀明による「シン・ウルトラマン」がこの夏公開予定のようです。
また「シン・仮面ライダー」も制作予定とか。
またグロい怪獣が見られるかもしれません。(~_~;)
写真は私が映画を観た「あまがさきMOVIX」のあるキューズモール4階から撮ったJR尼崎の駅前です。