緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

無観客上演 お稽古再開

2020年08月31日 | イベント
コロナで色んな予定が中止になった中で、一つ、9月に延期になったものがありました。
本来5月17日に本番がある筈だった大阪能楽大連吟です。⇒これ

大阪の四天王寺で、100人ほどで能の「高砂」を謡うプロジェクトです。
謡うのは地謡と呼ばれる謡曲の地の文を謡います。
年末にたくさんの人でベートーヴェンの第九を歌うイベントがありますが、その能楽版みたいなものです。
能楽大連吟自体は、毎年、京都や滋賀、福岡でもやっていて、私は初めての参加です。

私は大阪のそれに参加する予定でした。
2月3月と何回かお稽古にも行っていました。
ところがコロナで出歩くことも出来なくなり、9月に延期となっていたのです。

毎年上演は観客を入れて行われるのですが、コロナの状況を考慮して9月は無観客となったそうです。
舞台は四天王寺の中にある五智光院で例年通りですが、観客を入れないその分、地謡を謡う私達はソーシャルディスタンスを取るそうです。
また例年、場所の関係で、参加した人達がちゃんと見ることができなかった舞も、今年は真正面で見ることができるそうです。
そして上演の模様は、YouTubeにupするそうです。

先日、久しぶりに四天王寺にお稽古に行きました。
2月に初めて行った時は真っ暗で、迷子になりそうでしたが、同じ時刻(午後6時)でも明るく、途中の堂宇もちょっとピンボケですがスマホで写真が撮れました。






謡曲は、私は20代の頃に習っていて、40年ぶりです。
若い頃、私が習っていたのは素謡と呼ばれるものですが、今回は本格的な舞台なので、お稽古はそういう場合の謡い方の違いもあって、ドラマチックで刺激があります。

ただ、本番では本は見ないで謡うので、全部暗記しなくてはならず、本番で上手く謡えるか(赤っ恥かかないか)心配です。
人数が多いから一人くらい間違ってもと思うのですが(あかんやろ!)、コロナで参加をやめる人も出るのではないかと思います。
一人一人の責任は重いです。💦

毎日、少しづつ積み重ねるように家でお稽古してます。


勝手に咲いたタカサゴユリ

2020年08月15日 | 庭の植物
今年の梅雨は長く続いて、梅雨が明けたら庭は草茫々。

その中に『あれっ、これはユリの蕾では・・』と思うものが2つありました。
もちろん、植えたものではなく、勝手に生えてきたものです。
それがようやく一つ咲きました。

このユリ、町のあちこちで咲いています。
タカサゴユリです。

以前は高速道路の法面でよく見かけて、なんでユリが咲いているんだろうと思ったものでした。
それが街中の花壇や空き地で咲き始め、ついには我が家の庭でまで咲いたわけです。

タカサゴユリ、台湾原産の外来植物です。
風媒花で、種が風で飛び、とてもよく殖えます。
日本も亜熱帯化してきているので、気候もあっているのでしょうね。
テッポウユリと似ていて綺麗だから積極的に防除はされないみたい。

近づくとこんな感じ。
普通に草取りしていたら、伸びないうちに雑草だと判断されて(事実、雑草なんだけど)、抜いてしまうのだけど、今年は草取りが疎かだったから。
近所の空き地には、このユリの群落が出来かかっています。

綺麗なんだけれど、外来だし、温暖化の影響やら、色々と考え込んでしまいます。
花は咲かせても、種を飛ばさないうちに刈り取るつもりです。
(うちだけ刈り取っても仕方ないんですけど・・・)

同じ風媒花のユリでも、私はウバユリが好きで、一度種を手に入れて育ててみたいのですが・・・・。


                         



最近は暑すぎて元気がでません。
外出するのも億劫。

9月からはウイズコロナで休止していた物事が色々と廻っていきそうです。
最近もずっと休止状態だった「昔の暮らし体験」ボランティアに行ってきました。

市の文化財収蔵館が行う一般向けの展示会で、本来なら来場者に糸車で糸紡ぎを体験してもらうのですが、今回はボランティアによる実演のみ。
教える時に密接どころか密着になりますから。
それでも、実演だけでもマスクとフェイスシールドをしました。

学芸員の方が来場された方々に説明するのに、女性学芸員は普通にマイクを使って話をしましたが、男性学芸員は途中で「すみません。息ができず、話ができません」と言って、マスクもフェイスシールドも外して、距離を相当に取って、マイクで話していました。
男性の場合、普段から声が大きく、その分、息も大きく深くしているんだと思います。
沢山の人を前にしての説明は、小さな声で話せと言っても無理なのかも。

糸車を使った糸紡ぎ体験、秋以降、小学生相手にやる場合、どうするのか、それはボランティアが考えることではなく、学芸員の方にお任せするしかないみたいです。

市中感染がどの程度なのかですが、友人の話によれば、住んでいる市の高校生が一人感染して、通っている高校の生徒や先生など全員PCR検査をしたそうです。
結果は全員陰性だったようです。
テレビを見ていても、ある医師の話では、民間でのPCR検査を受けた無症状・低リスクの人の結果もほとんど陰性だとのこと。

今は発熱など症状があったり、感染した人の濃厚接触者だったりする人達の検査を積極的に行ってコロナを抑えるしかないのかもしれません。

私の住んでいる市では高年齢の人の感染者が増えてきている様子。
先日は年代的に70代の感染者が一番多いと聞き、ちょっとびっくり。
70代はすべて家庭内感染でした。
そして70代も含め、全員無症状か軽症。
これから悪化するのかもしれませんが、我が市の70代は元気?

でも、今後も油断せず世の中を回していくしかなさそうです。


ラッキーちゃん、災難!!

2020年08月12日 | 
ラッキーはこのところ体調不良。
最近、夜中や早朝にあちこちで吐いています。
吐いている時に気が付くこともあるのですが、朝、吐いたものをあちこちに見つけては拭いて回ることもあります。
内容は胃液のようです。

以前飼っていた猫のスズちゃんが亡くなる最初の兆候が同じような嘔吐でした。
スズちゃんをお医者さんに連れて行った時、お医者さんはスズちゃんのお腹を触って、異物(おそらく悪性腫瘍)の気配を探し出しました。

私も同じようにラッキーのお腹を触った所、ラッキーは「もっと撫でて」と言わんばかりに仰向けになって背伸びしたり、私がお腹をモミモミしてもゴロゴロとのどを鳴らしたり。
スズちゃんの時と違ってまったく嫌がらない。
それどころか嬉しがる。

猫の内臓ってツルツルしてるもんだと言いますが、触れた限りラッキーの内臓に異常はなさそうでした。
どうせ食べ尽くし系のラッキーのこと、食べ過ぎなんだろうと思っていたのですが、食後にすぐ、食べたものをそのまま吐くようになったので、一度診て貰った方が良いということになって、酷暑の中、病院に連れて行きました。

超恐がりのラッキー、病院に連れて行くと暴れもせず、猫の置き物みたいに固まってしまいました。
お医者さん曰く「緊張してますね」「怖がってますね」
やはり同じようにお腹を触ったりしてましたがお医者さんの診たても異常なし。
肛門に体温計を入れられると、なぜか軽くゴロゴロ喉を鳴らす。(変な猫じゃ!)

血液検査で軽い脱水状態にあることは分かりました。
ラッキー、あまり水を飲まない猫なんです。
お医者さん曰く「夏バテか、胃酸過多か」
点滴で水分補給し、吐き気止めの薬も入れました。
お医者さんからは様子を見たいので翌日も来てくださいと言われました。

その後、やっと帰れたはいいけれど、家で待っていた姉妹猫のハッピーの態度が激変。
たぶん、注射や点滴等で嗅ぎ慣れぬ匂いが付いていたのでしょう。
『あんたはラッキーじゃない』とばかりにラッキーにフーフーウーウーと威嚇。
まったく近づかせません。
可哀そうなラッキーは訳も分からずビビリまくり。

いつもいる兄の部屋に入りたいのだけどハッピーが睨みつけている。
私が何をしたの? と言わんばかりのラッキーです。

その夜は嘔吐なし。
翌日の受診。
ラッキーがあまりに恐がるので受診も控えたくなりました。
お医者さん、しきりに曰く「大人しいですね」
おそらく胃炎だろうということになり、胃のお薬をいただいて帰りました。
繊細なラッキーはストレスで胃を悪くするみたいですが、受診もストレスになってしまいます。

ラッキー、早く匂いが抜けてハッピーの機嫌が直るといいね。


蝉に結ぶ

2020年08月09日 | 茶道
蝉に結ぶといっても、さすがに私も還暦を過ぎていますので、蝉に紐を結んで飛ばして遊ぶ話ではありません。

お茶の先生宅でのお稽古で、セミがどうとかという話になり、何のことか分からなかったのですが、教えてもらったのが袱紗(ふくさ)を蝉に結ぶやり方。

袱紗というのはお茶を点てる人が帯の左に挟んでいる朱色の布のこと。
それで棗や茶杓を拭くのですが。

夏場、平水指という口の広い大きめの水指を使う時、普通の水指の場合のように水次やかんで水指に水を注ぐということがないようです。
でも、4,5人お稽古した後だと、水が少なくなって、水次やかんで水を注ぐことになり、その時に水指の蓋の上に置いておくのが蝉結びした袱紗なんだそうです。

これです。

蝉に見えるでしょうか。
家に帰って、相当に練習して結びました。
ひょっとしたら結び方を間違っているかもしれません。

茶道では、夏は夏らしくなので、平水指も江戸切子というガラス製。
そこに水が張られているのでやはり涼し気です。
蓋置の方は薩摩切子で、いつも対にして使っているとのこと。
お茶碗も平茶碗という絵柄も涼し気なもの。
外ではしきりと油蝉が鳴いていて、そんな中で蝉結びです。

一種贅沢な遊びの世界かもしれません。
でも茶室の中は戦国時代以前から謀議密議が諮られる場でもありました。
この日も謀議密議というほどではありませんが、誰かが吉村知事の話をしました。
最初に断わっておくと、先生を含め、その場の人は皆さん吉村知事推しです。
東京周辺の人みたいに、今回のことで小躍りして喜んではいません。

で、吉村知事の話をした人曰く「吉村知事はイソジンが新型コロナウィルスの予防になるなんて言っていませんでした」と。
そうなんです。
私も会見はテレビで見てましたが、「予防になる」とも「さあ皆さんイソジンでうがいしましょう」的な、闇雲に使用を勧めるようなことも言っていませんでした。

私が理解できた限りでも、とても限定された使用の仕方だったのです。
でもメディアもネットも彼が「予防になる」と言ったことが既定の事実みたいな報道の仕方。
人気のある吉村知事をここで叩いておかなくては、という思惑がミエミエ。

ネットはともかくメディアが、公共の電波使って言ってもいないことを言ったように扱うのはどうなのか。
当初の会見も誤解されるように編集されて、何度も流されて。
相手が誰であれ、事実と異なることを言い立てて叩いたりすることは醜悪です。

ただ、別の一人の女性は、会見が始まってすぐに、イソジンを買いに走ったそうです。
会見を最後まで見ることもなく、「私が日本で一番早く買いに行っている」と思いながら(笑)。
でもその時すでに売り切れだったそうです。
その時以前に会見は放映されていたようです。

実は私も会見が始まって30秒くらいは『こんなこと言ったらイソジンが売り切れになるのでは?』と思ったのです。
でも会見を最後まで見ていたら買いにいくなんて思いもよりませんでした。
買いに走った人は会見を最後まで見ていなかったか、もしくは会見の内容を理解できなかったのではないでしょうか。

論語に「民はよらしむべし。知らしむべからず」というのがあります。
吉村知事はフルオープンで何でも言いたいみたいですが最低限のことも理解できない人はいます。

どんな研究がなされていて、どの程度の進捗状況なのか、私だって知りたいです。
お茶の先生は「何にも言ってくれないより何でも言ってくれる方がいい」と言ってましたが、どのタイミングで言うかはやはり難しそうです。