海の幸、山の幸、うちの幸

のんきなお料理記録のはずが、いつの間にかレット症候群という難病の娘と日常のあれこれの記録に…。

⑦ いよいよ採卵

2008年07月11日 | ひな鳥ぴよぴよ
   とうとう採卵の日がやってきた 

   きっと、採卵はこのプロジェクトの最大の山場だろう…。

   タマゴちゃんが採れなければ、元も子もないのだから。

   採卵はHCGを打ってから、正確に36時間後に設定されていた。
   そのため、前々日の夜9時半に注射をし、朝8時に来院するようにとの指令 

   採卵当日は忙しかった 
   というか、私たち夫婦が寝坊介だからいけないのだが…
   平日なので、ピヨ吉は仕事へ行かなければならない。
   けれど、私は麻酔をかけるため車での来院はできず、送ってもらわなければ 

   それよりも何よりも、大切なのはピヨ吉のニョロ吉を回収しなければ 
   鮮度が命なので、なるべく8時近くを目指した 

   そんなわけで、朝からばたばた 

   無事8時に病院へ到着すると、すぐにオペ室に…
   早朝にも関わらず、すでに4,5人のスタッフが手術の準備を済ませて待機していた 

   手術…オペ室に入るまでまったく想像していなかったが、
   まさにこれから行うのは手術…という感じ 

   うそ~っ 

   聞いてないよ! っていうか、聞かなかったよ…
   そうか、確か朝食は抜きって言われた。
   麻酔は静脈麻酔で、採卵後は正午までベッドで安静、帰りは運転などはしてはならない。

   そうか、やっぱりこれは手術なんだ。。。
   手術着に着替え、手術台に寝かされて、やっと気がついた 
   例えば、周りのスタッフが無言でてきぱきと行き来する様子なんて、
   物々しい感じ…

   恐る恐る、聞いてみた。 今更ながら…

   「あの~、麻酔って全身麻酔なんですかぁ…

   「そうよ~、点滴し始めたら1,2分でだんだんと眠くなりますからねぇ~」 と看護士さん。

   がぁぁぁん 

   全身麻酔ってことは、意識がないうちにいろんなことが行われ、
   意識がないまますべてが終わっているってことよ!!

   過去4回手術を受けたが、一貫して全身麻酔は避けてきた。
   全身麻酔でなければダメだと医師にきつく言われた時だって、
   そこをどうにか…と懇願して避けてきたというのに。。。

   たかが採卵で… という気持ちがぬぐえずにいると、

   「それでは点滴入れますね~」の合図で、ずっしりと頭が重くなった。

   「わかりますか~
   看護師さんの言葉が、すご~く遠くに聞こえるが、

   「な、なんとな、く…」 
   の言葉を最後に意識がなくなった 

   逆さまにの巨大竜巻に飲まれて落ちていくような…
   なんとも恐ろしい瞬間だった   ひゃ~ぁぁぁ 

   だから、麻酔は嫌いなんだ~ 

   
       

   目が覚めると、手術台の上。。。 すべて終わっていた。

コメント
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