第34回 北海道⾨脈圧亢進症研究会 ご案内
⽇時︓2024年3月9日(土)15:00〜17:10
形式︓ハイブリッド開催
会場︓肝臓クリニック札幌水色の木もれ陽研修センター
北海道札幌市中央区北11条⻄15丁目2-1 桑園メディカルプラザ3F
オープニング15:00-15:05
開会の辞
札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座 講師
阿久津 典之先生
セッションⅠ各15分|15:05-15:35
座⻑
北海道⼤学病院消化器内科助教
荘拓也先生
演者
札幌医科大学医学部消化器内科学講座助教
沼田泰尚先生
「関節リウマチ治療の影響による肝線維症が原因と考えられた
⾷道静脈瘤の⼀例」
演者
勤医協中央病院消化器内科内科医⻑
古山準一 先生
「⼼膜静脈経由で逆⾏性経静脈的塞栓術に成功した
孤⽴性胃静脈瘤の1例」
セッションⅡ各15分|15:35-16:05
座⻑
天使病院消化器内科科⻑
髙木 秀安 先生
演者
北海道⼤学病院消化器内科
目野晃光 先生
「⾷道胃静脈瘤に対し経⽪経脾静脈瘤塞栓術を施⾏した⼀例」
演者
⼩林病院内科顧問
矢崎康幸先生
「門脈圧亢進症を呈したNASH肝硬変30例の検討」
特別講演16:05-17:05
座⻑
札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座 講師
阿久津 典之 先生
演者
東京⼥⼦医科⼤学附属⾜⽴医療センター検査科・光学診療部内視鏡内科准教授
古市 好宏 先生
「門脈圧亢進症への私の挑戦
〜HCV治療の最新話題を含めて〜」
クロージング17:05-17:10
閉会の辞 手稲渓仁会病院 副院⻑ 辻 邦彦先生
代表世話⼈︓⼿稲渓仁会病院 消化器病センター辻 邦彦
当番世話⼈︓札幌医科⼤学 消化器内科学講座阿久津 典之
共催︓北海道⾨脈圧亢進症研究会、アッヴィ合同会社
第34回 北海道⾨脈圧亢進症研究会参加方法のご案内
会場参加希望
研究会参加に伴う交通費は事務局と協議の上、ご参加者のご負担となります。
本講演会は、ハイブリッド(現地聴講 or WEB聴講)にて開催予定です。
現地聴講をご希望の際は、メール又は下記にご記載のうえ、
FAX返信をお願いいたします。
宛先︓アッヴィ合同会社田倉宛
メール︓hiroki.takura@abbvie.com
ご芳名︓
ご施設名︓
WEB参加希望
本講演会は、事前登録制となっております。
下記URLもしくは二次元バーコードより事前登録をお願い致します。
アクセス後、必要項⽬をご⼊⼒下さい。
登録完了後、メールアドレスへ視聴⽤URLが送付されます。
【事前登録URL】https://x.gd/WxTXt
問い合わせ先
アッヴィ合同会社
担当者氏名田倉弘樹電話番号080-4185-9546
FAX番号 011-241-0502 mailto:メールhiroki.takura@abbvie.com
代表世話⼈︓⼿稲渓仁会病院 消化器病センター辻 邦彦
当番世話⼈︓札幌医科⼤学 消化器内科学講座阿久津 典之
共催︓北海道⾨脈圧亢進症研究会、アッヴィ合同会社
日本養鶏協会から引用
週3個以上のたまごが脂肪性肝疾患と高血圧を予防するかも?って、ケアネットさんの記事から
たまごに伴う、良い効果はいろいろ報告されてきていますが、今回は脂肪肝に絡んだ報告。実際診療で改善してる人を診てきているので、これはあるべなあと共感しております。
以下ケアネットさんからコピペ
週3個以上の卵が脂肪性肝疾患と高血圧を予防?
提供元:ケアネット公開日:2024/03/01
卵の摂取が脂肪性肝疾患(steatotic liver disease)と高血圧症に対する保護的な効果を示し、週3個以上の摂取でそれらの発症リスクがより低くなることを、イタリア・Saverio de BellisのRossella Tatoli氏らが明らかにした。Nutrients誌2024年1月31日号掲載の報告。
卵にはミネラルやビタミンなどの豊富な栄養素が含まれているが、コレステロール含有量も卵黄1個当たり180~225mgと多いため、しばしば生活習慣病の“悪者”扱いされることがある。しかし、これまで卵の摂取と疾患、とくに脂肪性肝疾患のリスクとの関連を調査した研究は乏しく、さらにその結果には一貫性がない。そこで、研究グループは、脂肪性肝疾患や高血圧症の発症リスクに対する卵摂取の影響を調査した。
研究グループは、南イタリアの胆石症に関する多施設コホート研究であるMICOLプロジェクト(2017年開始)から60歳以上の908人を抽出して解析した。脂肪性肝疾患と高血圧症の有無によって、(1)脂肪性肝疾患なし/高血圧症なし、(2)脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり、(3)脂肪性肝疾患あり/高血圧症なし、(4)脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありの4つのグループに分類し、卵の摂取量との関連を調査した。
主な結果は以下のとおり。
●脂肪性肝疾患なし/高血圧なしは236例(平均年齢61.3歳、男性49.2%)、脂肪性肝疾患なし/高血圧症ありは176例(70.5歳、50.0%)、脂肪性肝疾患あり/高血圧症なしは209例(61.7歳、60.3%)、脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありは287例(69.2歳、57.1%)であった。
●1日当たりおよび1週間当たりの卵摂取量は、脂肪性肝疾患なし/高血圧なしのグループで最も多かった。
●1週間当たり3個以上の卵の摂取は、脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり、脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありとなるリスクを有意に低減させた。リスク比(95%信頼区間)とp値は以下のとおり。
・脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり:0.21(0.07~0.62)、0.005
・脂肪性肝疾患あり/高血圧症なし:0.73(0.36~1.47)、0.38
・脂肪性肝疾患あり/高血圧症あり:0.34(0.15~0.73)、0.006
●この関連は、年齢、性別、1日の摂取カロリーで調整した後も同様であった。
(ケアネット 森 幸子)
原著論文はこちら
https://pmc.carenet.com/?pmid=38337714
elafibranorがPBCに有効かも ケアネットさんから
原発性胆汁性胆管炎(PBC)に対してはウルソデオキシコール酸の効果がいいのでその薬でかなりの人が改善してくれるのですが、便秘や下痢、皮疹などで薬が飲めなかったり、効果が不十分である場合があり、より効果的な薬が検討されています。今回、elafibranorがPBCに有効かもってことで、かゆみやALPの改善がよかったデータが出ていました。この薬はNASHなどにも期待されていたのですがそちらの方は治験で効果が不十分であると言うことでした。PBCに効果有りで副作用が少なければいい薬になってくれそうです。
以下ケアネットさんからのコピペです。
原発性胆汁性胆管炎の2次治療、elafibranorが有効か/NEJM
短時間でも身体を動かすことで寿命が延びる可能性 ケアネットさんから
運動が体にいいという報告はいろいろされていますが,その強さや量によってはかえってからだに害をなすこともあり得ます。どのくらいの運動がいいのか、その人その人の背景によって違うと言うことはありますが、10分未満の短い運動でも心臓発作や脳卒中、全死亡リスクが低くなることがわかったという報告がありました。これは、子どもと遊ぶとか家事やガーデニングと言った日常生活動作であっても健康に有益であることが示唆されているもので心強いものと言えるでしょう。ちょっとでも身体を動かすこれは私たちの元気で長生きには重要なことだと言えそうですねえ。CM見ながらのグーパー運動であって侮れないと思われます。
以下ケアネットさんからのコピペです。
日常生活の中の短時間の身体活動でも寿命が延びる可能性
提供元:HealthDay News 公開日:2023/11/21
日常生活における家事などの身体活動であっても、寿命延伸につながる可能性を示唆するデータが報告された。シドニー大学(オーストラリア)のMatthew Ahmadi氏らの研究によるもので、詳細は「The Lancet Public Health」10月号に掲載された。数分程度の身体活動でも有意な影響が認められるという。ただし、身体活動の持続時間がより長くより高強度である場合に、寿命に対してより大きな影響が認められるとのことだ。
この研究では、英国で行われている大規模疫学研究「UKバイオバンク」のデータが解析に用いられた。余暇時間に積極的な運動を行っていない成人2万5,241人(平均年齢61.8±7.6歳、女性56.2%)を7.9±0.9年間追跡。身体活動量はウェアラブルデバイスにより把握した。追跡期間中に主要心血管イベント(MACE)が824件発生し、全死亡(あらゆる原因による死亡)は1,111人だった。なお、これまでの研究で、健康アウトカムとの関連が検討されていた最も短い身体活動持続時間は10分であることから、今回の研究では持続時間10分未満の身体活動の影響が検討された。
解析の結果、中強度以上の身体活動の持続時間が10分以下であっても、その時間の長さによって心臓発作や脳卒中、および全死亡リスクに差が認められることが明らかになった。Ahmadi氏は、「われわれの研究により、従来はスポーツなどの運動によって得られると考えられていた健康上のメリットが、日常生活での身体活動でも得られることが分かった。スポーツウェアやスポーツシューズを身に着けるまでもなく、家事やガーデニング、子どもと遊ぶことも健康にとって有益だ。この結果は運動が苦手な人、または運動をしたくてもできない状況の人にとって素晴らしい知見と言える」と話している。
明らかになった主な結果は以下の通り。いずれも1日の中で観察された、最も持続時間の長い中強度以上の身体活動時間(以下、最長身体活動持続時間)が1分未満であった群(全体の5.6%)と比較した結果であり、年齢や性別、喫煙・飲酒習慣、高血圧・糖尿病・脂質異常症の既往、心血管疾患・がんの家族歴、座位行動時間、睡眠時間、教育歴、フレイル指数などの交絡因子の影響を調整済み。
・最長身体活動持続時間が5~10分未満の群(52.6%)は、早期死亡リスクが52%低く、MACEリスクが41%低い。
・最長身体活動持続時間が3~5分未満の群(26.7%)は、早期死亡リスクが44%低く、MACEリスクが38%低い。
・最長身体活動持続時間が1~3分未満の群(15.1%)は、早期死亡リスクが34%低く、MACEリスクが29%低い。
なお、このような短時間の身体活動のメリットが示唆された一方、身体活動時間が長いと健康上のメリットがより大きいことや、身体活動中の運動強度が重要であることも明らかになった。運動強度については、1機会の身体活動のうち最低15%(1分間の場合は約10秒)は、高強度の負荷のかかる身体活動とすると効果が最大化すると考えられ、その条件を満たしていれば、たとえ最長身体活動持続時間が1分未満であっても、有意な影響が観察されたとのことだ。
これらの結果を総括してAhmadi氏は、「明らかになった結果は、日常生活の中で行われる短時間の身体活動が、心血管系に対して保護的に働く可能性を示している。それらの身体活動は、血圧や血糖値のコントロール、心肺機能の強化、酸化ストレスの抑制などを介して、健康上のメリットを発揮するのではないか」と述べている。
[2023年10月3日/HealthDayNews]Copyright (c) 2023 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
原著論文はこちら
「発達障がい」って、なんだろう? #広報さっぽろ 2023年 Vol.764
札幌市の広報で、#発達障がい について取り上げていました。
「発達障がい」って、なんだろう?
最近、いろんなところで見かけるようになってきた気がします。そう言う私もアスペルガー的な部分があるなあと自覚してる部分もあったり、分類がいろいろと変わっていったりややこしい部分も多いのですが、病気と言うより脳のクセと行った捉え方が会っているような気がします。これからまたいろんな話しが出てくるのでしょうが、お互いが笑顔で過ごせるようなそんな関わりが出来ることを望んでいるからなんだろうなと自分もいろんなところで役立つように勉強したいと思います。
以下札幌広報の写真です。
発達障がい虎の巻はこちらからダウンロードできます。
https://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/hattatu/toranomaki.html
久しぶりのリアルな学会参加、第31回消化器関連学会週間に来ています。
肝臓の分野では、中性脂肪の薬が、脂肪肝やアルコール性肝障害に効果がありそうって言う発表もあって、いろんな薬の効果が検討されています。自分が使う薬がいろんな効果があることを知れて助かります。コレステロールの薬は、糖尿病発症の話とかがいろいろ出ていてなかなか悩ましいところもあるので引きつづき勉強していきたいと思います。
#牛乳 よりは #チーズ や #ヨーグルト の方が #骨折リスク を下げてくれそう ケアネットさんから
牛乳が骨を丈夫にするというキャンペーンは良くされているのですが、その一方で違うかもしれないというデータも出ていて、会う人合わない人がいるのかもと思いつつ、患者さんにはなかなか勧めずらい食材でもありました。他のものでCa撮るのがいいのかなあと思ったり。この論文では、チーズやヨーグルトは骨折リスクを下げてくれているようで、加工したものの方が骨折の予防には良さそうだというのは、有りのような気がします。どちらにしても自分の身体に合った食材を見つけていくって言うのは大雪なんでしょうねえ。
以下ケアネットさんからのコピペです。
牛乳を飲むほど骨折が増える?ヨーグルトやチーズは?
提供元:ケアネット公開日:2023/10/23
乳製品摂取量と大腿骨近位部骨折の発生リスクとの関連を調べた用量反応メタ解析の結果、牛乳摂取量の増加は骨折リスクの増大と関連するものの、ヨーグルトとチーズは摂取量が多いほど骨折リスクが低減したことを、米国・メリーランド大学のSuruchi Mishra氏らが報告した。Journal of Nutritional Science誌2023年9月11日号の報告。
これまで、牛乳摂取は骨折の頻度を減少させて死亡リスクも低下させるという報告1)がある一方で、牛乳摂取量が多い人ほど骨折率や死亡率が高いという報告2)もあり、一貫性はない。そこで研究グループは、乳製品の摂取と大腿骨近位部骨折の発生リスクを評価するために用量反応メタ解析を実施した。
PubMed(MEDLINE)とGoogle Scholarを用いて、1946~2021年12月に英語で発表された、乳製品摂取量と骨折リスクに関する前向きコホート研究を検索し、メタ回帰により用量反応相対リスクを導き出した。解析には13件の研究から成人48万6,950人、骨折1万5,320件を含めた。
主な結果は以下のとおり。
・牛乳の摂取は、400g/日まで段階的に大腿骨近位部骨折のリスクを増大させ、用量効果として200g/日当たり7%のリスク増大と関連していた(相対リスク[RR]:1.07、95%信頼区間[CI]:1.05~1.10、p<0.0001)。牛乳摂取量が0g/日群と比較して、400g/日群では大腿骨近位部骨折のリスクが最も高かった(RR:1.15、95%CI:1.09~1.21、p<0.0001)。
・牛乳摂取量400g/日を超えると用量リスクは低減したが、それでも0g/日群と比較して750g/日まで骨折リスクは上昇した。
・観察された牛乳摂取量のどの範囲においても、0g/日群と比較して大腿骨近位部骨折のリスクが有意に低いという解析結果は得られなかった。
・ヨーグルト摂取に関する5研究の分析では、ヨーグルト250g/日当たり大腿骨近位部骨折リスクが15%低下するという逆相関が得られた(RR:0.85、95%CI:0.82~0.89)。
・同様に、チーズ摂取に関する5研究の分析では、チーズ43g/日(参考:6Pチーズ約2.5個分)当たり大腿骨近位部骨折リスクは19%低下した(RR:0.81、95%CI:0.72~0.92)。
・すべての乳製品の総摂取量と大腿骨近位部骨折の間に明らかな関連性は認められなかった(乳製品の総摂取量250g/日当たりのRR:0.97、95%CI:0.93~1.004、p=0.079)。
研究グループは、本研究の限界として「われわれの研究には小児のデータが不足していた。乳製品が小児集団に有益な影響を及ぼす可能性はあるが、小児における大腿骨近位部骨折を評価項目とした研究が不足していることから、乳製品と骨密度に関する文献を今後慎重に評価する必要がある」ことなどを挙げた。
(ケアネット 森 幸子)
原著論文はこちら
Mishra S, et al. J Nutr Sci. 2023;12:e96.
参考文献・参考サイトはこちら
https://pmc.carenet.com/?pmid=25327185
https://pmc.carenet.com/?pmid=25352269
寝過ぎが認知症に関連があるかもって言う報告がありました。短くても長くてもありそうな感じがありますが、いろんな検討がされています。
食べる物は穀物を減らし、豆類、野菜、漁火いる、肉、卵、牛乳、乳製品を多く含む食事を取り入れるのがいいだろうと。シスチン、プロリン、セリンの欠乏に注するのが重要かもって結論になっていました。
地域住民とはいえ、病気まで行かなくても調子が悪くて長時間寝てる方ももちろん含まれてるでしょうし、こういう研究はなかなか難しいですねえ。
以下ケアネットさんからのコピペです。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/57337?utm_source=m1&utm_medium=email&utm_campaign=2023101400
長時間睡眠で認知障害リスク増、特定のアミノ酸不足でさらに増~日本人での研究
卵の栄養分析、卵もお勧めに入っていたので
睡眠時間とアミノ酸摂取量は、独立して認知機能の低下と関連している。今回、国立長寿医療研究センターの木下 かほり氏らは、60歳以上の地域住民における睡眠時間と認知障害発症の長期的な関連と食事による19種類のアミノ酸摂取量の関与を調べた。その結果、長い睡眠時間(8時間超)が認知障害発症率と有意に関連し、さらに、長時間睡眠者でシスチン、プロリン、セリンの摂取量が少ない人は認知障害を発症しやすいことがわかった。BMC Geriatrics誌2023年10月11日号に掲載。
本研究は地域ベースの縦断的研究で、ベースラインで認知障害のない60〜83歳の成人623人のデータを分析した。睡眠時間は自己申告質問票から、アミノ酸摂取量は3日間の食事記録から取得した。認知障害はMMSE(ミニメンタルステート検査)スコアが27以下と定義した。ベースラインの睡眠時間で、短時間睡眠群(6時間以下)、中程度睡眠群(7~8時間)、長時間睡眠群(8時間超)に分類し、認知障害発症率について中程度睡眠を基準とした短時間睡眠と長時間睡眠でのオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を推定した。また、19種類のアミノ酸の摂取量の性別層別四分位数(Q)で、Q1を低摂取量群、Q2~Q4を中~高摂取量群とし、各睡眠時間群の認知障害発生率について中~高摂取量を基準とした低摂取量でのORと95%CIを推定した。
主な結果は以下のとおり。
・平均追跡期間は 6.9±2.1年だった。
・認知障害の調整後OR(95%CI)は、短時間睡眠群が0.81(0.49~1.35、p=0.423)、長時間睡眠群が1.41(1.05~1.87、p=0.020)だった。
・とくに長時間(8時間超)睡眠者では、認知障害がシスチン(調整後OR:2.17、95%CI:1.15~4.11、p=0.017)、プロリン(調整後OR:1.86、95%CI:1.07~3.23、p=0.027)、セリン(調整後OR:2.21、95%CI:1.14~4.29、p=0.019)の低摂取と有意に関連していた。
著者らは「地域在住の60歳以上の成人において、睡眠時間が長い人は認知機能が低下する可能性が高い」とし、「長時間の睡眠をとる人は、穀物を減らし、豆類、野菜、魚介類、肉、卵、牛乳、乳製品を多く含む食事を取り入れて、シスチン、プロリン、セリンの欠乏に注意することが重要かもしれない」と考察している。
(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Kinoshita K, et al. BMC Geriatr. 2023;23:653.
高齢者への睡眠中のアロマテラピーに睡眠改善効果がありそうって報告が、これはやってみる価値ありそうですねえ。
以下ケアネットさんからコピペです。
睡眠中のアロマセラピー、高齢者の記憶を200%超改善
高齢者が睡眠中にエッセンシャルオイルの香りに曝露することで、記憶力が大幅に改善したという研究結果が報告された。高齢者の認知機能低下は重要な社会問題であり、安価かつ簡便に家庭内で実施可能な対処法が求められていることから、本研究の手法は非常に有用と考えられた。本研究結果は、米国・カリフォルニア大学アーバイン校のCynthia C. Woo氏らによって、Frontiers in Neuroscience誌2023年7月24日号で報告された。
認知機能障害や認知症のない60~85歳の男女43人を対象とした。睡眠時にエッセンシャルオイルの香りに曝露する群(嗅覚刺激群)、微量の匂い物質の香りに曝露する群(対照群)に1対1の割合で無作為に割り付け、6ヵ月間嗅覚刺激を実施した。嗅覚刺激群は、7種類のエッセンシャルオイルを用いて、毎晩1種類ずつ2時間曝露した。対照群は、同様に微量の匂い物質の香りに曝露した。ベースライン時と6ヵ月後において、神経心理学的評価と機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた脳機能の解析を行った。記憶機能は、Rey Auditory Verbal Learning Test(RAVLT)を用いて評価した。また、Wechsler Adult Intelligence Scale 3rd edition(WAIS-III)を用いた知能検査も実施した。
主な結果は以下のとおり。
・6ヵ月後におけるベースライン時からのRAVLTスコア(第5試行)の変化量(標準偏差)は、対照群が-0.73点(1.74)であったのに対し、嗅覚刺激群は0.92点(1.31)であり、嗅覚刺激群は対照群と比較して226%の有意な改善が認められた(p=0.02)。
・知能検査については、両群間に有意差は認められなかった。
・嗅覚刺激群は対照群と比較して、左鉤状束※の平均拡散能(mean diffusivity)が有意に増加した(p=0.02)。
・ベースライン時の14日間の平均睡眠時間と6ヵ月後における14日間の平均睡眠時間を比較した結果、対照群は3分減少したのに対し、嗅覚刺激群は22分増加した。
※ 鉤状束はエピソード記憶、言語、社会的感情処理などの機能を担っていることが示唆されており、加齢やアルツハイマー病によって機能が低下するとされている。(ケアネット 佐藤 亮)
原著論文はこちら
Woo CC, et al. Front Neurosci. 2023;17:1200448.
脂肪肝の名称が偏見を生みやすいと言うことで、太っているとかノンアルコールという表現は使わないように名称を決めたようです。
新たな名称としてNAFLDはMASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)へ、NASHはMASH(metabolic dysfunction-associated steatohepatitis)となっていくようです。以下は現在の分類の図です。
以下ケアネットさんからコピペです。
NAFLD・NASHが名称変更!?新しい名称は…
「非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD:nonalcoholic fatty liver disease、わが国ではナッフルディ、ナッフルドと呼ばれる)と非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:nonalcoholic steatohepatitis 、ナッシュ)が名称変更される」と、先日開催された欧州肝臓学会国際肝臓学会議(EASL-ILC)2023で発表された。以前から欧米ではNAFLDやNASHという用語が患者への偏見になるという声が上がっていたようで、今回、米国・シカゴ大学のMary E. Rinella氏らは論文などの趣意に関する専門家や患者支援者が命名法や定義の変更について支持しているか否かを調査した。その結果、改名に際し“metabolic”(代謝性)という用語を含めることが求められ、新たな名称としてNAFLDはMASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)へ、NASHはMASH(metabolic dysfunction-associated steatohepatitis)への変更が望ましいことが明らかになった。Journal of Hepatology誌オンライン版2023年6月24日号掲載の報告。
調査は肝臓病に関する大きな3団体が主導し修正Delphi法を用いて行われ、命名プロセスとは関係のない専門家からなる独立委員会がこの頭字語とその診断基準に関する最終勧告を作成した。
主な結果は以下のとおり。
・本研究では56ヵ国から236人が参加し、4つのオンライン調査と2つのハイブリッド会議にて調査が行われた。
・オンライン調査の回答率は、それぞれ87%、83%、83%、78%で、回答者の74%は現在の命名法には名称変更を検討するに足るだけの多くの欠点があると感じていた。
・「ノンアルコール」「太っている」という言葉は、各回答者の6割超が“非難されている”と感じていた。
・Steatotic liver disease(SLD)は、脂肪肝のさまざまな病因を包含する包括的な用語として選択された。また、steatohepatitisという用語は、保持すべき重要な病態生理学的な概念であると判断された。
・NAFLDに代わる名前として選ばれたのは、代謝機能不全に関連した『metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease:MASLD』だった。
・その際、5つの心臓代謝危険因子のうち1つ以上を含むように定義変更することで合意が得られた。
・代謝異常がなく原因不明の患者は成因不明SLDとみなすこととなった。純粋なMASLD以外で1週間あたりのアルコール摂取量が多い(女性:140~350g/週、男性:210~420g/週)場合は『MetALD』(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)と呼ぶよう、新たなカテゴリーが新設された。
研究者らは「新しい命名法と診断基準は広く支持され、偏見を与えるものではなく、認識と患者の識別を向上させることが可能だ」としている。
医療におけるスティグマと言えば、昨年には日本糖尿病協会が「糖尿病」の名称変更を検討する方針を示し波紋を呼んだ。当時、ケアネットが会員医師に対して名称変更の賛否についてアンケート調査した結果、6割の医師が反対票を投じた。NASH/NAFLDも糖尿病や循環器領域などの代謝系疾患の合併頻度が高いことから、さまざまな診療科で新たな用語を浸透させる必要があるだろう。この結果を受け、今後の日本での動向が気になるところである。
(ケアネット 土井 舞子)
原著論文はこちら
Rinella ME, et al. J Hepatol. 2023 Jun 20. [Epub ahead of print]
ケアネットに、NASHに有効かもしれないという論文の記事が、線維化や脂肪化も改善する可能性があると、有害事象はありますが、2週に1回の薬でこんなに効果があるなら期待したいところですねえ。
写真は名寄の空綺麗でしたー。
以下ケアネットさんからのコピペ
肝線維化やNASH消失にpegozaferminが有効か/NEJM
提供元:ケアネット
公開日:2023/07/18
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療において、線維芽細胞増殖因子(FGF21)アナログpegozaferminはプラセボと比較して、NASHの悪化を伴わない肝線維化の改善効果が優れ、肝線維化の悪化を伴わないNASH消失の達成割合も良好であることが、米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校のRohit Loomba氏らが実施した「ENLIVEN試験」で示された。研究の成果は、NEJM誌オンライン版2023年6月24日号に掲載された。
米国の無作為化プラセボ対照第IIb相試験
ENLIVEN試験は、米国の61施設が参加した二重盲検無作為化プラセボ対照第IIb相試験であり、2021年9月~2022年8月の期間に患者の登録が行われた(米国・89bioの助成を受けた)。
年齢が21~75歳、肝生検でNASHと確定され、肝線維化ステージF2またはF3(中等度または重度)の患者が、pegozafermin 15mg(毎週1回)、同30mg(毎週1回)、同44mg(2週ごとに1回)、2種のプラセボ(毎週1回または2週ごとに1回)を皮下投与する群に無作為に割り付けられた。
主要エンドポイントは2つで、24週時点のNASHの悪化を伴わない肝線維化の改善(ステージ0~4のスケール[ステージが高いほど重症度が高い]で、1ステージ以上の低下)と、24週時点の肝線維化の悪化を伴わないNASHの消失であった。
第III相試験での開発の続行を支持する結果
222例が無作為化され(pegozafermin15mg群21例、同30mg群73例、同44mg群57例、プラセボ群71例)、うち219例が投与を受けた。全体の平均(±SD)年齢は55.6±10.4歳、87例(39%)が男性、208例(94%)が白人で、平均体重は102.2±20.9kg、平均BMI値は36.6±5.9で、147例(66%)が2型糖尿病だった。
24週時にNASHの悪化を伴わずに肝線維化が少なくとも1ステージ改善した患者の割合は、プラセボ群が7%であったのに対し、15mg群は22%(プラセボ群との差:14ポイント、95%信頼区間[CI]:-9~38)と有意な差は認められなかったが、30mg群は26%(19ポイント、5~32、p=0.009)、44mg群は27%(20ポイント、5~35、p=0.008)で、プラセボ群に比べ2つの用量とも有意に優れた。
また、24週時に肝線維化の悪化を伴わないNASH消失を達成した患者の割合は、プラセボ群が2%であったのに対し、15mg群は37%(プラセボ群との差:35ポイント、95%CI:10~59)、30mg群は23%(21ポイント、9~33)、44mg群は26%(24ポイント、10~37)で、プラセボ群に比して3つの用量とも良好だった。
pegozafermin群で最も頻度の高い有害事象は、吐き気(15mg群19%、30mg群32%、44mg群19%)と下痢(24%、19%、14%)であった。重篤な有害事象は、プラセボ群4%、15mg群5%、30mg群4%、44mg群11%で発現し、44mg群の1例(急性膵炎)が担当医によって治療関連と判定された。
著者は、「2週間に1回の投与が可能であれば、患者の利便性と治療へのアドヒアランスが向上する可能性がある。本試験の結果は、より大規模で長期の第III相試験におけるpegozaferminの開発の続行を支持するものであり、用量選択の指針として有益な情報となるであろう」としている。
(医学ライター 菅野 守)
原著論文はこちら
Loomba R, et al. N Engl J Med. 2023 Jun 24. [Epub ahead of print]
道新記事から 以下抜粋です。
#食中毒 が心配になる時期になってきました。注意しながら楽しく過ごしていただければと思います。
食中毒予防へ「細菌3原則」 付けない・増やさない・やっつける 道立衛生研・大野さんに聞く
#日本超音波検査学会 in 大阪
行ってきました。脂肪肝だけでも寿命が短くなりやすくなっていることや、MAFLDの概念が世界では普通になってきていること、血小板が20を切ってきたらまずはNASHは疑って精査勧めていこうとか、線維化の軽い時期にしっかりと生活習慣の改善が望ましいことなど、今肝がん検診や肝臓クリニック札幌で患者さんたちへ取り組んでいることの先見性が確認出来て嬉しかったです。腹部超音波装置で線維化や脂肪化の測定方法が複数の企業の装置で実際にやっていることを提示してくれていてそれぞれのコツがわかりやすく紹介されていました。
さらに膵臓がんを腹部エコーでいかに見つけていくかなど、実際にエコーの機械を操作しつつ勉強出来る学会でした。検査技師さん向けの学会なのですがとても刺激になりました。これは技師さん達大変だわあがんばってるわあって頼もしく思いました。肝がん検診でもお世話になってる腹部エコーの業者さんたちも展示コーナーでがんばっていましたし。本当に患者さんのためにどう取り組むといいかが議論されていて面白かったです。
以下発表を聞きながらのメモの一部です。
小膵がんをみつける
膵癌が4位肝がんが5位になっている
熟練度に依存する 膵全体の描出
20mm以下の画像所見は 腫瘤像は67% 膵管拡張がCTなどより検出度が低い
間接所見の拾い上げから
膵管狭窄は高周波を使うとみつけやすい、低エコー領域を伴うと注意
上皮内癌は脂肪置換が4割超えるCTで
高危険度ぐんの設定囲い込み
膵がんの家系6.79倍、糖尿病、1年未満の発症は1.94倍 IPMNや主膵管拡張や膵嚢胞
膵管拡張3mm以上 膵嚢胞5mm
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