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インターフェロンベータ製剤とリバビリンの併用が可能に2009年10月16日

2009年10月26日 | C型肝炎ウイルスの治療
2009年10月16日より東レ株式会社 第一三共株式会社 東レ・メディカル株式会社
天然型インターフェロン ベータ製剤 フエロンR の 「C型慢性肝炎に対するリバビリンとの併用」の効能追加について
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:榊原 定征、以下「東レ」)はこのたび、 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、社長:庄田 隆、以下「第一三共」)と共同 開発し販売している天然型インターフェロン ベータ製剤フエロンR(製品名: 「フエロンR注射用100万・注射用300万・注射用600万」)* について、「リバビリ ンとの併用によるC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善」を新たな効能・効果と して国内で承認を取得しましたのでお知らせします。これにより、フエロンR はイン ターフェロン ベータ製剤としては初めて、リバビリンとの併用が可能になりました。 なお、本効能に対する使用は本日より可能となります。

ということで、いよいよベータ型のインターフェロンがリバビリンの併用療法可能となります。
この製剤の利点としては、うつや脱毛と言った副作用が少ないことが知られているので、女性の方に特に喜ばれるのではないかと思われます。間質性肺炎の合併症もアルファ製剤より少ないことが予想され、従来のアルファ型のインターフェロンでの副作用で悩んでいた方には朗報となるかもしれません。
ペグインターフェロンと較べると、従来のインターフェロン療法のように毎日から週三回の注射が必要となるため通院回数が増えることに難点はありますが、患者さんの状況に会わせた治療が広がっていくことは望ましいことだと思います。
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