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新しいC型肝炎の治療 熊田先生の話 すごかったです インターフェロンなしでの治療

2010年11月07日 | 医療講演やイベント
医師向けの講演会で、虎の門の熊田先生が中心となっている新しい治療の検討が聞けました。

最初、NS3阻害薬だけでどこまでウイルスが消せるかをしてみたそうで、その時は1例だけ消えたそうです。飲み薬だけで消えたのは世界初のようなことを言っていました。耐性ウイルスがでるんだけど、1例だけでずに陰性化した。そのウイルスを調べたら、3%くらいのウイルスの割合だったそうです。すごい発見ですよね。
飲み薬だけで治った人が見つかったことだけでもすごい。

そして、そのあとNS3阻害薬とNS5A阻害薬を合わせて、現在検討しているということで、今のところ1例がすでにウイルスが消えきって、あとも引き続きウイルスが消えているそうです。24週投与後に陰性化が持続することになれば、本格的に治験として治療法としていける可能性があるだろうと言うことでした。
30%がウイルス消えるなんて事になったらいいと思うと言っていました。
IL28などを考える必要なく、とても早期に血中のウイルスが消えていく。あとは、それが維持できてるかの確認と、それでも、ここまでの話になってきたことは熊田先生たちの執念だなあと感動しました。

海外での2剤併用の検討では耐性ウイルスがでてくるんだけど、NS5B阻害薬を使っているためで、この差が、今回の効果を生んでいるんではないかと。

とにかくすごい話でした。インターフェロンなくできる治療としてきっと確立していく時代が来るんだろうなあと実感できた講演でした。

その他、テラプレビルがでるまで、ペグイントロンとレベトールの少量投与でつなぐという方法も患者さんの状態に応じて検討してると、やれることはすべてやってるんだなあと思いました。(保険の縛りがあるのでなかなかいつも出来るわけではなさそう。。。)