ばんばんさんが書いている
あかるい肝炎生活のブログから
一番効くだろうと予想されていた組み合わせが実現しています。早く日本でもお願いって感じです。
写真は新発寒ファミリークリニックのくるみ沢山なってるー。
以下引用 ちょっと直してるところあります。
欧州委員会は、慢性C型肝炎感染の治療のための複数の遺伝子型間でのブリストル•マイヤーズスクイブのダクルインザ(Daklinza(daclatasvir))を承認
公開日: 2014/08/29 : ニュース, 新薬情報 asunaprevir, daclatasvir, Daklinza, Sovaldi, Sunvepra, アスナプレビル, ソバルディ, ソフォスブビル, ダクルインザ, ダグラタスビル, ブリストルマイヤーズ
ちょっとビックりするニュースリリースがブリストル・マイヤー社(BMS社)発表されたので紹介します。
European Commission Approves Bristol-Myers Squibb’s Daklinza (daclatasvir) Across Multiple Genotypes for the Treatment of Chronic Hepatitis C Infection | BMS Newsroom
すげ~
ダグラタスビル(日本で商品名ダクルインザ)+ソフォスブビル
超訳的には
”日本でも既に申請が終了しているダクルインザ(Daklinza)(一般名:ダグラタスビル(daclatasvir))と、ギリアドサイエンス社のソフォスブビル(sofosbuvir)の組み合わせで最大100%の治癒率が得られたからEUで販売承認されましたよ。”
てなニュースリリースでした。
通常いろいろな大人の問題から、異なる製薬会社のお薬では認可されることは少ないですが、
今回はいろいろな障壁をくぐり抜けて認可になったようです。
米国の初期の治験の前段階の臨床試験では、このダクルインザとソフォスブビルの組み合わせで行なわれたのは知っていましたが、この後いろいろな治験が行なわれていたのですね。
主治医が、ダグラタスビルとソフォスブビルの組み合わせができたらいんだけどなんて冗談で口にしていましたが、その組み合わせが実現されるようです。
日本では、もうすぐ薬価が発表され、ダクルインザ+スンベプラ(Sunvepra)(一般名:アスナプレビル(asunaprevir))の組み合わせで、インターフェロンフリー(インターフェロンを使わない)飲み薬だけの治療が世界初で始まりますね。
ニュースリリースを読むと、”米国食品医薬品局(FDA)による審査中である”とあるので米国でも認可になるのかもしれません。
ソフォスブビルは、日本では2014年秋に認可申請(予定)になりますが、米国、EU およびカナダではすでに承認されており、商品名ソバルディ「Sovaldi」の名前で発売されています。
治癒率は最大100%
治癒率の結果は以下の通りです。
ダクルインザ+ソフォスブビル(12週間)
・ジェノタイプ1型、初回治療例 99%
・ジェノタイプ1型、前回テラプレビル、ボセプレビルで治らなかった 100%
・ジェノタイプ2型 96%
・ジェノタイプ3型 89%
母集団(数)が分りませんが、ジェノタイプ1型ではほぼ治るといってもいいでしょう。いままで治りやすいと云われていたジェノタイプ2型の患者さんで少し落ちて96%と好成績を収めています。
気になる副作用は?
インターフェロンフリーなだけあって、やはりこれも好成績を収めています。
有害事象の中止率がは低い(<1%)となっています。また、重篤な有害事象の割合が4.7%で、最も一般的な有害事象は、疲労、頭痛、吐き気であった。
日本ので行なわれたフェーズ3治験(ソフォスブビル+レジパスビル)でも有害事例いつくか有りましたが、吐き気や頭痛などはなく、これはダクルインザの併用によるものなのかもしれません。それにしても、中止率が1%とはいままでの治療と比較すると比べものにならないぐらい、副作用が低い薬といえると思います。
まとめ
いままで、複数社の製薬会社を跨がって認可された例はとても少ないと思います。それだけギリアドサイエンス社のソフォスブビルの効き目が凄いのだと個人的には思います。
このような形で、患者にとってメリット(治癒率が高い、副作用が少ない)のあるお薬の組み合わせが使えるようになるといい思います。
早く来い来い、第2世代のDAAs(Direct-acting Antiviral Agents:直接作用型抗ウイルス剤)
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