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学んで治そう B型肝炎の抗原が陽性 肝臓専門医 一度受診を
相談者 71歳、女性
30年前に献血でHB抗原が陽性と知りました。最近では2010年と、2015年に検査し、
やはり陽性でした。
体の異常は今のところなく、何年かおきに血液検査を受けるようにとの指導を受けています。
現在、血圧高圧剤を服用中で、それ以外の薬の服用はありません。何らかの大きな病気になった場合、治療の時、HB抗原陽性が差し障らないのでしょうか。
回答
相談者のHB抗原と言うのは時期的にたぶん、HBs抗原のことだと思われます。HBs抗原とはB型肝炎ウイルスの外側のタンパク質で、これがあると言うことはB型肝炎ウイルスに感染していることを示します。
B型肝炎の一般的な感染時期については、ほとんどが幼少期のことが多く、感染ルートは母親や集団予防接種などによるとされます。また、成人になってからの感染の可能性は、血液や体液を介しての感染(注射器や医療行為、性的接触など)ということになります。
今後の過ごし方については、肝炎は進行していても症状がほとんどなく気付かない場合もあるため、肝臓専門医を一度受診して下さい。そしてB型肝炎のウイルス量や治癒に向かっているかどうか、腹部エコーなどで肝がんなどの発生が無いことなどの確認を受ける事をお勧めします。ウイルス量が少ない場合でも半年に1回の受診を勧めるようになってきています。
また、高齢でなくとも、免疫を抑えるような治療(一部のリウマチ治療薬や抗がん剤など)の際にB型肝炎ウイルスが活動し始めるときがあるため、病院にかかる際にはB型肝炎ウイルスへの感染について伝えるようにして下さい。薬を使う際に安心して使えるよう配慮してくれます。高血圧の薬は、特に問題とならないことが多いです。
日常生活では、傷には注意して血液がついたものは他の人に触れることのないように注意して下さい。その他は普通に生活して構いません。現在は、自然経過で治ってきている方もでてきていますので、状態を確認できるよう定期的な受診をするようにしていきましょう。
相談に回答する機会を与えてくれてありがとうございます。