ポジティブの教科書の著者武田双雲さんの書いている、怒らない子育てを読んでいてこれあるなあって思ったところ引用してみました。頑張らなきゃって思って来たなあと。この本も読んでいて楽しくなる感じで私は読みやすいですー。
僕らの世代は「頑張らなきゃいけない病」
好きなことをしているだけではダメ。
頑張れない子はみんなに置いていかれちゃう。
僕らの世代は、そんな得体の知れない恐怖感に包まれています。
僕はそれを、「頑張らなきゃいけない病」と名付けます。
「子育て、これで大丈夫かな」と不安になって、子育て本を手に取ってみると、素晴らしい子育てのお手本が書いてある。僕も、一人目のときは、いろいろな子育て本を読みました。いいことがいっぱい書いてありました。
そりゃあ、こんなふうにできればいいなとは思うけれど、実際には最初からパーフェクトには出来ません。
最高のお手本、正論を読みながら、「それに比べてわたしは、どうしてちゃんと子育てが出来ないんだろう」って、読めば読むほど落ち込んでしまう。
「頑張らなきゃいけない病」にかかっていると、いろんなことを我慢して、正解を目指して頑張ります。その結果、こんな気持ちがわいてくる。
「子供のときからもっと頑張っていれば、こんなことにはならなかったのかも。だから、わが子は今のうちから頑張ってきちんと育てなくちゃ」
「私がこんなに頑張っているのだから、あなたももっと頑張って」
どちらにしても、子どもに頑張って欲しくなる。正解を求めてしまう。
小さい頃からずっと、不安に包まれて生きてきた「頑張らなきゃいけない病」世代。その目の前にいる子供たちは、そんな価値観を平気でひっくり返す、いわば、これまで見たことの内性物です。
一生懸命努力して、きちんと頑張ってきたそのことを、一瞬でことごとく覆す。
これまでに培ってきた価値観も、がらがらと崩れ落ちてしまいます。
しかも、本人は、悪いことをしているなんて思ってもいない。やっちゃいけないとされていることをズカズカとやってのける。ついさっき、優しく「気を付けてね」と注意したばかりなのに・・・・。
そりゃあ、怒りたくもなります。泣きたくもなるでしょう。
ましてや、その「命」を無事に守って、他の人に迷惑をかけないように見守る責任もある。「どうぞご自由に」と手放すことは出来ない。
これは、新入社員を教育するよりも難しい。仕事の方がよっぽど楽です。言葉は通じない、マナーも何にも知らないのにゼロから教えていかなきゃいけない。順風満帆に、理想通りに上手くいく子育てなんてひとつもない。
そんなわが子に頑張ってもらうためには、にこにこしてばっかりではいけないような気がしてしまう。今、怒らなきゃ、この子は将来ダメになっちゃうんじゃないかって、そんな不安がむずむずと動き出してしまうのです。