肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

元気になりたきゃ、お尻をしめなさい 船瀬俊介著

2018年01月21日 | 健康になるために 生き方について
 
 
船瀬さんの本が出ました1300円税別。今度はお尻をしめることをきっかけに健康づくり、瞑想なども取り入れる感覚のやり方はここまでできれば確実に効果出るって感じです。
しかし、単純にお尻をしめることするだけでも変化が出るはず。何でもちょっとでも意識して取り組むって凄いことだと最近特に実感しています。先ずはお尻をキュってしめるだけでもやってみませんか?

クリニックでは、船瀬さんの本が何種類も置いてあるので、自分でできそうなこと一つでも二つでもやってみましょうー。
船瀬さんのすすめているセルフヒーリングのチラシも是非読んでみてください。
 

札幌肝疾患フォーラム B型肝炎からの卒業への道のり 八橋先生ら講演 握力修正

2018年01月21日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
聞きながらのメモなので、聞き間違い誤字脱字もあり得ることを御了承下さい。

札幌肝疾患フォーラム
当科におけるB型肝炎核酸アナログ投与の現状
阿久津先生

1998年からの310例のまとめ
ラミブジンからエンテカに切り替わったり、併用が増えていた。

ラミブジン8.5年が最長観察例だった

再活性化予防が13% 最近は4割となってきたデノホが7%くらいいた。

発癌は慢性肝炎は6年くらいでプラトーになった。

キャリアの予防投与が増えてきている。

抗がん剤治療の患者の4%がs抗原陽性だった 4年分の1100例くらいで検討

測定していない場合はアラートがあがるようにしてる。電カルのシステム取りこぼしを無くすために

c抗体かs抗体陽性の67例 s抗体陰性でc抗体陽性34例、s抗体陽性でc抗体陰性は33例だった

とるなら両方とった方がいいと思われたとs抗体とc抗体

○B型肝炎からの卒業への道のり
国立病院機構 長崎医療センター 八橋 弘

B型肝炎は団塊の世代が主役
B型肝炎からの発癌を予測する
B型肝炎からの卒業ーHBsAg抗原の消失
B型肝炎の再活性化
握力測定のすすめ

最後の方でs抗原を消してあげないと患者さんは解放されないという手記を紹介。

2521万人のレセプト情報から型B型に関連する 医療費の解析をした

患者数
 C型47万と7万人減ってる 肝ガン8万人非代償期3万人
 B型は17万人増えてる 肝ガン22000人

北海道は、
C型2万から1.7万にへった
B型は1.2万から1.5万に増えてる 北海道のB型の多い傾向は全国的にも有名

C型は
人口10万人当たりは 佐賀、和歌山広島 一番少ないのは沖縄 北海道は35位
B型は、鳥取一番多く 北海道が2位

九州では20年かんではNBNCが2割いる
NBNCは実数でも増えている。

肝ガンの年代も高齢化してきている。50代から60代へとあがってる

出生年代でわけると1946年から1950年から1955年 垂直+予防接種などの世代が多い
70歳前後が主役 C型は80歳前後になってきた

症例
26才男性 でウイルス量がおおく、F2A1と中等度 AFPも高かった。若いので様子みましょうとしてた
AFPは下がってきたので炎症によるものと思ってみていた。
結婚、子ども作り
AFPあがってきたので、画像チェックしたが、なし、33歳核酸アナログ投与開始
エコーで見えずMRIで1cm未満の肝ガン 陽子線で治療できた。S7のIVCのよこ
お母さんも発癌した

台湾の肝がんのリスクを計算してみたゲノタイプCの場合の 若い人は11点
51才の男性お酒あり HBV5.1 スコアリングでは16点
男性で50才以上s抗原陽性でHBVDNA5以上 お酒を毎日 10年発癌率50%以上

B型は、M2BPGiはC型の半分くらいでみる B型では0.8から発癌アップ、1.5を超えると厳しい

年齢とAFP
e抗原が陰性化したら
3ヶ月毎にs抗原とDNAをはかってる。s抗原が減ってくるのを楽しみになってくる

1月の消化器病学会でイラスト作ってる。電子化してる

s抗原については
392例を12年間見たら50例消えてる。
一年間で0.91%消えてる
s抗原が低い人が消えやすい 低い人はどんな人か知りたいところ

s抗原が100くらいになると5年以内に消えて来ていた

エンテカよりもテノホの方が4倍のスピードで下がっている。
数値では少ないけど
s抗原とe抗原を毎週測ってシューブを観察して下がりを診てALTの上昇に惑わされずに診れた

ペグインターフェロンが一番下げる
核酸アナログならテノフォ

10分の1になるのに
20年,13年自然,5年,5年テノフォ この辺うろ覚え

TAFがでてきた 副作用が少ないとして
テノフォからテノゼットに切り替えて腎機能が正常化した患者さんがいた。

B型肝炎のくすりは開発中 C型は来年で新薬の開発は終わる
B型肝炎の開発中 今年から治験がはじまる。来年くらいから話題が豊富になる
カプシド阻害薬 核酸よりも上流で止める
cccDNAを下げる s抗原とコア関連を測定して

○再活性化 劇症肝炎で亡くなった人がいた。リウマチの患者さん
乳がんの患者さんが無くなった症例は裁判になって負けている。

s抗体陽性でも活性化することがある リツキシマブでみつかった
投与後におこる。DNAをチェックして、あがってきた時点で核酸アナログと言われる。
肝炎が起こってしまってからでは遅いことがあるので、事前のスクリーニングとモニタリングが重要

リウマチ医で1% リツキシマブで8% 献血者で0.9%(自然経過でもあり得ることを忘れずに)
固形がんではすくない、血液疾患は多い感じ

s抗原陽性ならもう投与 陰性ならウイルスかs抗原が陽性なら 1〜3ヶ月で測定

登山してる患者さんは長生きしてる感じある
握力のすすめ

メタボ肝ガン
20年で8.5倍になってる。 大腸がんは1.6倍、膵がんは2.1倍 肝ガンが増えてきてる。

45才でHBc抗体陰性でも 太ってもいないのに。。。
サルコペニア 筋肉の減少 筋力の低下
ICDに病名が入った 来年の国試に入る。内科学会は今年テーマにしてる

肝疾患の基準
握力男性26k 女性18kを未満 筋肉量をCTで測る
握力と挿管してる 日本消化器病学会誌に論文
男性は60すぎると低下のスピードあがる

握力と生命予後
松 


心筋梗塞のリスク、脳血管倍くらい違う 血圧よりも握力の方がいいと報告あり

握力増やすと予後延長する

男性ホルモンを治療として使えるか検討してる 握力もアップした 生命予後はまだ不明

ラシックスからサムスカに変えた83才女性 握力アップ 全身状態の改善にともなっている

B型C型肝炎患者さんの特徴
感染症
慢性疾患
肝硬変肝がんになる可能性
治癒させることが可能でも困難
治療に時間と経費がかかる

B型肝炎患者さんの手記の紹介 偏見や差別 偏見がなくてもあるのではないかという不安、子どもに感染して先立たれたなどしんどい心境が綴られていました。私も患者さんとのやりとりや患者会や意見陳述などで何度も何度もしんどい思いをしていることを聞いてきているので今の活動がしたいことになっているんだなあ。と、実感しています。聞いていてしんどくなって退室したスタッフもいました。

今回も勉強になりました。
s抗原が陰性化するこれが今の目指す段階になっている。そして、脂肪肝の発癌を念頭に検診で見つけていくことは待ったなしになってきている感じがします。採血で見つからない脂肪肝はエコーで見つけるのが現実的な気がします。これからも1人でも多くの人が安心して過ごせる世の中を目指していきたいです。