肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

C型肝炎疾患啓発キャンペーン動画「Cスルーやめよう」医師の解説篇 ー C型肝炎は放っておかないで、お医者さんにご相談ください ー

2021年04月01日 | 肝炎救済に関連して
TVCM「Cスルーやめよう」が放映されます。
北海道での放送期間は4月11日(日)~4月24日(土)とのこと
一人でも多くの方が肝炎ウイルス検査を受けて、治療につながってくれたらと思います。
治療は患者さんたちが署名活動で実現させた肝炎対策基本法で助成制度を使って負担軽減がされています。

C型肝炎疾患啓発キャンペーン動画「Cスルーやめよう」医師の解説篇
ー C型肝炎は放っておかないで、お医者さんにご相談ください ー


 
 上は写真ですクリックするとC型肝炎サポートネットのホームページにリンクしています。

肝臓がんの原因の多くはC型肝炎ウイルスです。症状がなくても、ウイルスを排除しないと肝臓がんになる可能性があります。C型肝炎ウイルスは飲み薬だけで、治療できる時代です。C型肝炎は放っておかないで、お医者さんにご相談ください。 アッヴィは「C スルーやめよう!」を合言葉に、C 型肝炎のない社会の実現を目指して取り組んでいます。 C型肝炎検査、治療などについては「C型肝炎サポートネット」をご覧ください。
http://cgatakanen-support.net/​

#C型肝炎​#お医者さんに相談​#検診

新型コロナウイルスワクチンの副反応の報告 日本国内分(2021.3.26)でました ケアネットさんから

2021年04月01日 | 学会研究会報告新聞記事など
日本国内での新型コロナウイルスワクチンの副反応の報告がでていました。
2回目の方が多いというのはすでに言われていたので、具体的に日本だとどうなるかが分かってきたと思います。

写真をクリックすると厚労省の資料にリンクしています。

以下ケアネットさんから------------------
ワクチン接種2回目で多い副反応疑い、主な症状と発症時期は?/厚労省
提供元:ケアネット 公開日:2021/04/01
 厚生労働省は3月26日、医療機関や製造販売業者からの副反応疑い報告状況、国内アナフィラキシー発生状況などについての検討会*を開催し、「新型コロナワクチン投与開始初期の重点的調査(コホート調査)」の中間報告などを行った。それによるとファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを接種した場合、発熱、倦怠感、頭痛などの副反応が2回目に多くみられた。また、いずれの症状も接種当日~翌日に出現している場合が多かった。
 報告によると、発熱の場合“1回目接種後の発熱(37.5℃以上)は3.3%であったのに対し、2回目は35.6%と高率だった。発熱する場合は翌日が多く、接種3日目には解熱した”とあり、また接種部位の疼痛は“1回目、2回目いずれでも90%超で、接種翌日が最も頻度が高く、接種3日後には軽快した”という。
調査概要の詳細
 この調査は伊藤 澄信氏(順天堂大学医学部臨床研究・治験センター)らによるワクチン接種者を対象とした前向き観察研究で、治験と同様の方法で1~2万人の安全性情報を収集し、厚労省の専門家会議を通じて国民に安全性情報を発信することを目的としている。
 2月14日に特例承認となったファイザー製の新型コロナワクチン「コミナティ筋注」を2月17日から先行接種対象者に接種開始。2月25日に被接種者登録が終了、1万9,808例が1回目を接種しコホート調査に登録され、2回目接種者は1万7,579例だった。接種者の職種は医師17%、看護師47%、その他医療従事者36%(薬剤師・臨床検査技師・放射線技師は各3%、理学療法士2%ほか)。年代は20代:21%、30代:24%、40代:25%、50代:21%、60代以上:8.7%で、男性34%、女性66%だった。治療中疾患は高血圧が最も多く、次いで脂質異常症、糖尿病、気管支喘息の順に多かった。
 症状の出現について、接種後8日目以降に回収した1回目接種1万9,035例(全体の96.1%) および2回目接種3,933例の健康観察日誌から調べた結果、1回目に比べると2回目接種では接種翌日に頭痛(約40%)、全身倦怠感(約60%)を自覚した。また、接種部位の疼痛については1回目、2回目ともに接種翌日時点で約90%の接種者が記録しており、これは2009年のH1N1pdmインフルエンザワクチンNHO 2万人調査での疼痛出現の割合(43.8%)と比較しても、頻度が明らかに高いことが示された。

 主な症状と発症率は以下のとおり(1回目/2回目)。
発熱(37.5℃以上):3.3%/35.6%
発熱(38℃以上):0.9%/19.1%
接種部位反応:92.9%/93.0%
発赤:13.9%/16.0%
疼痛:92.3%/91.9%
腫脹:12.5%/16.9%
硬結:10.6%/9.9%
熱感:12.8%/16.6%
かゆみ:7.9%/10.4%
倦怠感:23.2%/67.3%
頭痛:21.2%/49.0%
*:第54回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、第14回薬事食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会合同開催
(ケアネット 土井 舞子)
参考文献・参考サイトはこちら
厚生労働省:第54回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和2年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料
資料2:新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査)-健康観察日誌集計の中間報告(2)
資料1-5:国内でのアナフィラキシーの発生状況について

ALPとLDの測定法が変わります(厚労省)2020年 04月 01日

2021年04月01日 | 学会研究会報告新聞記事など
ALPとLDの測定法が変わります(厚労省)2020年 04月 01日
ALPの基準値は2021.3.31以前の約3分の1に変更となります。
2020年4月1日より、測定法が変更となり、ALPの基準値はいままでの約3分の1になります。ALPは肝臓や胆道系の状態を調べる血液検査です。

ALP(成人男女)基準値:106~322 U/L → 38~113 U/L

厚労省「アルカリホスファターゼ(ALP)および乳酸脱水素酵素(LD)の測定法の変更に係る対応」に関する文書は以下になります。

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000473505.pdf
測定法の変更内容:
現行測定法:JSCC法(日本臨床化学会) → 新測定法:IFCC法(国際臨床化学連合)
海外との測定値と互換性を持つことで、検査のグローバル化が進んでいきます。
なお、LDの測定方法も同時期に変更となりますが、ALPとは異なり測定値はほとんど変わりません。

こういった、測定基準値の変更は数年に一度、実施されることがあります。
基準値の変更により、健康診断の結果も変わってくるので注意が必要となります。
これまでは、基準値内であった項目も、変更により基準値外となることもありえますので主治医の説明にそって過ごしてください。