肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

病気の受診や検査は不要不急ではありません、必要で後回しにすべきことではありません

2021年04月19日 | 水色の木もれ陽 肝臓クリニック札幌
 
2021年4月15日、札幌への不要不急の往来の自粛がでました。くれぐれも、治療や検査が不要不急で自粛できる最優先と考えることのないようお願いします。きちんと通院検査していくこといろんな病気にとっては重要なことです。感染対策をしっかりとりながら通院検査を実施するよう、いろんな人との調整協力をお願いできれば幸いです。
慢性疾患において通院や治療検査も不要なものは少ないです。通院期間を延ばすことの危険性を忘れずに、感染対策をとりながら検査や治療を継続できるよう皆さんの協力が得られますように。
肝臓病は見た目はとても元気なので病院に行く必要ないとまで言われることがあります。しっかりと定期的にチェックをしてよりいい状態を保つことが新型コロナウイルスへの対策になります。くれぐれもまわりの方々が誤解無いよう話せるようにしていただければ幸いです。
ーーーーーーーーーーー以下スライド文章ーーーーーーーーーーーーーーーーー
慢性疾患の通院、治療、検査は、不要不急の往来には該当しません
受診を後回しにできるもの、薬を長期化して出すなどの検討が可能な場合はありますが、予定している検査ががんのチェックをかねている場合は延期することは危険です。特に気をつけて下さい。肝臓病であれば、腹部エコーやCT検査は肝がんのチェックを行っています。延期することのないよう、感染対策をとりながらの通院が可能であれば受診できるようにしていきましょう。それでも無理な場合は延期の検討を相談して行きましょう。 2021年4月19日(月) 肝臓クリニック札幌 院長 川西 輝明