脂肪肝についてのスライドです。
脂肪肝ってなんだろう。肝臓に脂肪がついた状態というと、なんだかわかったような気がしますが、皮下脂肪のように肝臓を取り囲むような脂肪の付き方ではありません。肝臓の細胞のなかに脂肪が蓄積して、全体に脂肪分の多くなった肝臓の状態を言います。フォアグラはガチョウやカモの脂肪肝を食べているのです。
脂肪肝は、食べすぎ、運動不足、肥満、アルコールなど体に栄養が多い状態になりやすいと言われます。その他薬の副作用などでもなることがあったり、ほかの肝臓病のなり始めだったりします。しかし、経過を見て普通の脂肪肝と診断できるものは、生活習慣病の一因となる生活習慣を持っている方に起こりやすく、食事療法や運動の改善を試みて、糖尿病や高血圧などのメタボリックシンドロームに移行しないよう努力する必要があります。
症状はほとんど無く、健診などで肝機能障害やエコー検査で指摘されることで見つかることが多いです。
健診などで脂肪肝といわれたら、まず食べすぎ、アルコールを休み、体重が減るように努力してみてください。ここで大切なのは偏った食生活はかえって脂肪がつきやすくなることがあるので要注意です。バランスよく減らすようにしてください。そして、肝機能の状態やほかの病気が隠れていないかを受診してチェックしてもらいましょう。
脂肪肝自体は肝不全になるような病態ではなく、肝癌の発生もほとんどありません。あとで出てくるナッシュといわれる脂肪肝炎はそうではないので注意が必要です。肝炎が疑われる場合は、腹腔鏡検査や肝生検が必要となる場合があります。