肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

02 B型肝炎ウイルス量の新しい測定法 測定値の意味

2008年06月14日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法

スライドは、タックマンHBVの測定法による、判定の考え方を示しています。1.8未満でも、検出されるという判定があり、量はわからないけどウイルスはいるようだという意味にとれるということです。
最小で70コピーIU/mlという、1mlに70このウイルスがいるくらいまで測れるということ。厳密には一寸違う意味かも知れないけど。

01 B型肝炎ウイルスの測定法がバージョンアップしました

2008年06月14日 | B型肝炎とC型肝炎ウイルスの測定法

コバス TaqMan HBV(タックマンHBV)という呼び方です。
パンフレットが来たので、載せておきます。
これは、これまで用いられてきた、いろんな測定法の、限界を示しています。少ない量の限界と多い量の限界。
少ない方は、ウイルスがかぎりなく少なくなっていることを示し、肝炎ウイルスが減少していることを示します。多い方はたくさんのウイルスが血中に居るということになります。

抗ウイルス療法をしていく上でできるだけ少ないウイルス量になることが治癒への過程を示してくれると思われ、できるだけ減っている量がわかることが望ましい。

遠軽肝がん検診はじまりました げんき21にて 21名受診

2008年06月14日 | 肝がん検診

今日は20名の予約の肝がん検診です。げんき21という保健センター的な施設を借りておこないました。
現地の事務、保健師、看護師、北見から検査技師2名、札幌から事務、看護師、検査技師2名、医師、友の会から2名とスタッフが非常にたくさんいてくれて、大助かりでした。
遠軽の友の会の方々が来てくれて、前会長から、肝がん検診の火を消してはいけないと、新たに役員が選出され、会員も4名から10名に増えて再度活動を再開したと報告してくれました。
以前の肝がん検診では、友の会の方々に会場とり広報から予約まで現地の方々と準備をしてもらっていましたが、現在は肝がん検診団の方で、おおかたの準備ができるようになり負担も減ったことで、友の会の方々が会の活動に専念できると言う形になっているかと思います。

最終的に一人飛び入り参加した方がいて21名の受診でした。C型肝炎5名、B型肝炎7名と濃い検診でした。インターフェロン療法を検討した方がいい方もいたので、地元の医療機関へ紹介状を書いてお渡ししました。

ウイルス性肝炎はほとんどが医原病と言えることがだんだんとわかってきています。国の政策によって予防しきれなかったこと国民の病気と言われるまでに感染した人たちがいることから、医療費の助成は当然必要なことと言われるところです。
いま、患者さんや家族みんなが何かしらできることをして、安心して過ごせる世の中を実現していくことは、とても、大切です。それによって、他の病気の方々も救われる方法がきっと見えてきます。

写真は今日の医療スタッフです。

肝炎肝癌についての相談 再掲載 カウンター

2008年06月14日 | 肝臓センター
現在、私の方も相談にのれます。返事が遅くなることがありますこと、お許しください。メッセージやコメント欄を使用して、相談していただければと思います。
肝がん検診団の相談コーナー
もしくは、このブログ(肝臓病と共に生きる方を応援します)の記事のコメントのところへ相談内容を載せてくれると公開していいものは公開しますし、個人情報が載っているものは公開せずに相談にのることも可能です。メルアドを記載していただければと思います。電話での対応は時間的に難しいのでできるだけ、メールで対応していきたいと思います。

また、公開すると同じような悩みの方の解決にもなるので、公開してもよろしい場合は、その旨記載していただけると有り難いです。

私も参加しているブログのMELITの掲示版 では、慶応の肝臓専門の加藤先生も質問に答えてくれますので、活用してみてください。


カウンター

北海道肝炎友の会はまなす会 川上会長 記事でました

2008年06月13日 | 患者会

いつも、肝がん検診団を応援してくれている方で、全国の患者会との連絡も取っているという、活発な方です。こういう方と一緒に、いろんな活動を通して一人でも多くの患者さんの悩みが、解決されることを願ってやみません。みんなができることをすこしずつやるだけで問題は解決していける。そんな流れが実現すると信じています。

ほうれん草

2008年06月09日 | 花、植物、風景

庭の畑にまいたほうれん草が、だんだんと芽を出してきています。
最初、雑草かと思いましたが。他に生えてこないので、あ、ほうれん草だと気づきました。
ふー、やっぱり地面の外は気持ちいいねえ。そんな会話が聞こえてきそうです。

第44回日本肝臓学会総会 2日目

2008年06月06日 | 肝臓センター
今日は午前中に聞きたい発表が重なっていて、残念でしたが、聞けた内容は、知りたい内容が多かったです。
医学的に難しい内容が多いので、効果があると報告されていたことが、有るんだなあと思っていただければいいくらいに考えてよんでくれればと思います。

ペグインターフェロンとリバビリンの長期投与72週と96週の比較
12週以上で消えた人は、48週以降リバビリンを200に減量して、72とIFNも半量にし96週までで検討。
120例で検討中止が25例(48週満たず)、48週で15%くらいが陽性のまま
96週にしたら 89%SVRとなってるうち24から48で陰性化した人も1例SVRとなっている。
延長した人には中止した人はいなかった、減らすことで副作用が楽になっていた。
ISDRは予測因子になっている。Core70が変異してると効果が落ちてる。91の方はあまり関係ないと。

ペガシスの少量隔週投与無効例へのリバビリン追加
ALTが正常化しないもしくは、ウイルスが陰性化しないばあい200mgを12週以上追加した21例
12週で効果でなかったら400に増量した。
増量するとさらにALTが低下する。1例は陰性化したが、他はウイルスは減らなかった。
治療中止2割 甲状腺機能低下、皮疹、 2例はHCCで中止

自然経過からB型肝炎治療の介入のタイミングってことで分析
この分析では、治癒をe抗体陽性と5LGE未満を臨床的治癒と判定している。
e抗原陽性では35才以上で自然治癒率が下がるので介入はここからと
20才未満は年率4%で治癒、35までは年率3%で治癒。35以降は1%台になることから述べている。

おもしろいと思ったのが
C型肝炎ウイルス複製を抑制する食品の分析というのがありました。
ブルーベリーの葉、里芋の皮のアルコール抽出液にウイルス複製抑制効果をみとめたとこれは実験系の話で人での使用ではありません。
Steviosideの可能性、ステビアの葉から低カロリー甘味料のこと。これも実験系の話で、人での分析ではないけど。

糖尿病合併肝疾患のこむら返りにエパルレスタット(キネダック)の有用性が報告されていました。

道後温泉 カラクリ時計

2008年06月06日 | 花、植物、風景

カラクリ時計と聞いていたので、文字盤とか扉が開いて、人形が動くんだと思ってみていたら。縦に伸びるとわかり、びっくりしました。土台までうくとは思っていなかったので、びっくりでした。道後温泉の案内放送も入るので5分くらい動いていました。すごいですね。是非、来たら動いているところを見てほしいと思いました。

写真は、左が動く前、右が動き出して一番開いたところです。高さが倍くらいになっているのがわかるかと思います。