肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

肝臓教室 食生活について 2009.3.11

2009年03月11日 | 肝臓教室

食生活についての勉強会をしました。今回栄養士さんが担当してくれて、私がするのとまた違った話が聞けて良かったと思います。プロの話なのでちょっと厳しめだったりすることもありますが、医者のアバウトさとのバランスが絶妙かと思います。楽しく食事をすることを忘れないで、色々話をしてくれる栄養士さんたちです。食事については是非相談してください。

肝臓医療講演 肝炎と訴訟の状況 2009年3月15日日

2009年03月11日 | 肝炎救済に関連して

以下の内容で、肝炎と訴訟の状況についての医療講演を行います。
ポスターの日付が間違っていたので修正しました。

平成21年3月15日日曜日 午後1時から4時
【医療講演】午後1:00~午後2:00
きっとかなう夢のために
肝がんの不安が無くなる世の中を目指して
○ウイルス性肝炎を取り巻く状況と最新治療講師
 札幌緑愛病院 肝臓センター 所長
   肝がん検診団 団長 川西 輝明 先生

【報告会】 午後2:00~午後3:00
B型肝炎訴訟、C型肝炎訴訟の現状について講師
   B型肝炎訴訟弁護団 弁護士  鳥井 賢治 先生 
             弁護士  島田  度 先生
   C型肝炎訴訟弁護団 弁護士  中島  哲 先生

午後3時から4時 訴訟及び医療相談会
場所 北海道難病連センター 3階 札幌の今回の肝がん検診検診と同じ場所です。
参加は無料です
相談を希望される方は、肝がん検診団事務局までご連絡下さい。当日の相談人数には限りがあることをご了承下さい。
お問い合わせ先
  肝がん検診団 事務局
  電話番号 011-350-1008(月曜日~金曜日:留守電の場合あり)
共催 肝がん検診団 道央肝炎友の会

札幌市中央区 署名活動してきました

2009年03月09日 | 肝炎救済に関連して

街頭署名 札幌市中央区役所 60筆集まりました 2009/03/09

午前11時から12時まで、札幌市中央区役所前で署名活動をしてきました。
薬害肝炎弁護団、薬害肝炎原告、肝がん検診団から計6人で行いました。天気にも恵まれ、とても、やりやすかったです。
のぼりも横断幕も神奈川の方々が貸してくれて、間に合いました。しっかりと署名活動って感じでよかったです。
ハンドマイクも立派なのが借りることができて、大きな声で訴えてくることができました。最終的に60筆集まりました。みなさんの協力に感謝いたします。

午前中、市議会と道議会へ講演会のチラシを各会派へお願いしてきました。道議会は本会議が始まっていて各会派への顔出しはできませんでしたが、市議の方は各会派の事務局の方に手渡ししてきました。

インターフェロン情報

2009年03月08日 | 学会研究会報告新聞記事など
先日インターフェロンの勉強をしてきました。

○ガイドラインの改訂点 72週までがくわった
再治療は、AFPの改善が加わった。
HCVウイルス遺伝子変異(coreとかNS5Aなど)、リアルタイムPCR(タックマン法など)を参考にと言うのが入ってきた。

72週間の基準。
12週後に前置の100分の1に低下するが陽性、36週までに陰性化すること。都道府県によって違う。緩いところもあるので。
東京は厳しくなっている。記載を要求するようになった。追加の申請用紙を書くことにした。

○再治療 カイザー試験 併用療法で治らなかった人ペグレベ、ペガコペ含む
ペガコペで72週してみたところ
対照群は若い、8割がgenotype 1 タックマンで評価
24週で92%消えているが、72週では下がる(ブレイクスルーと中止) 50%にSVR
再治療が効いていることを示している。

12週で陰性化した場合の予測 43%が陰性化していたがそのごSVRが93%
12週で陰性化しない場合は、SVRは18%

○IDEAL Study
ペグレベとペガコペの比較をしていた。
平均年齢47才若い SVRはさがないといわれている。
ペガコペは再燃率が多い、しかし、それは、ウイルス陰性化が多いので再燃が多いと読める。良く効いているから多いとも言えるのでは

○医師主導式 MISTスタデイ 無作為 イタリア
ペガコペとペグレベ比較
年齢は57才日本と似てる 肝硬変が20%入っている、貧血はレベトールが多かった、量が多かったためかも(添付文書通り)
ペガコペの方が効果があるという

○日本で組んだ試験 途中経過
122例ペグリバの前治療はのぞいた
ペガコペ60例
ペグレベ61例
延長投与も認めた試験、タックマン法でしらべた、4週、8週、24週時点では、ペガコペがウイルス陰性化が良かった

○タンパク合成阻害薬について
Telaprevir(テラプレビル)はどうか
12週服用してどうなのかっていう試験 RVRはテラプレビルが入った方がいい SVRはリバビリンを後
につけた方が効果がいい。
皮疹が多い、リバビリンも抜きたくなるが、しかし抜くと効果が下がる
24週使うと
テラプレビルとペガシス
12週つかってペガコペ
再燃例に絞ると まだデータが出そろっていないので治療後12週のSVRでは72%
前回がウイルス消えていないと効かないという傾向かもしれない

なぜ効かないのか ウイルスが消えない場合の機序
HCVの蛋白合成酵素がIFNの発動のしくみをブロックしていることから効果が出るのだろうと

反応がない人は、IFNの発動の仕組みが弱いのではと

○Alinia ニタゾキサナイドnitazoxanide アメリカで治験が行われている。
インターフェロンαの燐酸化の誘導でIFN活性が増強される。
単独でも17%がSVR 飲み薬だけでということになりびっくりと
先にAliniaだけのませて、ペガシスコペガスを併用、既治療と未治療でしている。貧血も少なくなっている。
他の副作用がないということが期待されるところ
3例1型がいたが、すべてSVRとなっていた。

STELTH3試験が始まっている0903月時点
Alinia4週後併用

○サイクロフィリンとCsAが注目されている
シクロスポリンがサイクロフィリンの働きをブロックすることが効くとウイルスにとっては アミノ酸配列の折りたたみをきちんと起こすことが大切
これを異常な折りたたみを起こすことが、宿主側の効果を引き出すので、ウイルスに関係なく効いてくれるのではないかと

サイクロフィリン阻害薬 DEBIO-025 
29日でウイルスがどのくらい減るか
600mg入るとウイルスが4ログ(1万分の1)以上低下する
1000mg入ると黄疸が出やすくなる。原因はよくわかっていない。代謝の問題か至適量を模索している

ペガシス
好中球はコペガス併用の方が下がりやすい
血小板は単独の方が下がる(中止基準もちがうので一概には言えないかなと)

○ペガコペタックマンで測定した場合 高齢者は24週すぎるとウイルスの陰性化が多い

ペガシスがペグイントロンより副作用が少なく患者さんが楽であるということが、コンセンサスが得られているのを実感しました。自分が感じていることを他の先生も感じているのだなと思いました。

第20回 北海道門脈圧亢進症研究会 in 札幌 行いました

2009年03月08日 | 学会研究会報告新聞記事など
全国でも門脈圧亢進症研究会という形は、珍しいとのことで、私も関わってきて、あちこちにあると勘違いしていた部分があるのですが、北海道は熱心な地区といえると聞いて、ちょっとうれしくなりました。

食道や胃の静脈瘤の治療については、教科書的にある程度完成してきているので、もうシンポがないと思われがちですが、手術する医師の手技の完成に要する時間は症例数が多い場合でも3年以上を要するという息の長い鍛錬が必要です。治療に悩まれる場合は是非、経験豊富な北海道門脈圧亢進症研究会の先生方に是非相談して頂ければ相談に応じてくれると思いますので、技術の向上を目指してこれからも頑張って行きたいと思います。

12題の演題の発表と活発な質疑応答がなされ、とても有意義な会で有ったと思います。
内容も、食道胃静脈瘤から、十二指腸や大腸の静脈瘤、腹水の治療としての腹腔静脈シャントの報告、部分的脾動脈塞栓術の日常の経験からの疑問など、出来上がった手技としての報告のみならず、現在、悩んでいる手技について、出席の先生方から様々な質問や意見がなされ、私自身とても勉強になりました。

高瀬先生の特別講演では、内視鏡的塞栓術開発と現在の治療方針ということで、講演をして頂きました。胃静脈瘤に対するEVLでのチャレンジがわかりやすく、非常に悩んだ患者さんから、学んだことをが今の治療方針につながっていると話していました。安易にEVLですべて大丈夫と言えないのが、きちんと血行動態を把握して可能な医師がすべき手技と示していたのがとても勉強になりました。ヒスタクリルの危険性が除外できないので、EVLの可能性を追求してるという感じもしました。
食道静脈瘤の塞栓術の開発の経緯の話は、いろんな苦労があったことが伝わってきました。こういった新しい治療法がでるときには、かならず、既存の治療をしている考え方がの人たちが批判するのは当然であり、しっかりと言い治療であるならデータを出していけば日の目を見ると、患者さんの協力も不思議な縁であることも話されていたのが印象的でした。

来年は、2010年3月6日土、同じ会場を予定してます。参加のほどよろしくお願いいたします。

街頭署名してみませんか?

2009年03月06日 | 肝炎救済に関連して
現在、以下の日程で街頭署名を検討中です。協力頂ける方は是非参加してください。外で立っていることが多いので暖かい服装で来てください。
まだ詳細の決まっていない地区もありますが、この活動の意義を知ってもらうためにも頑張って行きたいと思います。

3月9日月 11:00から 札幌市中央区役所前

3月12日は5時頃 JR研修センター(札幌市東区北5条東10丁目)そばのアリオ札幌というショッピングセンターの付近でしてみようと思います。

3月28日土  北見 午後4時~ 医療講演の後 場所は調整中

3月30日月  滝川 午前10時~ 市役所前
3月30日月  旭川 午後13:30~ イオン店内の予定

4月11日土  帯広 17:00~(早く着いたら16:30から) 帯広イトーヨーカドー前 

4月13日月  西区 医療講演2時から4時
           街頭署名 16:30から17:30 地下鉄琴似駅ダイエー前

5月16日土  北見 街頭署名 16:30から17:30

5月28日木  江別 街頭署名 16:30から17:30 JR駅前 医療講演6時から

5月31日日  函館 医療講演2時から4時 街頭署名16:30から17:30

6月18日木  小樽 17:00から17:30まで(早く着いたら16:30から) 医療講演 6時~

ご一緒できる方、もっと街頭署名にいい場所がありますと言う情報あれば,メールや、肝がん検診団の留守電に入れてくれたら折り返し連絡いたします。
肝がん検診団 電話番号 011-350-1008

岩見沢医療講演終了しました。

2009年03月05日 | 医療講演やイベント

岩見沢市立病院の大平先生に司会をして頂きました。40名の参加で、びっくり。いつもは20人くらいの地区だったので今回は関心の強い方が多かったのかなあと。
相談も切実な方が多かったです。肝炎を言われてびっくりして涙を流している方もいましたし。主治医にきつくいわれて涙ぐんでいる方もいたりとこちらも気持を持ち上げるのに頑張ってきましたが、前に進めるといいなあと思います。

写真は岩見沢の市民会館です。かっこいいんですよねえ。

肝炎患者支援全国キャンペーンの署名も40筆集まりました。

岩見沢駅前で街頭署名活動してきました

2009年03月05日 | 肝炎救済に関連して

岩見沢の医療講演の準備で早く出かけたので、30分岩見沢駅の前で、署名活動してきました。
「肝炎患者救済法の署名活動をしています。よろしくおねがしまーす。」って感じで、駅の出入りをする人たちに声をかけました。2人でやってみたら、30分で32筆集めることができました。
急いでいる中、足を止めて署名をしてくれる方もいましたし、頑張ってねと言ってくれる方も、身内にいるんですと言う方もいました。こういう活動の一つ一つが、救済への道へつながってくれたら、本当にそう思います。

しかし、私の体には画板のひもが短かったことが判明、ちょっと長くしないとなあ。あと、この時期はまだ寒いので手袋と帽子はした方がいいですねえ。寒かったあ。ってことで、次回の参考にして頂ければ幸いです。って、北海道の人なら常識ですね。

肝臓教室 肝癌の診断と治療

2009年03月04日 | 肝臓教室

肝癌の診断と治療についての勉強をしました。ウイルス性肝炎が原因となっていること、診断には半年に1回は最低エコー,CTを受けて欲しいことなどを話しました。内科的治療で肝癌が治る時代に入っていて、さらに治療の進歩が期待できることも話しました。

請願書 薬害原告団版 2009.3.3作成

2009年03月03日 | 肝炎救済に関連して

肝炎患者支援全国キャンペーンの署名用紙、パソコン用に作ってみました。jpgなのでちょっときたないかなあ。もしPDF版を希望のかたは、コメントにメルアド入れてくれたら、添付してお送りします。PDF版は印刷するときれいに印刷できると思います。
日肝協の作ったの署名用紙は、患者会経由で配られているので、どちらかに署名して頂ければいいです。是非みんなで集めましょう。