肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

油断できません、街頭活動 11月18日は札幌三越パルコ前 傍聴へ行ってください

2009年11月17日 | 肝炎救済に関連して
みなさんへ 各地でまだまだ盛り上げる必要があります。キャンペーンの街頭宣伝ビラ配り署名活動もまだまだ続けましょう。

肝炎支援法、まだまだ、盛り上げましょう、盛り上がっただけいい法律が実現するって感じです。
北海道で、できるとしたら、街頭活動、ビラ配り、署名活動かなあって思って。可能な方一緒にしませんか?

11月18日水 午後2時半から3時半くらいで、
三越パルコの交差点で
寒いから1時間弱くらいしかできないかと思うのだけど。温かい格好で参加できる方どうでしょう。

11月21日土 午後3時から30分くらい
旭川 買いもの公園かなあ その後医療講演の会場でもビラ配ります。

以下 東京で活動できる方向けの内容ですが、薬害の支援者のメールのお知らせからの転載です。

福田えりこさんの事務所から明日(18日)の厚生労働委員会の予定について、下記の連絡がありました。明日、肝炎立法について質疑がなされるか否かはわかりません。それでも傍聴される場合は、下記のとおり、福田事務所の仲長秘書に連絡する必要があります。山西宛に、明日9時までに職業、フルネームでメールしてくれれば、山西から連絡します。その場合、衆1のロビーに午前9時30分に集合ということにします。山西は、大阪ですので、参加はできません。



18日の厚生労働委員会は、午前は10時~11時50分、午後は13時~15時10分に16委員室で行われます。ともに、大臣所信への質疑。その後、新型インフルエンザ法案の趣旨説明で終了。傍聴希望の場合は、傍聴者全員のフルネームと職業を、明日朝9時30分までにお願いします。質疑者などタイムスケジュールは追ってメールします。

明日11月18日の厚生労働委員会のスケジュールです。

10時~10時10分 中根康浩(民主)
10時10分~10時30分 阿部知子(社民)
10時30分~11時45分 大村秀章(自民)
11時15分~11時50分 あべ俊子(自民)
13時~13時30分 古屋範子(公明)
13時30分~14時5分 加藤勝信(自民)
14時5分~14時40分 棚橋泰文(自民)
14時40分~15時 高橋千鶴子(共産)
15時~15時10分 江田憲司(みんな) 

小松です。
厚労委員会の傍聴のお願いもアップされました。よろしくお願い致します。

政治の舞台裏は、行きつ戻りつ、大変混沌としています。何がでてくるかはわかりません。せっかくの法律が、全くひっくり返ってしまう要素もたくさんあります。安心して気を緩めるわけにはいきません。法律成立の瞬間まで、原告団、弁護団は頑張ります。

全国各地の支援者の皆様、引き続いてキャンペーン活動、よろしくお願い致します。
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つらいのって、つたわりにくいんですよね コメントもありがたいです

2009年11月17日 | 患者さんとの関わり
この記事へのコメントがとても多かったので、是非コメント欄もご覧下さい。みんな大変なんだなあって思うことたくさんあります。すこしでも、笑顔で生きていけるようにこれからも頑張って行きたいですねえ。

この間、患者さんと話をしたり、ブログを読んでいて、本当に辛いなあって思うことたくさんあります。
肝臓病って、外見でわかる体の一部が不自由になる病気と違って、見た目は、元気そうに見えたり、実際に元気に活動できるときがあるので、都合のいいときだけサボってるように見られることが多い。

でも、元気なときには何ともなくできたことができなくなること。体調が悪かったら当然なんですよね。それも、楽しくないことから出来なくなって当然なんです。よく、都合のいいことだけしかしないって、言われるって、都合のいいこと自分ができることって、最後にはそう言うことしかできないって事を理解してあげて欲しいんです。本来怠ける人って、そうそういないんです。

でも、もっと辛くなると楽しいことすら出来なくなるんです。だから、楽しいことでもがんばってやっているんだ、よく頑張っているなって思いであたたかくつつむことが出来るように、家族や友達同僚が理解を示してあげることはとても大事なことなんですよね。

本当に怠けている人もいることはニュースで良く報道されるけど、怠けてなくてがんばってやっと楽しいことだけでもやっている人たちのほうがはるかに多いのだと言うことを報道してくれていないのは、病気の人たち、精神的に辛い人たちにとって、なによりも、辛いことへつなげていることを思い出してあげてください。

1人でも多くの人が笑顔になって、辛かったときのことを伝えていくことも大切なことです。お互いが支え合って生きていることに感謝して、病気の人たちも元気な人たちも社会の中では大切な役割を果たしていることをみんながわかっていけたらと思います。
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肝臓疾患フォーラム2009に行ってきました-。

2009年11月15日 | 学会研究会報告新聞記事など
肝臓疾患フォーラム2009が品川でありました。既に報告されている知見も多いのですが、メモ的でわかりにくい点はお許し下さい。

森脇久隆先生 岐阜大学大学院消化器病態学
BCAA顆粒剤の10年間のまとめ
肝硬変患者におけるエネルギー代謝、蛋白代謝の異常
エネルギー源としてブドウ糖を使いにくくなり脂肪が使われる。
アルブミンがなぜ増えるのか、転写因子が関与している事がわかってきてる。補充するから作られるという単純なものではないと。BCAAが刺激してると。ロイシンが特に刺激している。
肝硬変日本では60%がC型、肥満者も多い30%が有る。2%はNASHが原因と
ウイルス肝炎での肥満のほうが問題が多いのではないかと。
肝硬変での肝癌のリスク 男性、アルブミン低下、BMI高値などが上がっていました。
BMIの高い人ほどリーバクトの効果が出ていた。
肝硬変の方にはアルブミンの合成率、分解率が下がり、酸化型アルブミンが増えている。元気のないアルブミンが増えている状態であると言うこと。だから、数値だけで判断してはいけないと思うんですよね。。。
リーバクトで、還元型アルブミンが8週間で増えてくるので、意味があると。
肥満やインスリン抵抗性に改善の効果があるのではと言われている。
糖代謝の改善が言われてきている。これは、骨格筋での影響だと説明しやすい。
骨格筋でのブドウ糖の取り込みが上がり、グリコーゲンを合成して蓄える。
インスリン非依存性に進む回路がある。
このことが発癌抑制につながるかということについては、実験が行われ。つながっているとマウスの実験でわかってきたと。
他の癌ではどうなのか、大腸癌など。
清水先生の方で解説あり、インスリン抵抗性を改善して、大腸発癌も抑制する可能性が出てきた。

○BCAA肝癌抑制のメカニズムとしての血管新生阻害
肝癌の発生の伴い血管新生が伴う
Sorafenibの作用機序でもある。
 再発癌や長期予後になると、副作用がある薬であるので今後も問題は多い
ビタミンkで分析してみた 単剤の効果はみられなかった、治験も終了。
ACEIと併用すると発癌を抑制していたと。
18ヶ月以降54ヶ月までの分析で有意差がでる。
Sorafenibは、投与後のHGFの低下が著しい人が効果がいいというのもデータとしてでてきてる。
ビタミンkとACEI(高血圧の薬の仲間)で再発しない人で、VEGFが低下していることがわかったと。
BCAAが血管新生を抑制しているか、優位に抑制していたことがわかってきた。
武蔵野日赤では3回目の再発以降は抑制している。と言うデータが出ている
再発抑制で考えると辛いかも。遅めの効果か。
ACEIとBCAAを併用するとより強い阻害効果が出てきた。
肝癌治療後、耐糖能異常がある人はACEIとBCAA、ない人はACEIとビタミンkを投与していると。
インターフェロンも低用量で、血管新生阻害作用がえられる事がわかってきている。ACEIとあわせて行うとより効果的だろうと。

○BCAA肝癌抑制のメカニズムとしての脂肪肝抑制 東京大学 森屋先生
脂質代謝の内容も改善する。

○BCAA顆粒製剤の今後の展望 コホート研究結果を踏まえて
近畿大学医学部 工藤正俊先生
発癌予防 
再発予防 肝内転移が2年、その後は2次発癌とみれるようだと
生存(OS)についてもあるという結果がでてきている。
少量長期で続けることで生命予後が改善すると日本においては認められている。
アルブミンが3.6上から飲み始める肝癌の抑制の効果がある。保険適応がないので、ここが悩ましいところなんです。。。
3年以上投与した群では、発癌がないが、短期処方群では発癌があった。
再発については、予備能が低下していたのにもかかわらずBCAA投与群のほうが抑制されていた。これはすごい結果ですよ-。
って、前から報告されているんですけどね。何度聞いてもいいなあって思います。

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苫小牧肝がん検診 終了 22名受診

2009年11月15日 | 肝がん検診

23名の予約で、9:00から開始しました。最終的に22名の受診でした。
一名肝癌疑いにて精査をすすめましたが、肝癌ではないことを期待しています。
写真は本日のスタッフです。お疲れ様でした。

次回は、2月に札幌です。

患者さんとの交流会 in 品川

2009年11月14日 | 患者さんとの関わり

品川プリンスホテルで、11時に集合して、喫茶店に入りました。今回は、akioさん、木の葉さん、まつなりさん、こうさんが参加してくれました。

みなさん治療が終わったりこれからだったりなのですが、とても、いろいろと悩まれていたことや治療を乗り切る方法や、医師とのつき合い方など、いろんな話がでていて、これまた、圧倒されたのは私でした。すごいなあ。元気です。あ、もちろん病気があって辛いのは当然あるのですが、こういう交流で、うれしいエネルギーが引き出されて笑顔がでてくるのって、本当にすごいなあって思います。

ブログやメールなどのやりとりをして、その後もとりとめなく話が続いて、途中自己紹介をしあいながら、あっという間に2時間が過ぎお昼ご飯を1時頃に頼みました。その後、すずめさん、oyakataさんに電話をつなぎ、みんなの元気な声を聞いてもらいました。ばんばんさんがつながらず残念でしたが、みんな、ブログのなかで、お互いが救われたことにとても感謝していたので、うれしかったです。

まつなりさんは、交流で、私はガンダムになったわと言っていましたし、木の葉さんは自称30代になったと、元気復活宣言していました。でも、家に帰ってどおっと疲れたりしてないといいんだけど-。またみんなで、楽しく交流できたらいいですねえ-。

関東方面では、12月13日千葉市で、医療講演を企画していますから、うまく集まれる方は是非参加してくれたらと思います。

写真は掲載の了承が得られた範囲で掲載しています。
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突然ですが 11月14日の昼 東京の品川で交流しませんか?

2009年11月13日 | 患者さんとの関わり
突然ですが 東京に研究会があっていくことになりました。品川プリンスホテルで行われるので、交流会しませんか?

とき 2009年11月14日土午前11時から午後2時くらいで、
場所 品川プリンスホテルのイーストタワーの1階の玄関ロビーで待ち合わせして、
   カフェレストラン24で、お茶とお昼食べながらお話ししませんか?

来れる方がいましたら、コメントに記入頂ければ幸いです。

品川プリンスホテルレストラン

岩見沢医療講演 終了

2009年11月13日 | 医療講演やイベント
岩見沢市民文化会館で、講演会をしてきました。30名を超える参加で、みなさん熱心に聞いていました。
健診の結果をとても気にされていた方がいましたが、様子をみて大丈夫なことを話、明るい顔でかえっていってくれたのが良かったですね。
あと、B型肝炎で肝硬変になったかたが、抗ウイルス薬で肝硬変が治った話を聞いて、とても喜んで帰っていったのが印象的でした。
日常の診察では、伝え切れていないことを講演会で伝えていけてるのだなとしみじみ思いました。

「肝炎対策基本法案」肝硬変や肝がんについての支援も

2009年11月07日 | 肝炎救済に関連して
川上ひろしさんのブログ川上ひろしの肝炎なんてぶっ飛ばせから転載です。まさにこの気持共感です。肝炎患者さんは自分の声を伝えていきましょう。命がかかっていることを本当に知ってもらって行動してもらうことの大切さを痛感します。

「肝炎対策基本法案」肝硬変や肝がんについての支援も
やろうと思えばやれたの、あえて今まで取り上げようともしなかった自民党、公明党。
いかに肝炎患者の命を粗末に扱っていたか、政治に利用していたかの証明。
政治不信がますます増大します、私たち肝炎患者には。
戦後60数年間に、肝炎ウイルスによって亡くなった患者さんは軽く100万人は超えているはず。まさに、この国との肝炎戦争で亡くなった戦死者です。

この上は全肝炎患者の医療負担を国が持つまで突撃だ~!

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怒りを感謝に変えるのが治療の第一歩

2009年11月05日 | 健康になるために 生き方について

怒りを感謝の気持ちに変えるのが治療の第一歩。気持ちが変わればリンパ球が増える。そうすればガンは回復に向かう。

がん細胞が数万個できてもがんにならないのは、リンパ球のおかげ

ガンになる原因として、ストレスがあり、これは、交感神経を緊張させて顆粒球を増やす、過剰に増えた顆粒球は、死ぬときに粘膜組織にくっつき活性酸素を放出して粘膜を傷つけ破壊する。破壊された細胞は、何回も再生を繰り返すうちに細胞内の増殖遺伝子に異常が生じがん細胞を作る遺伝子に変わって、がん細胞ができる。このがん細胞の芽を小まめに摘み取っているのがリンパ球で、リラックスして気持を切り替えて行くことでガンを回復させる力が増してくるんですって事なんですね。

ガンは冷えの病気

リンパ球を応援する生活でガンは素直に消えていく
副交感神経を刺激する方法として爪もみ療法って言うのも紹介されていました。写真を載せておきますね。
親指、人差し指、中指、小指を中心に刺激して、薬指は刺激しないようにするのがコツだそうです。

体を温め免疫力を高めれば 病気は治る!(宝島社文庫 定価600円+税)って本から抜粋です。この本、対談形式で安保徹先生と石原結貫先生が話してるのですが、体の免疫力を上げるためにどうすべきかが書いています。薬の使い方など、まだ私にはまねできないけど。要は体の治癒力をいかに引き出すかという中味なので参考になります。

壮絶な闘病生活を送ったある肝炎患者と家族 ニュースJapan 11月3日放送内容 

2009年11月04日 | 肝炎救済に関連して

11月3日、ニュースジャパンにて,肝炎患者さんのドキュメンタリーが放映されました。
以下転載です。
http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00165942.html
ニュースジャパンより

ある肝炎患者の壮絶な闘病生活に密着しました。今、準備が進められている肝炎患者支援法案の必要性を考えます。

 2007年、北海道・余市町の海沿いの小さな町で美容院を経営する田中郁子さん(当時54)。C型肝炎が進行して肝硬変となり、がんを抱えていた。長時間立ち続ける美容師は体力的に厳しいが、高額な治療費と、中学生の子どもを抱えて、仕事は辞められない。
 そんな母を助けるため、次女・雅美さんも美容師になった。田中さんがC型肝炎ウイルスに感染したのは1976年、長男を出産した時だった。厚生労働省は2004年、血液製剤「フィブリノゲン」などを投与した医療機関名を公表した。その中に、長男を出産した病院を見つけて、田中さんは連絡を取ったという。田中さんは「記録(カルテ)はないって。全然、どうやっても、その時の先生(産科医)は死んでいるし」と話した。
 しかし、田中さんの姉は、産婦人科医師の言葉を鮮明に記憶していた。田中さんの姉・本山 真紀子さんは「『出血がひどい、止まらない』って。それで『止血剤(血流製剤)と輸血をしなければならないから』って」と話した。
 薬害C型肝炎訴訟の原告は、手続き上、カルテなどの記録によって、血液製剤の投与を証明できる被害者に限られている。2007年、裁判の早期決着を求め、東京で粘り強い活動を続けていた薬害肝炎の原告たちを、田中さんは入院先のベッドから応援していた。田中さんは「わたしもそこ(原告の)一員になって、やりたかったです。きっちりC型肝炎で闘っている人を救済してほしいですね。まだまだ(患者は)いっぱいいるんですよね」と話した。
 田中さんは2005年から、何度も肝臓がんを繰り返している。その度に、電気熱でがんを焼く「ラジオ波治療」を受けていた。主治医の川西輝明医師が、ラジオ波の針を慎重に入れていく。その長さは、およそ20cm。エコーのモニター画面に映るわずかな影を確認しながら、針を進める。ラジオ波治療は、局所麻酔のために意識ははっきりしている。1カ所のがんを焼く時間はおよそ10分間で、その間、田中さんは痛みに耐え続ける。肝がんの治療のために、入退院を繰り返す田中さんに代わり、次女の雅美さんが店を切り盛りしていた。雅美さんは「見ているだけで、つらいのはわかるし、代わってあげられるなら、代わってあげたいと思いますね」と話した。

 2007年12月、福田政権は薬害肝炎訴訟の原告を「全員一律救済」すると表明した。さらに、慢性肝炎のインターフェロン治療費助成を決定した。しかし、肝硬変に進行した田中さんは、助成の対象ではない。普段は明るく振る舞っている田中さんだが、迫りくる死の恐怖と独り闘っていた。田中さんは「こういう道(進行)をたどっていくと、最終的には駄目になるとわかっています。それがいつになるか、わたしにもわからないし。主治医の川西先生に聞けばわかるんだろうけど、聞く勇気がないです」と話した。
 後の手段として、「肝臓移植」を検討するために検査を受けたところ、思いがけず、「肋間(ろっかん)」にがんが転移していると判明した。移植は中止となったが、田中さんは希望を捨てない。田中さんは「こういうふうになったら、徹底的に(治療を)やってみて、自分の納得のいく満足な方法を見つけてみたいと思います」と話した。田中さんは生き続けるために、転移したがんを切除することを決めた。2008年4月23日、長時間に及ぶ手術に耐えた田中さんを家族が迎えた。かすかに反応する田中さん。母親の状態に、戸惑いと不安の表情を浮かべる娘たち。雅美さんは、一筋の涙のあとをぬぐった。手術から3日後に容体が悪化し、田中さんは55年の生涯を終えた。
 1年後、雅美さんは初めての子どもを出産した。3,000ccもの大量出血を起こしたという。雅美さんは「『輸血する』って言われたんですけど、断り続けて、食事と鉄剤の注射で乗り切りました」と話した。

 田中さんのように、仕事や家庭の事情で治療に専念できず、肝炎を進行させてしまう患者が少なくない。
 そのため、薬害肝炎の原告団と福田 衣里子議員らは、すべての肝炎患者を対象にした肝炎患者支援法案の成立を目指している。民主党は2日、今国会での法案提出を了承した。福田議員は「今でも元気に生きていることができたかもしれないのに、田中さんの場合は亡くなられてしまった。一般肝炎の患者支援法というものが早期に必要だと」と話した。
最後まであきらめず、C型肝炎と闘い続けた田中郁子さん。
 
田中さんが必要としていた法律は実現するのか、全国およそ350万人の肝炎患者が、かたずをのんで見守っている。
(11/04 01:12)
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