肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

枝幸から稚内へ 千畳岩 クッチャロ湖 ベニヤ原生花園 宗谷岬

2012年07月22日 | 花、植物、風景
 
 
 
 
 
 
 
 
今年も宗谷方面の観光地を巡ってみました。ちょっと小雨もあったけど、ついたときには天気になってくれてよかったです。
ベニヤ原生花園ははじめていったのですが、最初展望台からみたときにはただの原っぱにしか見えず、でも、歩いてみるとあちこちに花が咲いているんですねえ。これは保存しないとならないなあって実感しました。行ったときはノハナショウブが紫の花をつけていてきれいでした。

枝幸肝がん検診にきていますー 22名受診

2012年07月21日 | 肝がん検診
 
7月21日は枝幸での肝がん検診。
天気予報では寒い感じ、天気になって暖かくなって欲しいなあ。
さて、8時から準備して8:30予定どおり開始。スムーズな準備でした。
こんな感じで行っています。受付、採血、エコーと結果記入。
結果は24名予約22名受診。肝がんの方はいませんでした。
膵嚢胞や肝血管腫のフォローを地元の医療機関にお願いしました。
 
 

いのちのメッセージ 日野原重明

2012年07月20日 | 健康になるために 生き方について

もう読んだ方も多いかと思います。
この中で日野原先生が小学四年生の子供たちへいのちはどこにありますかと問いかけながら話していくうちに、

いのちとは、「あなたが使える時間」のこと

と語っていく話が、とても好きです。そういう話が多くの人に聞いてもらえたらなあと思います。

世界肝炎デー 参加しませんか in 札幌 12時45分札幌三越前集合

2012年07月18日 | 肝炎救済に関連して
 
清本さんデザインのテイッシュこれを一緒に配りましょう、といいつつ私行けないのですが。。。

7月28日は世界肝炎デー

肝炎ウイルス検査のすすめ
集団予防接種の注射器の使い回しなどによる肝炎ウイルス感染者は全国に300万人以上いるといわれています。
一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けてください。その「一度」を一日でも早く。
あなたと、あなたの家族のために。

お近くの提携医療機関で受診できますので、下記へお問い合わせください。
札幌市コールセンターTEL.011-222-4894
今までは、性感染やピアス、イレズミなどマイナスのイメージにより、いわれのない偏見などを受けた方も多いと思いますが、
今回の様に集団予防接種の注射器の使い回しが主な感染原因だと広報する事で、少しでも解消できればと思います。

7月28日(土)は肝炎デーの活動で、札幌でも啓発活動の一つとして、
清本さんのかわいいデザインの肝炎検査を勧めるチラシを入れたティッシュを配る予定です。
まだ詳細は決まっていませんが、

集合時間と場所 12時45分三越前

帽子や水補給など暑さ対策をしつつ参加して下さい。札幌駅から大通の間を配布していく予定です。

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B型肝炎の勉強会から in 東京

2012年07月17日 | 学会研究会報告新聞記事など

GSK HBV Infection Forum 2012が東京でありました。B型肝炎の勉強会です。
以下いつものごとくメモなので、誤字脱字内容間違いあり得ます。雰囲気がつかめればと思ってのせます。

虎の門の 保坂先生から

ラミブジン 791例 エンテカは?例を解析
ラミブジンの場合
e抗原が開始後半年以内で陰性化するというのもs抗原の陰性化に寄与する因子となっていた。
インターフェロン治療歴、genotype、開始時のs抗原量などが寄与している
そうデータでは、10年で7.3%にs抗原の陰性化が得られている。
インターフェロンの治療歴があると言うことがどの時期であっても寄与因子として出てくる。
それは、男性が多く血小板が低め、genotypeAの割合が多く、薬剤耐性が出るのも多いとなっていた。
インターフェロン治療歴があってALTが高い症例ではs抗原の陰性化が多い

1年間で0.5LogIU/ml以上下がるのをrapid decineと定義 信州大は0.4としてる

具体例 リバウンドしてラミブジン開始
s抗原が低いのは線維化の背景の時もある
自然経過とIFN歴のないラミブジン患者さんとは同じ消失率、IFN治療歴があると陰性化が高くなる
(この点はIFNをするということがそもそもシューブなどの治るときに起こる反応が起きていたことを逆に示している可能性があります。)

ラミブジンとエンテカの比較では、ほぼ同等いまのところ

エンテカで陰性化になる例は
開始時のALTが高い低いで
e抗原陽性でALTが高いと高い、陰性では変わらず

s抗原量ではe抗原陰性でs抗原が低い方がs抗原の陰性化率が高かった

まとめ
開始時の免疫応答、ゲノタイプが関与
s抗原の低下速度は予測に有用

茶山先生から質問
e抗原は陽性から陰性になってs抗原が陰性化するのが典型
シューブがあったからインターフェロン使ってる人もいるから、それとそうでないのも混ざってるから
どうなのかなあ。
シューブを起こさなくてもIFNを使ったらs抗原陰性化が出やすいといていいのか、ちょっと?

ゲノタイプAは陰性化しやすいが家族歴がない74%の人達がすべて、家族歴があると消えていない。

肝硬変に対してもs抗原量を判断して予後の改善を狙うべきか岡上先生から質問
まだ検討が必要だろうと

国立病院機構 大阪医療センター 三田英治先生
散発性急性肝炎のデータ
衛生状態の改善もあってA型肝炎が減っている
比率としてはB型肝炎が主流になってきているが件数が変わっていないしかしゲノタイプAが増えているのでBCは減っていると言える

B型のうちのゲノタイプAの比率は40%前後になってきてる2007年以降2000年から上がりはじめている
122例のうち半年後慢性化したのは4例1年後は2例 AもCも1例ずつのキャリア化があった。

慢性肝炎(B型)のエンテカ登録 815例
のうち背景分析542例
3LogIU/ml未満になる率でまとめている 時期で違う施設があるので
テノフォビルはエンテカと同等ではないかと
エンテカはラミブジンの耐性例で5年で半数が耐性になる

2年以上たつとアルブミンの回復が出てきてる
腎機能は 低下群と不変群と分けると低下群に高齢者が多い50才を超えてくると36%
eGFRが50を切ったら中止としてきてた
1年から3年かけて下がると回復が悪い、悪化する場合もある
長期投与ならeGFRが60を切ったら減量としたらいい、半分量でも十分効いている。

テノホの近位尿細管の障害の機序がわかっている
他に低リン血症、ファンコニ症候群などがある 
具体例 骨の痛みやALPの上昇があった1035になってた骨折線が見えてた、エンテカに変更して骨の症状は改善した。
アデフォビルの7分の1の腎障害数といわれている

テノフォビルはプレグナンシーAに分類(胎児への影響がほとんどないとされている)

アデフォビルからエンテカに切り替えた場合 DNAが4LogIU/ml未満の減少の場合

既往感染の再活性化が増えてきている劇症肝炎の分析において これは全例亜急性型で全例死亡してる。

急性肝不全の定義 2011年からこれで集計
INRが1.5以上(PT56%くらい)
リツキシマブだけではない、ステロイドでもあり得る

非昏睡型は、ウイルス型が多いが、成因不明が増えてきてるB型が多い

Hbs抗原が陰性でHBs抗体ないしHBc抗体が陽性の人 再活性化

HBc抗体陽性なら 肝移植では100%
末梢血幹細胞移植 30%
リツキシマブ、副腎皮質ステロイド 8%
免疫抑制、化学療法が終了後に発症する場合が多い
終了8から13ヶ月後の発症例あり 治療後は1年くらいは十分注意する必要がある
一年後までは一ヶ月ごとにHBVDNAをモニタリングしてほしいと、
B型キャリアは150万人、既感染は1000万人くらいいると推測される。

集計で322例 1カ月ごとにモニタリング
HBs抗体、HBc抗体両方が陽性が74%
ステロイドは大体30mg以上が登録されている。
DNA2.1未満プラスでもそれ以上上がらないなら、核酸アナログは投与していない。
2.2を超えてから投与でも十分間に合っている
3ヶ月以内で一気に増えている人もいた
s抗体値が高くても活性化してる人がいる(エスケープ症例もいる)
HBc抗体が低くても再活性化してる人がいる

キャリアでは,治療の開始と同時にエンテカ使うと発症していない。
既感染では2.1%にDNAが検出された
DNAが2.1以上で開始したら予防できる。

高感度のHBsAg抗原が出てくればDNAでなくても予測できるようになるのではと

リウマチ学会の提言では
肝臓学会との連携、面積抑制両方は中止しないで相談することと

中止しなさいといっている学会もあるので啓発が必要と1年以上の経過を診て、医療経済的に安い検査方法も必要

クローズアップ2012:基本合意1年 B型肝炎、進まぬ救済

2012年07月16日 | 肝炎救済に関連して
 
2012年7月1日の毎日新聞の紙面が手に入ったので、のせておきます。記者さんが送ってくれました。ありがとうございます。
大きいですが読めるようにしたので、スクロールなどで読んで見てください。
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命の叫び B型肝炎訴訟意見陳述集 7月出版予定

2012年07月15日 | 肝炎救済に関連して
 
先日、傍聴に行ったとき、みんなにB型肝炎訴訟のことを知ってもらえたらと、意見陳述を集めた本の出版が予定されています。
その出版前のゲラ刷りのコピーを頂きました。
本当に壮絶な肝炎患者の叫びが綴られています。B型肝炎患者さんのみならずC型肝炎の患者さんも同じような思いで病気と闘っていると思います。
是非、出版された暁には読んでいただけたらと思います。
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EDについて より健康な性生活のために

2012年07月14日 | 日常生活について 元気で長生きへ
EDについて

EDって聞くとなんだろうって思われる方が多いかと思います。インポという言葉の方がわかりやすいかもしれません。
そして、この言葉自体に嫌悪感を抱く人も多いだろうと思います。

医学的には、EDはerectile dysfunctionといって、男性性器脳障害の一つである勃起不全(満足な性行為が行えない状態)のことです。わかりやすくいうと男性性器が、たたなくなったり、たった状態を維持できなくなる症状のことです。いやらしく聞こえる方もいるかと思いますが、人が生きていくためにはとても大事なことす。

実際、男性においては自信がなくなったりうつ状態になったりする人も多く、慢性疾患の男性の3割くらいがうつ状態やEDに悩んでいると言われる位なのです。
医者にはなかなか相談できないし、まして女性の看護師さんには言い出せないしと悩まれることも多いのです。

具体的な症状はいろいろあります。
性欲はあるが勃起が起こらない
硬さが不十分
勃起状態が持続しない、抜けてしまう
こういった症状があればEDといえます。

パンフレットの説明では、1998年に行われた調査では50代60代の男性の半分はEDとなっていたそうです。年齢が高くなるほどに増えていきます。そう考えると糖尿病患者の数よりも多いと言えます。

そして実際に医療機関に相談できた方は、5%もいないのです。相談できない理由としては日常生活にさほど影響がない、困ったことがない、性行為に関心がない、恥ずかしいなどだそうです。

起こる理由や原因は人によって様々です。

EDを防ぐためには、心身の健康を保つことが重要です。生活習慣を健康に近づけていくことが何よりも予防につながるのです。
バランスのよい食生活、適度な運動と腹八分目で肥満予防、禁酒、節酒、ストレスをためないなどいろんなことがあるかと思いますが、できることからしてみることも一つです。

それでも、EDとなった場合は、近年では内服による治療薬が登場して、救われた患者さんも数多くいます。しかし、心臓の病気でニトロ系を使用している場合や他の持病がある方でも、飲めない場合もあるため、医師に相談しながら処方してもらうことが大切です。

内服薬が使用できない場合には、泌尿器科などの専門的な治療が必要となる場合もあります。

もし、EDかなと思われた場合には、医療機関に相談して、可能ならパートナーとも対話してみて下さい。
気になる症状がある場合は是非相談して下さい。