akioさんのブログHCV(C型肝炎ウイルス)との闘い♪から転載です。いつもありがとうございます。
予防接種が原因の1つであることを強調することが、ウイルス肝炎検診を勧めるためには重要であること、本当にそう思います。
7/23 第8回肝炎対策推進協議会を傍聴してきました~♪
ひさしぶりに、第8回肝炎対策推進協議会を傍聴してきました~!
平成22年度に肝炎対策推進協議会が5回開催され、その結果をもとに肝炎対策推進基本指針が厚生労働大臣に答申されました。そして平成23年度から、その進捗報告と方向性の議論を目的に、第6回、第7回と協議会が開催されました。
今回は4ヶ月ぶりの、第8回目の協議会開催となります。
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会議:
第8回肝炎対策推進協議会
日時: 2012年7月23日 13時~15時
場所: 全国都市会館 第二会議室
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参考資料:
今までの案内・資料・議事録
場所は永田町の北側にある“全国都市会館”です。当初、よく似た名前の“全国町村会館”に間違えて行ってしまい、フロアに誰もいないのにびっくり・・・・。場所を間違えていることに気付き、あわてて500mほど離れた“全国都市会館”に駆けつけました。ぎりぎり間に合ってよかった。ふぅ・・・。
今回から協議会の委員が若干名交代しました。といっても、林先生、溝上先生、熊田先生らの大御所は変わりません。一方、20人の委員の中で、患者代表の委員が1人増えて7人になりました。3分の1もいるので、ぜひ頑張ってほしいところです。
議論された内容について、4点ほど紹介します。
1)肝炎ウイルス検査の普及について
北海道原告団の清本さんから、「肝炎ウイルス検査をするように呼びかけているのに、なかなか浸透しないのは、肝炎の原因が予防接種によるということを前面に出さないからです」との発言がありました。輸血や覚せい剤や主な原因といわれたら、ほとんどの人は自分とは関係ないと思いますよね。予防接種が原因と訴えれば、誰もが自分の事だとわかるでしょう。実際、札幌では「集団予防接種の注射器の使い回しなどによる肝炎ウイルス感染者は全国に300万人以上いるといわれています。一生に一度はウイルス検査を受けてください」というコピーで検査受診を訴えているため、ダントツで受診率が高いそうです。
清本さんの意見に対して、外山健康局長は「ホームページにもパンフにも、予防接種が原因のひとつと記載しています」と答えました。でも、その扱いはとても小さくて、探すのが大変なくらいです。立場上、予防接種の責任を矮小化したいのは分かりますが、検査を推進するためには、メンツを捨てて、予防接種が原因であることを前面に出すべきです。
(外山局長の言われる記載がどの程度か、下記4)をご参考くださいな)
たとえば『あなたは予防接種を受けたことがありますか? Yesであれば、肝炎の可能性があります』くらいのインパクトが欲しいところです~!
2)B型肝炎治療推進について
事務局から、平成24年度から始まるB型肝炎に関する大規模研究について紹介がありました。10年間で300億円近い研究費をかけて、日本中の肝臓病研究者がB型肝炎撲滅に取り組みます。患者側委員からも、期待の声が上がりました。
C型肝炎の研究はこの10年でものすごく進み、多くの患者が完治できる時代になりました。これは日本中の先生方が力を注いでくれたからです。これからはその強力な布陣がB型肝炎撲滅を目指します。私も期待しています。
3)肝臓病の身体障害者認定について
患者代表の天野委員から、「肝硬変・肝がん患者に対する障害者認定基準が厳しすぎる。手術や入退院を繰り返すような状況でも認定を受けるのは難しい。実際、私の夫を含め、多くの患者が認定を受けられないまま亡くなっている」という発言がありました。肝臓病患者で障害者1級認定を受けているのは、肝移植をした人がほとんどです。多くの肝硬変・肝がん患者は、医療助成も受けられずに、壮絶な闘病生活を強いられているのが現状です。
天野委員に対して、外山健康局長は、「障害者認定は身体障害者福祉法の基準に基づいて認定している。他の病気とのバランスも考えねばならない。今日は答えられないが、ご意見は承ったので、次回は責任者を出席させてお答えしたい」と述べました。
それに対して、患者代表の大賀さんから「他の病気とのバランスというが、なぜ日本において肝炎患者がこれほど多いでしょうか。肝炎は医原病であることを考慮すべきです」と発言がありました。大賀さんの発言に対して、誰も何も言えませんでした。
医療助成の中心は、慢性肝炎患者の治療に偏っています。より過酷な状況にありながら、医療助成から外されている肝硬変・肝臓がん患者に対する支援は急務です。
今回の協議会を通じて感じたことですが、以前の厚労省の発言は、どちらかというと門前払い・責任逃れという印象でした。しかし、今回の外山健康局長の言葉からは、なんらかの対応をせねばという姿勢が垣間見られます。この小さな変化に期待したいと思います。
4)「知って肝炎」プロジェクト
厚労省の後押しで、「知って肝炎」プロジェクトが始まりました。
詳細は、こちらをご覧くださいな。
7/18にキックオフミーティングが行われ、私も参加してきました。
貴重な「知って肝炎」の青いブレスレットもゲットしました。でもこれは着けられないよなぁ・・・
なお、外山健康局長が言われていた「予防接種が原因」という記載を、この「知って肝炎」HPで見つけました。トップ画面から→「ウイルス検査マップ」→「ウイスル性肝炎の基礎知識」の下の方の→「検査を受けた方がよい方」の最後の方に書かれています。
これじゃあ、肝炎の原因が予防接種だと気付くのは、とても難しい・・・
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「B型肝炎ウイルスには以下のような感染経路も考えられます。
集団予防接種の際に注射器の連続使用が行われた場合
※国は予防接種実施規則により、昭和33年に注射針について、昭和63年に注射筒について、被接種者ごとに取り替えることを定めています。」
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今回も、毎度おなじみB型肝炎訴訟原告の皆さんと再会できました。
九州からはるばる来られたHoianさんともお話できたのです。 ほっほっほ~!!!。
仲間の皆に会えるととても嬉しいです~!
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