肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

脂肪肝治療が成功したかたのデータ 4ヶ月でこんなに良くなる人もいる

2018年01月22日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
40才くらいの女性、2017年8月から食事療法をがんばって、最初の頃は全然できないと、諦めそうになっていたのですが、卵を増やしてデンプン質を減らして3kの減量に成功しました。合併症の症状も減ってとても楽になったとのこと。AST、ALTが120前後あったのが、40前後とすごくよくなりました。
体重が減らなくても、肝臓が良くなる方もいます。食生活を意識することの重要性がわかります。
アルコールをまったく飲まない方なので食事だけでこんなに良くなる人もいるって心強いデータです。ちなみに運動量は増やしていません。お正月もちゃんと体重がちょっと増えているのも日常でのメリハリと上手くつきあってる証拠でもあるかなと思って経過を診ています。

元気になりたきゃ、お尻をしめなさい 船瀬俊介著

2018年01月21日 | 健康になるために 生き方について
 
 
船瀬さんの本が出ました1300円税別。今度はお尻をしめることをきっかけに健康づくり、瞑想なども取り入れる感覚のやり方はここまでできれば確実に効果出るって感じです。
しかし、単純にお尻をしめることするだけでも変化が出るはず。何でもちょっとでも意識して取り組むって凄いことだと最近特に実感しています。先ずはお尻をキュってしめるだけでもやってみませんか?

クリニックでは、船瀬さんの本が何種類も置いてあるので、自分でできそうなこと一つでも二つでもやってみましょうー。
船瀬さんのすすめているセルフヒーリングのチラシも是非読んでみてください。
 

札幌肝疾患フォーラム B型肝炎からの卒業への道のり 八橋先生ら講演 握力修正

2018年01月21日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
聞きながらのメモなので、聞き間違い誤字脱字もあり得ることを御了承下さい。

札幌肝疾患フォーラム
当科におけるB型肝炎核酸アナログ投与の現状
阿久津先生

1998年からの310例のまとめ
ラミブジンからエンテカに切り替わったり、併用が増えていた。

ラミブジン8.5年が最長観察例だった

再活性化予防が13% 最近は4割となってきたデノホが7%くらいいた。

発癌は慢性肝炎は6年くらいでプラトーになった。

キャリアの予防投与が増えてきている。

抗がん剤治療の患者の4%がs抗原陽性だった 4年分の1100例くらいで検討

測定していない場合はアラートがあがるようにしてる。電カルのシステム取りこぼしを無くすために

c抗体かs抗体陽性の67例 s抗体陰性でc抗体陽性34例、s抗体陽性でc抗体陰性は33例だった

とるなら両方とった方がいいと思われたとs抗体とc抗体

○B型肝炎からの卒業への道のり
国立病院機構 長崎医療センター 八橋 弘

B型肝炎は団塊の世代が主役
B型肝炎からの発癌を予測する
B型肝炎からの卒業ーHBsAg抗原の消失
B型肝炎の再活性化
握力測定のすすめ

最後の方でs抗原を消してあげないと患者さんは解放されないという手記を紹介。

2521万人のレセプト情報から型B型に関連する 医療費の解析をした

患者数
 C型47万と7万人減ってる 肝ガン8万人非代償期3万人
 B型は17万人増えてる 肝ガン22000人

北海道は、
C型2万から1.7万にへった
B型は1.2万から1.5万に増えてる 北海道のB型の多い傾向は全国的にも有名

C型は
人口10万人当たりは 佐賀、和歌山広島 一番少ないのは沖縄 北海道は35位
B型は、鳥取一番多く 北海道が2位

九州では20年かんではNBNCが2割いる
NBNCは実数でも増えている。

肝ガンの年代も高齢化してきている。50代から60代へとあがってる

出生年代でわけると1946年から1950年から1955年 垂直+予防接種などの世代が多い
70歳前後が主役 C型は80歳前後になってきた

症例
26才男性 でウイルス量がおおく、F2A1と中等度 AFPも高かった。若いので様子みましょうとしてた
AFPは下がってきたので炎症によるものと思ってみていた。
結婚、子ども作り
AFPあがってきたので、画像チェックしたが、なし、33歳核酸アナログ投与開始
エコーで見えずMRIで1cm未満の肝ガン 陽子線で治療できた。S7のIVCのよこ
お母さんも発癌した

台湾の肝がんのリスクを計算してみたゲノタイプCの場合の 若い人は11点
51才の男性お酒あり HBV5.1 スコアリングでは16点
男性で50才以上s抗原陽性でHBVDNA5以上 お酒を毎日 10年発癌率50%以上

B型は、M2BPGiはC型の半分くらいでみる B型では0.8から発癌アップ、1.5を超えると厳しい

年齢とAFP
e抗原が陰性化したら
3ヶ月毎にs抗原とDNAをはかってる。s抗原が減ってくるのを楽しみになってくる

1月の消化器病学会でイラスト作ってる。電子化してる

s抗原については
392例を12年間見たら50例消えてる。
一年間で0.91%消えてる
s抗原が低い人が消えやすい 低い人はどんな人か知りたいところ

s抗原が100くらいになると5年以内に消えて来ていた

エンテカよりもテノホの方が4倍のスピードで下がっている。
数値では少ないけど
s抗原とe抗原を毎週測ってシューブを観察して下がりを診てALTの上昇に惑わされずに診れた

ペグインターフェロンが一番下げる
核酸アナログならテノフォ

10分の1になるのに
20年,13年自然,5年,5年テノフォ この辺うろ覚え

TAFがでてきた 副作用が少ないとして
テノフォからテノゼットに切り替えて腎機能が正常化した患者さんがいた。

B型肝炎のくすりは開発中 C型は来年で新薬の開発は終わる
B型肝炎の開発中 今年から治験がはじまる。来年くらいから話題が豊富になる
カプシド阻害薬 核酸よりも上流で止める
cccDNAを下げる s抗原とコア関連を測定して

○再活性化 劇症肝炎で亡くなった人がいた。リウマチの患者さん
乳がんの患者さんが無くなった症例は裁判になって負けている。

s抗体陽性でも活性化することがある リツキシマブでみつかった
投与後におこる。DNAをチェックして、あがってきた時点で核酸アナログと言われる。
肝炎が起こってしまってからでは遅いことがあるので、事前のスクリーニングとモニタリングが重要

リウマチ医で1% リツキシマブで8% 献血者で0.9%(自然経過でもあり得ることを忘れずに)
固形がんではすくない、血液疾患は多い感じ

s抗原陽性ならもう投与 陰性ならウイルスかs抗原が陽性なら 1〜3ヶ月で測定

登山してる患者さんは長生きしてる感じある
握力のすすめ

メタボ肝ガン
20年で8.5倍になってる。 大腸がんは1.6倍、膵がんは2.1倍 肝ガンが増えてきてる。

45才でHBc抗体陰性でも 太ってもいないのに。。。
サルコペニア 筋肉の減少 筋力の低下
ICDに病名が入った 来年の国試に入る。内科学会は今年テーマにしてる

肝疾患の基準
握力男性26k 女性18kを未満 筋肉量をCTで測る
握力と挿管してる 日本消化器病学会誌に論文
男性は60すぎると低下のスピードあがる

握力と生命予後
松 


心筋梗塞のリスク、脳血管倍くらい違う 血圧よりも握力の方がいいと報告あり

握力増やすと予後延長する

男性ホルモンを治療として使えるか検討してる 握力もアップした 生命予後はまだ不明

ラシックスからサムスカに変えた83才女性 握力アップ 全身状態の改善にともなっている

B型C型肝炎患者さんの特徴
感染症
慢性疾患
肝硬変肝がんになる可能性
治癒させることが可能でも困難
治療に時間と経費がかかる

B型肝炎患者さんの手記の紹介 偏見や差別 偏見がなくてもあるのではないかという不安、子どもに感染して先立たれたなどしんどい心境が綴られていました。私も患者さんとのやりとりや患者会や意見陳述などで何度も何度もしんどい思いをしていることを聞いてきているので今の活動がしたいことになっているんだなあ。と、実感しています。聞いていてしんどくなって退室したスタッフもいました。

今回も勉強になりました。
s抗原が陰性化するこれが今の目指す段階になっている。そして、脂肪肝の発癌を念頭に検診で見つけていくことは待ったなしになってきている感じがします。採血で見つからない脂肪肝はエコーで見つけるのが現実的な気がします。これからも1人でも多くの人が安心して過ごせる世の中を目指していきたいです。

手稲中央老人クラブと中央区和朗会でミニ勉強会 手稲中央会館と八軒会館でウイルス肝炎検診

2018年01月19日 | 医療講演やイベント
 
1月18日は午前午後と1日使って、手稲中央会館(写真上)と八軒会館(写真下)に医療講演を行いに出かけたのですが、講演会を聞きに来る方はいなくて、会場の職員さん、周辺の自営業の方、会場を利用している方々に声をかけながら肝炎ウイルス検査をしてきました。
手稲では、近くの手稲中央老人クラブの長楽会館に田中会長さんたちを訪問、採血をしている間待っている方々向けにギターを片手にミニ勉強会してきました。とても好評だったです(と言ってくれているのを信じています単純な私。)
その後12時ころ中央区の老人クラブの和朗会に行ってきました。会長の橋本さんには電話出来たときに連絡先聞くのすっかり忘れててと言っていましたが、楽しく案内して頂き、20名以上の方に、肝炎ウイルス検査の必要性を知っていただき採血もさせて頂くことができました。採血の間ミニ勉強会と歌をいっしょに歌って過ごしてきました。

医療講演だとなかなか周知難しいのですが、老人クラブの方や、地域の肩に直接声をかけるきっかけに会館に行って検診を行うのはとても有効だと思いました。予め集まる方々がわかればそこにいく方法も有りなんだなあと。要領をもっともっと改善していける気がしました。
会合やお楽しみ会などで集まるときにはぜひ声をかけて頂ければ、調整して伺いたいと思います。
 

高血糖はがん死亡に関連するが、非がん死亡とは関連せず ケアネットさんの記事から

2018年01月15日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
高血糖はがん死亡に関連するが、非がん死亡とは関連せず

ケアネットさんの記事から、高血糖ががんの死亡には関連するが、がん以外の死亡には関連しないというデータが出たそうです。
血糖の影響はいろんな視点から研究がされていますが、このことは、肝臓がんにもつながっていることから、脂肪肝、脂肪肝炎ともつながるものと考えて興味深かったです。
血糖を下げる薬で、リスクは下がっていたと報告がありますが、食事制限でしっかり下げられるのが理想ではありますねえ。

以下記事からの引用です。
高血糖はがん死亡に関連するが、非がん死亡とは関連せず
提供元:ケアネット* 公開日:2018/01/15*

 高血糖はがん全体および特定のがんの発症率と関連し、糖尿病によるリスクとは異なる。フランスの大規模なプライマリケア集団(IPCコホート)において、これらの関連を全死因死亡や非がん死亡と比較し分析したところ、高血糖ががん死亡と有意に関連(とくに消化器がんと白血病)していたが、非がん死亡とは関連していなかった。またこの関連は、長期アスピリン治療を含む交絡因子を考慮しても維持された。Diabetologia誌オンライン版2018年1月5日号に掲載。

 1991年1月~2008年12月に、16~95歳(平均±SD:男性44.8±12.0歳、女性45.1±14.2歳)の30万1,948人(男性19万3,221人、女性10万8,727人)がCenter
Ipc
Parisで健康診断を受けた。健康診断中に標準状態で収集したすべてのデータを統計分析に使用した。血糖測定を含むすべての検査は絶食条件下で行った。糖尿病を有する参加者(9%未満)は分析から除外した。参加者は、血糖値により五分位に分類され、全死因死亡、がん死亡、非がん死亡を評価するために、最大17年間(平均±SD:9.2±4.7年)追跡された。

 主な結果は以下のとおり。

・年齢と性別を調整後、がん死亡率と血糖の五分位の間に非線形の関係がみられた。
・最も血糖値が高い群とがん関連死亡の間に有意な関連があった(多変量Coxモデル、ハザード比:1.17、95%CI:1.03~1.34)が、正常血糖群はがん死亡と関連はなかった。
・血糖値と全死因死亡率または非がん死亡率との間に関連はみられなかった。
・消化器がんと白血病において、最も血糖値が高い五分位で死亡の過剰リスクがみられ、糖尿病やアスピリン使用について調整した後も結果は変わらなかった。しかし、この過剰リスクは血糖降下薬使用で消失した(ハザード比:1.03、95%CI:0.74~1.43)。
(ケアネット 金沢 浩子)

原著論文はこちら
Simon JM, et al. Diabetologia. 2018 Jan 5. [Epub ahead of print]

南円山老人クラブに行ってきました 肝炎ウイルス検査のお勧め

2018年01月12日 | 肝炎救済に関連して
 
肝炎ウイルス検査を受けませんかってことで、南丸山老人クラブの方が集まる南円山まちづくりセンターを訪問してきました。
肝がん検診団の活動を説明して、その上で札幌の方は無料で肝炎ウイルス検診が受けられることを説明して、して欲しいって行ってくれる方に行っています。
書類に記入して、採血をしていただくのですが、その間、待ち時間もあるので待っている間に、ミニ講演会、ミニ歌の集いをして楽しんでもらうことができました。とっても、楽しんでくれたので、わたしも嬉しくていろんな話しをしてきました。
いつもの講演の内容を短めに、1月27日の医療講演の宣伝もかねてしてきました。
スライド上映形式というよりも、ギターを抱えながら、健康についての話しもするみたいな形、初めての試みでしたが、25人くらいの方が熱心に聞いてくれて、質問も沢山でてて、うれしかったです。
また、訪問可能な老人クラブさんを探しながら訪問していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

採血コーナー増設

2018年01月11日 | 水色の木もれ陽 肝臓クリニック札幌
 
採血コーナー、2カ所で来ていたのですが、混むときは3カ所必要な状態になってきたので、机を造設。折りたたみ式なので、空いているときはたたんだり、荷物を置くスペースとして活用しています。

実はゴジラも さてこれはどこでしょう

2018年01月10日 | 水色の木もれ陽 肝臓クリニック札幌
 
  
ゴジラが放射線科にきてくれました。放射能物質を食べたり吸い取って綺麗にしてくれるゴジラ。患者さんを守ってくれそうです。ちなみに加湿器です。見つけたらしばし眺めて楽しんでいただければ幸いです。

クジラのスーさん どこにいるかなあ

2018年01月09日 | 水色の木もれ陽 肝臓クリニック札幌
 
  ← 大きく見たい方はこちら
 
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  ↑ クリックすると作ってくれた工房のホームページにつながります。bouken no tobira さん
肝臓クリニック札幌のある場所に、クジラのスーさんがやってきました。
さてどこにいるかなあ、見つけた方にはより幸せが訪れます。ってことで。逆光だと暗くてよくうつらないんだけど、かといって明るいと雰囲気がでないし、とってもいい感じにデコレーションできました。
クジラのスーさん、この名前に聞き覚えのある方はかなりのマニア。
お空を飛ぶクジラ、環境を綺麗にしてくれるクジラさんです。ヒントはシンガーソングライターのイルカが関わっている歌っていうとすぐわかっちゃうかなあ。クリニックの中をいつも素敵な環境にしてくれる。そんなイメージを持ってお空を飛んでいる感じに飾り付けしてみました。

待合のお勧めコーナー 2018.1.5

2018年01月06日 | 水色の木もれ陽 肝臓クリニック札幌
 
肝臓クリニック札幌の待合、受付の左には岸本先生の写真アルバムと講演会の無料DVD、右にはおすすめの本やパンフレットを置いています。
本は、この間、私がいろんな方面から勧められたりして読んできた厳選本。病気とつきあっていく中で読んでいくことで何かしらの変化が起こってくれるかも知れません。気持ちが健康でいてくれること、体以上に大切なことと思います。いろんなパターンがありますが、当院につながる人にとって大切なエッセンスになればと思う本の数々です。ぜひご覧頂ければと思います。

上段左から、
肝臓クリニックニュースバックナンバー(3ヶ月分)、
アミ小さな宇宙人、
君たちはどう生きるか、
野菜スープ、
前向き質問で上手くいく、
ポジティブの教科書、
帳消しメソッド、
プーファフリーであなたはよみがえる
原始人食ダイエット
えんとつ町のプペル
よかたい先生
などなど、その左には背表紙を向けてる本があります。
すっきり、きっぱりは、短編集で読みやすいのでこれまた気持ちを切り替えるのにいい感じです。

レジスタンス ビークル セット スターウォーズ

2018年01月06日 | 映画 模型 プラモデル
 
 
 
スターウォーズのプラモデル、1回販売する量を作ったらあとはなくなってしまう海外物も多いので、在庫が少なくなってるってなってるとついポチってしまいました。今年は沢山作ったなあ。
最後のジェダイででてくる、ミレニアムファルコン、Xウイング・ファイター二種。