ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

都内に納品

2013年02月20日 | 木工
雪が降るのは春が近いから。




雪が木に積もって枝にくっついてそのまま凍った。
まるで花が咲いたように見える。
風が吹くと、氷がぱらぱら落ちてきて痛い。





壊れた雨どいから落ちてくる滴でこんな形のつららができてた。





道路に降った雪に滑り止めの砂を撒く。それが汚くなるけど、油絵のようなテクスチャにも見える。


冬なので寒々しい写真ばかり。
でもみな何日か前のものです。




二度続けて都内に納品の旅。


いつも工房にこもって仕事をしてばかりなので、納品は旅に行くようなのつもり。
失礼ながら、お客様のところに訪ねに行く旅のようなつもり。
遠くの、知らない土地だと楽しくなる。

都内に行くのは嫌いではない。仲間にはとても都内には車では行けない、という人もいる。
この仕事を始めて、だいぶ道を覚えました。
でも学生の時は電車だったから、電車の路線図と上手く合致しなくて困惑はする。
もちろん渋滞は嫌い。


山に住むようになってから日の浅い頃、
都内の友人に会いに行って山に帰ってくるととても変な気持になったことを思い出す。
きらびやかで、文字通り明るい街で遊んだあと、
3時間ほど車を運転すると真っ暗な山家に着く。
この3時間でタイムスリップをするような感覚だった。
たった数時間でこんなに違う世界があるということが不思議だった。
今でもそうだけど、まあ慣れた。




納品したキャビネット、前側。
上の扉と下の扉の間にTVが入ります。
右側は本立て。





後ろ側。


一番大きな躯体はH1800mm×W840×D400。
ベランダから吊り上げて2階への搬入。
なかなか大変だった。
まだまだ修行が足りないぞ。