宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

エンケラドスの地下には海がある?

2010年10月18日 | 宇宙 space
“エンケラドス”は表面が氷で覆われた土星の衛星で直径は約500キロあります。

南極から水蒸気や氷の粒子が噴出していることから、
地下には「大量の水をたたえた海が存在しているのかも」っと考えられているんですねー

表面が氷で覆われているのに「どうして液体の水が存在できるのか?」

これまで「内部は放射性同位元素の核崩壊などで高温に保たれている」くらいしか分かっていませんでした。

でもエンケラドスのような小さな衛星では、放射性元素を含む岩石の埋蔵量も限られています。
とても長期にわたって放射性元素の崩壊による熱を発生し続けるのは難しく、すぐに冷えて固まってしまいます。

やっぱり他に熱を発生する何かがあるようですね。

NASAゴダード宇宙センターの最新の研究では、潮汐力が熱発生の役割を果たしていると考えています。

エンケラドスは楕円形の公転軌道で土星の周りを回っています。
なので土星に近づいたり遠ざかったりし、そのつど土星の重力変化の影響を受けることになります。

この変化がエンケラドスの形をがわずかに変形させるんですねー
内部では変形により摩擦が起き熱が発生するということです。

海が存在するかもしれない理由、わかりました?