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追加ミッションは地球公転軌道上の小惑星探し

2017年02月15日 | 宇宙 space
NASAの探査機“オシリス・レックス”が、
9日から20日までの間、追加ミッションを行っているんですねー

この追加ミッションは、
太陽と地球の引力が釣り合う“ラグランジュ点”で行われていて、
地球の公転軌道上に新たな小惑星がないかを調べているようです。

アメリカ版の“はやぶさ”

“オシリス・レックス”は、
太陽の周りを回る小惑星“ベンヌ”からサンプルを採取して持ち帰るために、
昨年の9月に打ち上げられた探査機です。

そう、世界で初めて小惑星からサンプルを持ち帰った探査機“はやぶさ”のアメリカ版が、
“オシリス・レックス”なんですねー

  “はやぶさ”は小惑星“イトカワ”のサンプルを世界で初めて地球に持ち帰るという
  偉業を成し遂げた日本の探査機。



追加ミッション

NASAによると今回の小惑星探査は、
小惑星“ベンヌ”到達前の追加ミッションになり、
9日から20日まで続けられる予定です。

探査が行われるのは、太陽と地球の引力が釣り合うように働く、
“ラグランジュ点”と呼ばれる宇宙空間。

“ラグランジュ点”は、他の場所から移動してきた天体が、
とどまりやすいと言われている場所なんですが、
地上からは太陽の光が明るすぎて観測しにくい場所でもあります。
“第4ラグランジュ点(L4)”に存在するかもしれない小惑星

地球公転軌道上に5つあるとされる“ラグランジュ点”のうち、
今回“オシリス・レックス”の探査対象となるのは“第4ラグランジュ点(L4)”。

この付近の小惑星は“トロヤ群(小惑星)”と呼ばれています。

  トロヤ群とは、惑星の公転軌道上の、
  太陽から見てその惑星に対して60度前方あるいは60度後方、
  すなわちラグランジュ点L4・L5付近を運動する小惑星のグループ。

計画によると“オシリス・レックス”は2017年9月にスイングバイを実施。
地球の引力を利用して加速と進路変更を行い、小惑星ベンヌを目指すことになります。
宇宙空間を小惑星“ベンヌ”を目指して航行中の
NASA探査機“オシリス・レックス”(イメージ図)

そして、“オシリス・レックス”が小惑星“ベンヌ”に到達するのが2018年。

着陸はせずに特殊なアームを表面に接触させて、
約60グラムのサンプルを採取。

そのサンプルを持ち帰ってくるのが2023年の秋になるそうです。
小惑星“ベンヌ”でサンプルを採取中の
探査機“オシリス・レックス”(イメージ図)

日本の“はやぶさ”の後継機“はやぶさ2”も、
現在、小惑星“りゅうぐう”を目指して航行中で、
2020年にサンプルを持ち帰る予定です。
  リュウグウへ向けて! “はやぶさ2”が追加イオン・エンジン運転で軌道修正に成功

NASAとJAXAが進めている小惑星からのサンプルリターン計画。
地球に帰還した後は、互いのサンプルを提供し合うようですよ。


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