宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

アメリカ版“はやぶさ”9月に打ち上げ! NASAの“オシリス・レックス”ミッション

2016年08月22日 | 宇宙 space
2010年に小惑星イトカワからサンプルを持ち帰った“はやぶさ”。

日本の“はやぶさ”の成功は記憶に新しいのですが、
アメリカのNASAも小惑星からのサンプル・リターン計画を進めているんですねー

小惑星探査機“オシリス・レックス”を9月8日に打ち上げるそうです。


サンプル・リターン(試料の持ちか帰り)

直径約500キロの地球近傍小惑星ベンヌからのサンプル・リターンを目指すのは、
ロッキード・マーティン社で開発された小惑星探査機“オシリス・レックス”です。

ベンヌのサンプルからは初期太陽系の姿が解明されることが期待されていて、
それを解明することで惑星の誕生や生命の起源についてのヒントを得ようとしています。

予定では“オシリス・レックス”は2018年にベンヌに到着し、軌道上から2年間観測を行います。

そして2020年6月にベンヌに降り立ち、ガスを噴射することで60グラムのサンプルを採取。
ベンヌへの接触は実際には5秒程度になるようです。

小惑星ベンヌからサンプルを採取する
NASAの探査機“オシリス・レックス”(イメージ図)。

サンプルの入ったカプセルが地球に到着するのは2023年9月を予定していて、
“オシリス・レックス”自体は小惑星と一緒に太陽を周回し続けることになります。

近年は小惑星からのサンプル・リターン計画が注目されています。

“オシリス・レックス”は、NASA初の小惑星探査機によるサンプル・リターン計画になりますが、
日本では“はやぶさ”の成功に続き、
“はやぶさ2”が打ち上げられ、小惑星リュウグウに向けて順調に航行を続けています。

“はやぶさ2”がリュウグウに到着するのは2018年の6月から7月頃。

約1年半にわたって探査活動を行い、2019年11~12月ごろに小惑星を出発し、
2020年の11~12月ごろにサンプルを持って地球に帰還する予定になっています。
(飛行は約6年で、全行程は太陽の周りを周回するため約52億キロに及ぶそうです。)

“オシリス・レックス”が打ち上げられるのは2016年9月。
ケープ・カナベラル空軍基地から、
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラスVロケットで地球を旅立ちます。

両探査機がもたらす成果によって、
太陽系の成り立ちや生命の起源についての研究が、さらに進むことが期待されますね。


こちらの記事もどうぞ
  小惑星探査機“オシリス・レックス”、システム統合審査を通過。
  リュウグウへ向けて! “はやぶさ2”が追加イオン・エンジン運転で軌道修正に成功


最新の画像もっと見る

コメントを投稿