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火星の隕石に、生命活動の痕跡が…

2014年03月04日 | 火星の探査
日本の南極調査遠征隊が、2000年に回収した火星の隕石に、地球で見られる生命活動の痕跡に類似した構造が見つかりました。
隕石“やまと00593”に見られる、
カーブしたチューブ構造。
南極のやまと山脈で回収されたのは、13.7キロの隕石“やまと00593”です。

この隕石は、13億年前に火星の溶岩流で形成。
1200万年前に天体衝突で地表から宇宙空間に放出され、5万年前に南極大陸に落下したようです。

そして、NASAジェット推進研究所による分析で、この隕石から火星の生命活動を示す2つの構造が見つかったんですねー
隕石中の球体構造(赤)、
球体のない部分(青)に比べて、
2倍の炭素を含む

1つは、
隕石中に走る小さなチューブ構造で、
もう1つが、
炭素に富んだナノメートル(10億分の1メートル)~マイクロメートル(100万分の1メートル)サイズの球体でした。

1911年にエジプトに落下した“ナクラ隕石”にも、これらの構造と同様のものが見つかっているんだとか…

いずれも生命と無関係のメカニズムで出来た可能性もあります。
でも、その組織や組成は、玄武岩質ガラスに見られるバクテリア作用など、地球で見られる生命活動のサンプルと類似しているそうですよ。


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